2017年1月31日(火)上越市議会(新潟県)広報広聴特別委員長より議会基本条例・議会報告会・意見交換会・市議会だよりの話を伺い質疑応答(速報)~船橋市議会広報委員会視察2日目~

                                         2017年1月31日(火) 船橋市議会広報委員 朝倉幹晴

船橋市議会広報委員会は他市の広報委員会や市議会だより編集の話に学ぶため、1月30日(月)金沢市、1月31日(火)上越市の視察を行った。

金沢市議会への視察の報告は以下の通りである。

★2017年1月30日(月)金沢市議会(石川県)広報委員会への視察速報~船橋市議会広報委員会視察1日目

本日は、上越市の視察をした。以下報告します。(図や写真はクリックすると大きくなります)

上越市は2005年1月に14市町村が合併しスタート。人口は約20万人、面積は約974㎞2。東京から上越新幹線で、まず上越妙高駅で下車する。
上越妙高駅には、この地出身の武将、上杉謙信の像が雪の中、勇猛に馬とともに進んでいた。

その後、えちごトキめき鉄道に乗り換え、「春日山駅」で降りると、上越市役所に歩いていくことができる。
(写真は帰りに撮ったもの)

冒頭、船橋市議会広報委員長の滝口宏市議(隣が鈴木ひろ子副委員長)から挨拶

まず、上越市議会広報広聴特別委員会の杉田勝則委員長に話を伺い、質疑応答をさせていただく。以下委員長の話と質疑応答を交えて報告します。

1、上越市議会基本条例と議会報告会・意見交換会
  2009年5月に議長の諮問機関として「上越市議会基本条例策定検討委員会」が設置され、1年間半の議会内協議、市民説明会・パブリックコメントを経て2010年11月上程、可決される。その条例の中に位置づけ実施しているのが、市民に対する議会報告会と意見交換会である。意見交換会・議会報告会とも平日夜実施し、両者あわせて2013年度よりは計14会場、2年間で28会場実施し、全28地域自治区を一巡するようにしている。2008年度より2015年度までの8年間で73会場で実施し延べ1647名が参加した。
 議会報告会は3月(予算)議会の審議後、その報告を5月に4会場で、また9月(決算)議会審議後、その報告を11月に4会場で実施する。平日夜6時半~8時半の2時間で、議会報告40分、議会報告に対する質疑応答30分行い、その後に一般の意見交換会を45分行う。
 意見交換会は8月に、議会報告なしで平日夜6時半~8時の90分間、意見を伺い、質疑応答をする。議会報告会は意見交換会もあわせて実施するので、意見交換会は年14会場で実施となる。

(以上を私なりに図にしました。図をクリックすると大きくなります)

意見交換会で市民の方々からいただいた意見は「市議会広報広聴特別委員会」で課題整理をし、「課題調整会議」で対応方針を協議し、各委員会にかけ、協議結果は文書で議長名で市長に通知する。
そうした取り組みの中から、たとえば「中山間地域振興基本条例」を2011年6月24日に議会発議で成立させるなどの取り組みをしてきた。

2、小中学生、高校生への議会学習
  教育委員会と連携しながら、小中学生に議会を傍聴していただいた後、事後学習として「総合学習」などの時間を使って、市議が学校の授業に出向いて小中学生の質問に答えた。また高校においても3つの高校に市議が出向き高校生と懇談した。

3、大学生との懇談
 市内の上越教育大学や新潟県立看護大学の学生と市議が懇談した。上越教育大学生との懇談の様子は2017年2月号の市議会だよりに以下のように報告している。

4、上越市議会だより「かけはし」

「かけはし」の愛称は市民の方の公募の中から決め、題字デザインは、市内にある新潟県立上越総合技術高等学校環境デザインコースの学生に5つ作ってもらい、それを順に使っている。配布は自治会に委託して行っている。

前日の金沢市議会でも同様でしたが、上越市議会の市議会だよりでも私の考え方と同じ形式で議決態度が掲載されていました。以下紹介します。

船橋市議会では3人以上で交渉会派となり、議案・発議案についてのみ、議決態度は会派ごとに賛否(○×)となり、市議個人の議決態度はわかりにくい。
また、私は、会派の中で市議の議決態度は自由でよいという考え方だが、一方で会派内の議決態度は一致すべきと考える方もいる。

↓船橋市議会だよりの議決態度一覧

上越市議会では賛否が分かれた議決に関して、市議個人の議決態度がわかるように掲載されており、会派内で賛否がわかれた議決もある。

金沢市議会・上越市議会同様、賛否がわかれた議決について、船橋市議会でも市議個人の議決態度がわかるように掲載すべきと改めて強く思いました。再びそのように主張していきたいと思います。