2014年11月6日、船橋市議会文教委員会視察(1日目、1人欠席) 大仙市教育委員会に対する私の質疑応答メモ

私(朝倉)が大仙市教育委員会に質問した内容とご回答(要約)

(記憶とメモの範囲で書いています。また説明が必要な部分は加筆しています。→が回答。正確な議事録でないことをご理解の上お読みください)

 

  • 質疑にあたっての大仙市の基礎資料(配布)

市立小学校21校(児童数3786人) 中学校11校(生徒数2029人)

世帯数31169世帯 人口87194人(2014年4月30日)

 

質疑1 学校生活支援員の日本語指導支援員の働きは?

→学校生活支援員は、発達障害など特別に支援が必要とする児童生徒をフォローするため。学校によっては複数配置。計55名。

日本語指導支援員は中学校に1人配置。英語・中国語を母語とする生徒のフォロー。

 

質疑2 「『つながり格差』が教育格差を生む」(志水宏吉・大阪大学大学院教授)を読んだが、秋田県が学力が高いことに関わる背景要因として、「離婚率の低さ」「持ち家率の高さ」「不登校率の低さ」があげられていた。児童・生徒をめぐるそれらの背景はどうか?

(朝倉注、この3点の分析点は研究者の社会学的分析の視点であり、離婚や不登校に直面した各家族に責任を負わすものでなく、それらも含めて、教育において「つながり」をどう回復していくかという前向きの問題意識で志水教授は書かれています。)

 

→離婚率については把握していないが、持ち家率は高い。不登校率は低いが、0ではなく、それぞれの事情があり、市としては適応指導教室などの取り組みを進めている。

 

質疑3 児童・生徒のご家庭の経済的な格差についてはどうか?

 

→扶助率(就学援助率)は8%であり、全国平均から比べると低い。先日視察に訪れたある都内の区では数十%であり、状況の違いがあることがわかった。

 

質疑4 小中学校の義務教育の総まとめとして高校受験がある。船橋では、進路や受験指導の多くが通塾や学外模擬試験で行われている側面があり、中学校そのものの、受験指導が少ないとの意見を保護者から聞くこともある。大仙市では、高校受験に対する中学校の取り組みは?

 

→大仙市の通塾率は2割以下。おそらく中3でも3割を超えていない。そもそもそんなに塾はない。だから、中学校が受験指導を含めて責任を持っていくつもりでやっている。
質疑5 2014年度全国学力・学習状況調査結果で中学校・数学で「無解答率」が全国平均・秋田平均より低いという結果が出ている。たとえば、中学数学では「証明」の方法を中2で学ぶが、実際に、千葉県公立高校入試で問われる3定理(円周角・三平方・中点連結)が中3で学ぶこともあり、どうしても証明をできず、最初から「証明はあきらめて白紙」になる傾向がある。たとえば、3定理を早めに学ぶなどのカリキュラム上の変更はしているのか?

→教育課程の順番の変更はしていない。

 

質疑6 それでは、大仙市の中学生の場合は、たとえ、難しそうな証明の問題でもなんとかあきらめずに解答を書こうとすると考えてよいか?

(注、全国学力・学習状況調査で図形の証明がきかれているということではなく、図形の証明問題で要求されるような、難しくてもあきらめずになんとか解答を試みる、つまり思考問題にかじりつき考えようとする姿勢の醸成の度合いを聞いた)

 

→学力・学習状況調査では、大仙市の子どもは、知識問題よりも、思考問題のほうが全国平均と比べてより高い結果が出ている。それは授業で、問題をクラス全員で討論していくことを重視している結果と考えている。間違ってもいいから自由に自分の意見をクラスで発表できる授業づくりを心掛けている。

 

質疑7 今、非常に大切なことを言われた。「間違ってもいいから自分の意見をクラスで発表できる授業」が大切だ。どうしても首都圏で学力差が大きくなってくると、正答を言える生徒だけが発言し、わからない生徒は、できるだけ指されないように口をつぐむことになりがちだ。そのように「間違ってもいいから自分の意見をクラスで発表できる授業」ができていると、自然にクラスの生徒どうしの間で、理解できた子ができない子に教えていく生徒どうしの教えあいができてくると思うが、そのような雰囲気はあるか?

 

→高校入試に向けて、学年全体でそのような雰囲気が醸成されてくる。

 

質疑8 大仙市の取り組みは、船橋から見て学ばせていただいきたい点が様々あるが、先ほどご発表の中で「小6と中1のつなぎが課題」との話が出ていた。そのことも含めて来年度以降に向けた課題をどう考えているか?

 

→小6までは、討論型の生徒参加の授業を主体としているが、中学になるとどうしても教師主導の知識付与型の授業に急に転換していく。中学において討論型の授業をどう増やしていくかが課題の1つである。また学力・学習状況調査の値は全国平均より高いとはいえ、たとえば、全ての生徒が「無解答」でなくなったわけではなく、「無解答」の生徒もいる。

そこをどう更にUPしていくかが課題である。また様々な行事を教科学習と結びつけているが、それを更に強化し、体験と知識が更に強く結びつくようにしていきたい。

 



朝倉幹晴(あさくらみきはる)


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