現小6が受験する2021年度より千葉県公立高校入試一本化の方向へ(2018年1月17日千葉県教育委員会会議傍聴速報)

2018年1月17日 朝倉幹晴

私は、学習サポートなどで中学生に高校入試対策の数学・理科を教えてきました。

2017年千葉県公立高校入試前期数学解答解説

同時に、保護者の方々の思いをお聞きしながら、高校入試制度に対して、議会にて質疑・調査を重ねてきました。そして、千葉県公立高校入試等改善協議会と千葉県教育委員会を傍聴してきました。

とりわけ2016年度の千葉県公立高校入試等改善協議会で保護者(PTA)・高校校長会・教職員組合などが協同して一本化を求めたことに対して、千葉県教育委員会事務局側はそれを認めず現状維持(前期・後期)としてきた経過も見てきました。

2016年7月28日(木) 千葉県公立高等学校入学者選抜方法等改善協議会(平成28年度第1回)概要~ほとんどの発言者が入試1本化(「前期・後期の廃止」)を求める~

「2018年度入試(現中2が受験)は前期2月12・13日、後期3月1日」「2019年度以降(現中1~小学生)入試のあり方の結論は先送り」~2016年11月21日(月)第2回千葉県公立高校入試改善協議会速報~

2016年11月29日、朝倉幹晴の船橋市議会質疑議事録&配布関連資料3(千葉県公立高校入試前期・後期制に関して)

ところが、本年度(2017年度)に入って風向きが変わり、2016年度の改善協議会委員が求めた方向になってきました。そして本日、現小6が受験する2021年度入試(2012年2月)より、前期・後期制を廃止し、入試を一本化する方向の報告が本日(2018年1月17日)の千葉県教育委員会会議でなされました。

教育委員会会議が開催された千葉県庁(右の中庁舎)

庁舎入口で出迎えるチーバくん

会議が行われた庁舎9階の窓からの風景と傍聴券(1番)

 

現小6以下が受験する2021年度以降の千葉県公立高校入試の試験期日は、現状の前期入試(2月中旬)より遅らせ、2月下旬となります。またインフルエンザ等の急の発熱者のために追試験の実施もする方向です。これはパブリックコメントを経て、2018年3月までの教育委員会会議で最終決定される方向です。

現中1までは前期・後期制が維持されますが、現小6以下から入試制度が変わります。ぜひ小6以下のお子さんを持つ保護者の皆様にお伝えください。制度の大枠の方向性は決まってきましたが、入試改善のためには様々な詳細の詰めが必要です。今後も改善協議会と教育委員会会議を傍聴しながら、必要な提言も行っていく予定ですのでご意見をお聞かせください。

【本日の教育委員会会議で配布された制度改革に関する資料の文字おこし】

★配布文書では、元号表示になっていますが、改元が控えた状況もあり、会議の中で委員の中から「基本は西暦表示し、( )で元号を」との意見も出ました。以下の書き写しでは西暦表示を加筆しています。また特に重要な部分でわかりにくい表現の部分には(注 )で補足説明しています。原文は最後に添付した資料でご確認ください。

 

1 県立高等学校入学者選抜の改善方針案作成の経緯

千葉県では、2011年度(平成23年度)入学者選抜から、「特色のある入学者選抜」の理念を継承した「前期選抜」と、「学力検査等による入学者選抜」を継承した「後期選抜」の2回の受検機会を設け、入学者選抜を行っています。

  1. 前期選抜(2018年度(平成30年度)入学者選抜は、2月13、14日に実施) 第1日に5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査を、第2日には各高等学校において、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題による検査及びその他の検査のうちからいずれか一つ以上の検査を行っています。
  2. 学習の成果に加え、生徒の多様な能力・適性、意欲、努力の成果、活動経験等の優れた面を多元的に評価しています。
  3. 後期選抜(2018年度(平成30年度)入学者選抜は、3月1日に実施)
  4. 5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査及び各高等学校が必要に応じて面接等の検査を行っています。

2 現行の入学者選抜の現状と課題

県教育委員会では、入学者選抜の改善について、これまで大学関係者、企業関係者、教職員を含む教育関係者や県民の方々と委員とする千葉県公立高等学校入学者選抜方法等改善協議会等で議論を重ねてきました。現行の入学者選抜制度については、これまで7回選抜を実施してきた中で次のような現状と課題が指摘されました。

  1. 前期選抜では、定員設定が全体の約6割となっていることから受検生の4割以上が不合格を経験しなければならない。不合格になった受検生のうち、その約6割が、後期選抜で同じ学校・学科を受検している。
  2. 学習の成果に加え生徒の優れた面を多元的に評価する前期選抜と、主に生徒の学習の成果を評価する後期選抜は、異なる趣旨で実施しているが、いずれも学力検査を課していることから、選抜の違いがわかりにくくなっている。
  3. 2回の選抜があることにより受検期間が長期化し、中学校・高等学校ともに授業確保が難しくなっている。

3 改善方針案の概要

現行の入学者選抜の現状を改善し課題の解消を図るために、本エンド、協議会に設置した高校・中学校の入試実務担当者からなる専門部会から、現在、前期・後期の2回実施している選抜を1回にまとめて実施するという改善試案が提示されました。この改善試案をもとに協議会において協議をしう、その意見等を踏まえ、県教育委員会として、別紙のとおり改善方針案をとりまとめました。概要は次のとおりです。

  1. 現行の入学者選抜の理念を継承し、学習の成果に加え、中学校での取組や活動経験等、生徒の優れた面を多元的に評価できる選抜とし、学力検査と各学校で定める検査を実施する。
  2. これまでの受検動向を踏まえるとともに、新学習指導要領への対応も含めた、中学校、高等学校における授業時間を確保するため、1回の入学者選抜とし、実施時期を遅らせる。(注、別添資料にて「2月下旬」とされる。)
  3. 受検生の負担を軽減するため、学力検査を2日に分けて実施する。
  4. インフルエンザ罹患による急な発熱等、やむを得ない理由により本検査を受検できなかった者に対し、受検機会を保障するため追検査を設ける。
  5. なお、これらを柱として、その他の実施にあたっての課題についても引き続き検討していく。

4 実施時期

縫う入学者選抜制度の変更に伴う、受検生への周知期間及び中学校・高等学校の準備期間を考慮して、2020年度(平成32年度)に実施する2021年度(平成33年度)入学者選抜以降から実施。

(注、現小6が中3となり受験する2021年2月下旬の試験から実施)

【実際の配布資料】(県公立高校入試関連部分のみ抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 



朝倉幹晴(あさくらみきはる)


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