岡山県での西日本豪雨災害ボランティア報告、事前準備&1日目(事前準備、出発前、2018年7月23日)

2018年7月31日 朝倉幹晴

1、災害ボランティア参加準備その1「ボランティア保険登録」

この報告をお読みいただき、今後災害ボランティアに行かれることをお考えいただく方にぜひお知りいただきたいことがあります。災害ボランティア参加の際は、「ボランティア保険」(350円)への加入が必須となります。今回、岡山県での各災害ボランティアセンターでは「ボランティア保険未登録者」も迅速にボランティアに参加することができました。それは今回は、最初の参加受付段階で、未登録者に印だけしてもらい、ボランティア参加中に、社会福祉協議会等がボランティア保険登録を代行処理したからです。

常総市・栃木市(2015年鬼怒川周辺水害)、熊本市・益城町(2016年熊本地震)、朝倉市(2017年九州北部豪雨)では未登録者がその場での保険加入手続きを各人が行うため、受付で別の列に並び、手続きを行うためボランティア参加時間が30分程度遅くなることが通例でした。今後「代行処理」が一般化するかもしれませんが、可能ならば、事前にボランティア保険登録をお住まいの各市区町村のボランティアセンター(社会福祉協議会)で完了した上で、現地に向かうことをお勧めします。私は23日(月)出発のため、20日(金)に発行いたしました。

2、災害ボランティア参加準備その2「災害ボランティア受け入れ先」の検索・確認

民間ボランティア団体を通じての別ルートの災害ボランティアもないわけではありまぜんが、個人参加の災害ボランティア受け入れは、各市町村の災害ボランティアセンターが受け付けます。災害情報はツイッターが一番迅速で詳しいですが、一般インターネット検索で「倉敷市 災害ボランティア」「高梁市 災害ボランティア」などのように検索すると各ボランティアセンターの受け入れ状況が確認できます。

私は20日(金)時点では総社(そうじゃ)市災害ボランティアセンターに伺うつもりでいましたが、22日(日)時点で「総社市災害ボランティアセンターは23日(月)よりボランティア参加は岡山県内に限る」との状況となり、他市を再確認したところ、「倉敷市災害ボランティアセンター」は「県内に限る」との限定はなく、倉敷市に参加する方向で考えながら、夜に宿泊先の仁熊義則さんの情報もいただきながら最終決定しようと思っていました。その結果、24日(火)は高梁市(25日が倉敷市・26日が笠岡市)に伺うことになったのです。またそれ以降の、ボランティア受け入れ条件は刻々変化します。それをインターネット・地方紙(山陽新聞)で確認しながら、動き方を決めることが求められます。

3、災害ボランティア参加準備その3「装備について」~長そで・長ズボン・帽子・長靴(マスク・手袋)が基本~

倉敷市災害ボランティアセンターHPでは以下のような装備のイラストがあります。

これを見た今回、(発災後1か月以内としては)初ボランティア参加の方が、「ここまでの準備はたいへんだ」との雰囲気のことをおっしゃっていました。

特に「ゴーグル」までの準備を災害ボランティアセンターが推奨したのは、今回が初めてで、水害後乾燥した環境での作業でのホコリが目に入ることを心配しての指示とは思います。私は経験上、「長そで・長ズボン・長靴・(マスク・帽子)など大丈夫。ボランティアセンターのほうで初回ボランティアをゴーグルが必須とされるような危険な作業に回さないし、センターのほうでも用意してあるはず」と答えました。

実際、3日間の作業で、一般ボランティア参加者は「長そで・長ズボン・帽子・長靴(マスク・手袋)」があれば大丈夫でした。

なお、ボランティア参加には昼の弁当持参と、2Lの飲み物持参が必要ですが、現地でコンビニ・お店は開いており、現地調達が可能ですし、特に飲み物はボランティアセンターが用意しているので、事前に買い溜めて持っていく必要はありません。

4、災害ボランティア参加準備その4「宿泊先の確保」

常総市・栃木市(2015年・鬼怒川周辺水害)では日帰りが可能でしたが、熊本地震(2016年)と朝倉市(2017年九州北部豪雨)では宿泊先の確保を事前にいたしました。朝倉市ではホテルを事前予約しました。熊本市ではホテルも通常営業していなかった時期なので唯一営業していたカプセルホテルを予約しました。今回は総社市に住む仁熊義則さん(前江戸川区議の滝沢やすこさんの叔父様)の御宅に宿泊させていただくご厚意をいただきました。感謝いたします。

5、災害ボランティア参加準備その5「ボランティアセンターまで行く方法」

ボランティアセンターから片付けボランティアに入る各被災者宅までは、ボランティアセンターからバス・車などで送迎をしてくれます。ただ、ボランティアセンターまでは各自が行く必要があります。近隣などで車で行かれる方は、車でボランティアセンターに行くことができます。高梁市や笠岡市では、車を持たない人がボランティアセンターに行くのが困難ですが、倉敷市の場合は、JR新倉敷駅北口からボランティアセンターまでの送迎バスを設けているため、車がない人でも参加が可能です。

ボランティアセンターへのアクセス手段もボランティア参加者数に関係する大きな要素になりますので、持続的に多くのボランティア受け入れを求める市は、倉敷市同様、JR駅からの送迎バスを設けたり、駅から歩ける範囲にボランティアセンターを設置したりする必要(常総市はその対応をした)があるでしょう。

今回、仁熊義則さん(23~27日)、「空さん」(27日後半)の車に送迎していただき、各地に伺いボランティアをすることができました。感謝いたします。(仁熊義則さんは送迎をされただけでなく、ご自身もボランティアに参加されました。)

●往路と前泊(7月23日(月))

午前中は船橋市議会予算決算委員会に出ました。

午後、新幹線「のぞみ」で岡山駅に向かい、岡山駅から桃太郎線(吉備線)に乗り換えて50分ぐらいの「足守駅」までお迎えいただき、二熊さんのお宅にうがいました。

 

●太陽光発電(太陽光パネル)普及に取り組まれている仁熊義則さん

宿泊と送迎のご厚意いただいた仁熊義則さんのご活動をこの場で紹介させていただきます。仁熊義則さんは特に農村での太陽光発電(太陽光パネル)の普及に取り組まれています。ご自宅の裏の高台(池のほとり)に設置している太陽光パネルで様々ご説明いただきました。(27日朝)