船橋市宿泊可能避難所(学校体育館ほか)に標準的に配置されている備品とその組立訓練(2018年8月26日、船橋市総合防災訓練より)

2018年8月26日(日) 朝倉幹晴(市議)

2018年8月26日(日)午前、船橋市総合防災訓練が実施された。まずは9時に

各自が覚悟過程で、防災無線から出されるサイレンの合図とともにシェイクアウト訓練を行う。シェイクアウト訓練とは、その場で机の下などに身をかがめ1分、自らの身の安全を確認する訓練である。

その後、各町会・自治会単位で、最寄の小中学校避難所などに移動する避難訓練をし、最後に避難所開設訓練など様々な訓練を11時ぐらいまで行う。私は自らの住むマンション自治会で行田西小学校へ避難とその後の避難所開設訓練に参加した。

以下HPにあるように、船橋市の避難所には次のような備品が配置・備蓄されている。

船橋市避難所備品一覧

とくに標準的な小中学校避難所に共通に配置・備蓄されているのは以下のものである。

  • クラッカー アルファ米 飲料水 (500ml・2L)
  • 粉ミルク (アレルギー対応食有) 紙コップ 離乳食
  • 避難用背負いひも 紙おむつ(大人用・赤ちゃん用) 哺乳瓶
  • 哺乳瓶消毒液 生理用品 口腔ケア用歯ブラシセット
  • サージカルマスク 手指消毒液 災害用トイレセット
  • 手回し充電式非常用多機能ラジオ 電池式懐中電灯
  • ガスボンベ式発電機 発電機用ガスボンベ
  • バルーン型LED照明機 コードリール
  • ポリタンク(20L) 折りたたみ式ウォータータンク
  • 簡易トイレ 折りたたみ式リヤカー 毛布 防水シート
  • キャンドルランタン ゴミ袋 ワンタッチパーテーション
  • 固形燃料 車いす コンビネーションストレッチャー
  • けん引式車いす補助装置 避難所看板

 

この中で、本日の訓練では、住民による組み立てが必要な

①「ガスボンベ式発電機&バルーン型LED照明機 コードリール」

②「簡易トイレ(組立式)」

③「ワンタッチパーテーション(ファミリールーム)」

④「折りたたみ式リアカー」

の4つの設置訓練を行った。この4つとも大切な備品なので、ここに訓練時の組み立て段階からの写真も含めご紹介します。

①「ガスボンベ式発電機&バルーン型LED照明機」

停電時でもガスボンベ(カセットコンロ用のカセットガス)で発電できるガスボンベ式発電機から電源を取り、バルーン型LED照明を使うことで、たとえば体育館外に設置した簡易トイレなどを夜中に照らす電源を確保できる。またコンセントが2口あり、携帯電話などの充電もできる。(避難所に人が多い場合は、充電時間や順番などの整理は必要)

↑手前がカセットボンベ式発電機

↓バルーン型LED照明機はバルーンを膨らませる前はコンパクトなケースに入っている。

②「簡易トイレ(組立式)」

部品を並べたところ

組み立て中

↓完成

組立には時間がかかりました。ただ、プライバシーを守り、体育館外に設置される場合、ある程度の風雨にも耐えるなどの構造強度を考えると、これでも必要最小限の構造と感じました。

 

背面からの様子

③「ワンタッチパーテーション(ファミリールーム)」

避難所の中で、各家族・個人のプライバシーを少しで守るためのパーテーションです。組立には時間を要しません。

↓裏から見た様子。人がなんとか立てる高さがある。

④「折りたたみ式リアカー」

広げるとリアカーとなり荷物を運搬できます。

 

避難所運営訓練全体の様子

基本的な進行は船橋市の非常時参集職員が行い、地域住民の防災士がアドバイザーとなりました。また消防団・小学校校長・副校長も参加し、各自治会と連携のもと避難所運営訓練が行われました。

最後に参加者に配られた非常食。昼食に食べてみました。火を通らずにそのまま食べられるタイプで、ご飯も炊いたものをレトルトパックに保存している形です。

この避難所運営訓練が実際の災害時に役立つように毎年繰り返しますので、できるだけ多くの方々にご参加いただければと思います。