2015年8月20日 旧日本建鐵船橋工場跡地地下水汚染に関する船橋市発表に関する見解

朝倉幹晴

2015年8月20日、船橋市環境部長から議会に、旧日本建鐵船橋工場跡地の地下水汚染・周辺井戸水調査と今後の方針に関する報告がなされ、ほぼ同様のものが市HPに以下のように公開された。議員と市民にほぼ同時に公開していく姿勢は評価できる。

2015年8月20日 船橋市発表、日本建鐵船橋工場跡地の地下水汚染と周辺井戸水調査に関する報告&今後の方針

しかしながら、若干の疑問点が残る。それを今後、9月2日の市議会一般質問で市環境部に質疑していく予定であるが、その要点を述べたい。

1、議員への報告書には「最終報告書」となっていたが、調査は完了したと捉えているのか?

市HPには、井戸水調査について「5月25日から8月19日」の期間はあるが、最終という言葉はない。しかしながら、議員向け文書では「最終報告書」となっていた。これで調査は完了したと捉えているのが?その姿勢で十分なのか?

もちろん、文書の最後の項目で「周辺井戸水調査で汚染が確認された地域について継続的に監視を行い、水質の変化を注視してまいります。」とあるので調査を完全終了するものではないとも類推できるが、どのような意味で「最終報告書」としたのか?

2、汚染除去対策に係る日数が明記されていない。

「今後、工場敷地内の土壌汚染・地下水汚染について汚染除去対策が行われ、敷地外への汚染物質の流出がなくなります。」とあるが、その対策が完了するまでに、数年を要するのは、三菱電機自体が説明会で表明している。この表現ではHPを読んだ市民が、即座に汚染除去が行われると解釈されてしまう危惧があるが、きちんと汚染除去に係る日数や工程・処理法をきちんと知らせるべきではないか?

旧日本建鐵工場跡地(船橋市山手)の重金属・トリクロロエチレン浄化対策に関して三菱電機の方針(2015年7月9・11日説明会で発表)