【2025年、船橋市議会市民環境経済委員会視察報告1日目速報】神戸市の環境政策、ペレブスカイト太陽電池(2025年10月20日)

2025年10月20日(正確には21日午前1時半) 船橋市議(市民環境経済委員) 朝倉幹晴

(2日目の高松市視察のため、ぜんぱくしtりる高松のホテルの部屋で執筆。深夜1時30分完成)

 

2025年10月20日(月)〜22日(水)の2泊3日で、神戸市、愛媛市、今治市、尾道市を視察します。

今日は、神戸市で神戸市の環境施策、ペレブスカイト太陽電池に関して、神戸市役所27階で、神戸市環境局脱炭素推進課長の青位宙さんよりご説明いただき、質疑応答を行いました。

その内容を簡単に速報いたします。

 

参考

 

【3分動画】【船橋市議会視察1日目(2025年10月20日)】神戸市の環境政策説明冒頭

【20秒動画】神戸市役所25階のw窓からの風景

 

【青位さんからの説明要旨】

神戸市は、2030年度に、2013年度比で60%削減という国より高い目標を掲げた。

その取り組みの中で3つは中心に報告したい。

1、水素エネルギー活用

オーストリアの未利用エネルギーである褐炭から水素を製造し、水素を➖253℃まで冷却し、専用運搬船で輸送し発電等をし、周辺の神戸市関連施設への供給を目標としている。また、神戸市が運用するバスなどの一部に燃料電池車(FCV)を導入している。

2、再生可能エネルギーの導入促進

まず、神戸市と伊丹市で、小中学校、公共上屋、下水処理場などの公共施設へのPV(Photovoltaic、太陽電池など)導入に関し共同購入を始めた。その後、この共同購入に以下の市も参加した。

尼崎市、明石市、西宮市、芦屋市、加古川市、宝塚市、高砂市、川西市、三田市、猪名川町、稲美町、播磨町

そして、最近、調整役で兵庫県も参加した。共同購入のメリットは、購入費の低減(スケールメリット)などである。

また、国の脱炭素先行地域の第5回選定(2024年)に応募し、その内容が選定された。海上人工都市の「ポートアイランド」の一部地域を認定した。特に下図で紫🟣色のエリア「医療産業都市エリア」と青🟦色の「港湾エリア」に関し、

多くのPV設置

災害時の自立型電源の拡大

企業、大学(神戸大学)、金融との連携を行っている。

 

 

 

 

3、ペレブスカイト太陽電池の実証実験

ペレブスカイト太陽電池は、今普及しているシリコン型に比べて薄く、原料も(外国産原料が多いシリコン型と異なり)、ヨウ素を成分としているので、国産が可能である。まだ、実績が少なく、商用ベースにでぃるほどには安定的供給もまだ簡単d4はないが、神戸市では、当初より技術を持った企業と連携をとっていたこともあり、今、神戸空港内の制限区域で、2025年6月〜2027年3月の期間で実証実験をしている。開始から4ヶ月が経ったが、今のところ問題は発生していない。軽量で柔軟あな形状なので、今までシリコン型が設置できなかった壁面、窓(ガラス面9、曲面への設置の可能性がある。また、シリコン型と吸収波長が異なるので、既設のシリコン型の上に貼り付ける「タンデム型」(tandem、縦列)型の利用も考えられる。

朝倉質疑とその回答(一部)

朝倉質疑、今の天然ガスはメタンが主体で、シュールガスなど世界的な生産量も十分であり、また、液化天然ガス(LNG)の輸送の時の冷却温度も➖162℃である。水素は世界的な供給量も安定的でなく、冷却運搬の水素の液化の温度も低く(➖253℃)、その分コストもかかるのではないか?国は、水素利用は、LNGに代替できるとお考えか?

回答 おっしゃる通り、水素そのものの利用は研究レベルであるし、いろいろ難しい点はある。しかし、水素利用対応が進むと、天然ガスのメタンから、水素だけを分離し、それを利用する可能性も含め、技術対応の幅が広がるので、水素利用対応の研究実践は、水素そのものの供給が十分でなくても、汎用性がある技術につながる可能性を秘めている。

 

感想 ペレブスカイト太陽電池は、千葉県が原料となるヨウ素の採掘量が多いことから可能性がある。船橋市への導入に関しては、生産自体が安定してきた以降の話になるだとうが、既存のシリコン型の上に貼り付ける「タンデム型」の利用を進めることから出発するのがよいのではないかと思う。