【2025年、船橋市議会市民環境経済委員会視察2日目(10月21日)午前、速報】高松市市街地活性化、丸亀町商店街再開発

2025年10月22日(水)朝 朝倉幹晴(船橋市議会議員、市民環境経済委員会)
船橋市議会市民環境経済委員会では、2025年10月20日(月)〜22日(水)の2泊3日で、神戸市、愛媛市、今治市、尾道市を視察します。
【3分動画】神戸市→高松市へ移動中、瀬戸大橋からの見た瀬戸内海
視察2日目午前は、高松市(香川県)で、中心市街地活性化、丸亀町商店街再開発に関して、高松市役所で説明を聞き、質疑応答した後、丸亀町商店街を歩いて視察しました。
【3分動画】高松市中心市街地活性化、丸亀町商店街再開発事業説明冒頭
以下、内容を速報します。
(午後の視察先、今治市で泊まったホテルにて、翌22日の朝執筆)
高松役所にて、高知市職員よりご説明いただき、質疑応答をしました。
高松市の中心地、瀬戸内海に接するサンポートエリアには、今年(2025年)2月に、1万人収容の香川県立アリーナ、4月に徳島文理大学高松駅キャンパスが開校し、2027年夏には、ホテル「マンダリンオリエンタル瀬戸内」が開業予定である。少し南側(内陸側)には、日本一のアーケード街があり、その一つが、再開発をした丸亀町商店街である。
丸亀町商店街は、安土桃山時代(秀吉時代)の1588年に開町し、以下、1650年頃(江戸時代初期)の以下の地図にも記されている。
しかし、そのように伝統のある商店街も、イオンなど郊外型のショッピングセンターの影響もあり、空き店舗が増え、衰退の危惧にさらされた。
危機感を持ち、各地の商店街の状況も視察した上、再開発を決断した。その方式は、
「定期借地権方式による土地の所有権と利用権の分離」である。同意の得られた地権者(各商店主、住民)の一連の土地を、新商店床に置き換え、中高層にコミュニティ施設や分譲住宅(マンション)を作り、新しい住民にも住んでいただく方式である。
その結果、A〜Gまでの街区ごとに、再開発を進めることができた。
現在では、以下のように、2005年→2024年で、歩行者通行量は1;3万人/日→1.9万人/日に増加、空き店舗率も18%→7%に減少させるk0とができた。
この報告後、質疑応答をしました。
私からの質疑の一部を報告します。
朝倉質疑 定期借地方式で再開発をしたとのことだが、定期借地契約は最低50年である。そのような長期間の借地の合意を得ることはたいへんではなかったか?
高松市担当者回答 このままでは衰退するという危機感が商店街の中にあったことに加え、定期借地を結ぶ際、「50年先のことは考えることは難しいし、考えても仕方ない(から定期借地に踏み切ろう)」という気持ちもあったと聞いている。
その後、丸亀町商店街を視察した写真(一部)です。
DEF街区の南側入口部分
ファミリーカジュアル区間ということで、ファッション系の店舗も多く、東京都港区のような雰囲気でした。
白で覆われた区画には、森ビル(本社、港区)が関与し、ポケモンセンターが開催予定ということです。
歩行者専用であり、道を曲線にするとともに、道の中に、座ってくつろげるスペースがいたるところに作ってあります。
アーケードのすぐそばですが、子育て世代向けに、おもちゃ図書館も作られています。
商店街の北端(海側)は、かつて、(1650年頃の地図で、丸亀町から外堀にかかった橋)の位置であった場所に、丸型ドームが作られており、400年以上ずっと、歩行者の歩きの結節点であり続けています。
長い歴史を受け継ぎながら、現代のニーズを取り込んだ再開発、船橋市でも、見習うべきと思います。