朝倉幹晴船橋市議会2025年2月21日質疑記録

2025年3月4日 船橋市議(無党派) 朝倉幹晴

朝倉幹晴2月21日質疑録画中継(48分)

質疑の要旨の私の質疑部分の要旨です。(正式な議事録は7月に出されますのでしばしお待ちください。議事録が公表されましたらここに掲載します)

1見かけの船橋市「人口増・維持」に安心しない未来設計を
① 船橋市常住人口(2025年2月、64.8万人)、過去の人口推移予測との比較は?
② 森知也氏(京都大学)「100年後の都市と地域のすがた(前編・後編)」の分析を重く受け止めるべき
船橋市の常住人口は2025年2月発表で約64.8万人となっています。ここ10年間に市が行った過去の人口予測と比べてそうで、過去の人口予測からすると今度どうなると予測されるでしょうか?過去の人口予測を変更する必要があるのでしょうか?
→ご答弁
日本の人口と都市の推移については、森知也氏(京都大学)「100年後の都市と地域のすがた(前編・後編)」という鋭い分析があり、行政に関わる者、また日本の将来を心配する者が共有すべき予測です。今後の対策など詳細はまた別の機会に議論したいと思うが、船橋市としてはこの分析をどう受け止めるか?
→ご答弁

③ 東京23区の施策に学びながら、同時に「ゆったりした空間と自然があり、市民サービスもコミュニティ創生・文化創生も充実した」船橋市へ
④ 市民の税金を、海老川上流地区など「市の中心部」だけでなく、各地区・各世代にバランスよく支出を
2、船橋市立医療センターは隣接地活用or現地でのローリング建替えで、移転建替えの費用(1000億円超)を節減し、
その費用を市民生活応援に回すべき
①慶應義塾大学病院・国保旭中央病院の現地ローリング建替えに学ぶべき
②隣接農地など取得の用地交渉、高さ制限の変更、看護学校を病院内に組み込む案も検討すべき
医療センターを洪水被害が危惧される海老川上流地区に移転する現市長の計画は、昨年の入札不調で現在は進行が止まり、その後、工事費が1000億超となる見込みが示された。市民が預かっている大切な税金を市民各世代・各地域にバランスよく支出し、市民生活応援に回すためにも、工事費1000億円超の中に市民の税金を投入しようとしている現市長案1本で無理やり押し通そうとせず、複数の選択肢から建替え方法を考えるべきである。
まず、隣接農地の買収ができれば、非常にゆったりした現地・隣接地建替えができる。隣接農地などを取得しようとする交渉は10年前試みられたようであるが、その後、交渉されていない。「移転だと1000億円もかかってしまう」「少なからぬ市民が移転を危惧している」という状況を地権者に話し、再交渉し、その結果を市議会や市民に報告すべきと思うがいかがか?
→ご答弁
2024年に、JR東京総合病院のE棟56階に組み込まれたJR総合病院高等看護学園など、病院の中に繰り込まれた看護学校もある。仮に隣接農地が確保できなかった場合でも、立体駐車場と看護学校敷地、そしてC館休館・D館・旧保育所跡地まで利用して、高さ制限を見直して、高層化した新病棟を建て、その中に看護学校を組み込みという見当も可能であり、その案も検討すべきである。
入札不調に関する業者調査で、2027・2028年度までは手持ち工事て出一杯で、それ以降でないと工事は受けられないという報告があった。つまり2・3年間再検討する時間ができた。用地交渉とともに、看護学校を高層化した新病棟に組み込む案も再検討すべきであるがどうか?
→ご答弁

(現案のままで進むと、新病院は看護学校と地理的に分離し、看護教育にとって望ましくない)

③2015年2月調査結果p137・138で現地ローリング建替えを否定した論拠(仮設通路140m・厨房病棟間180m・7年工期・病室窓先と隣接棟の距離6m等)は
2025年現在でも否定の論拠となると考えるのか?
④2015年案で工事費・工期再見積もりをし、現在の移転建替え案、他の案を含めて、市民に公開し、複数の選択肢の中からどの案がよいか市民に聴いて決めるべき

さて、隣接農地確保、看護学校組み込み案は、2年あれば十分設計見積もりできると思うが、一定の時間がかかるのは事実である。しかし、今、すぐにでもできるのが、2015年2月の「船橋市立医療センターの建て替え検討のための基礎調査業務調査結果」に報告された、現有敷地内のみでできる立体駐車場部分を利用した現地ローリング建替えである。ネット上で検索できる「概要版」では詳細がわからないので、原文を議員の調査権で取得し、朝倉幹晴公式サイトに掲載しているのでご覧いただきたい。
非常に現実的で可能な現地建て替え案が示されている。築年数が新しいC館新館とE館をそのまま活かしながら、入院病棟が入っていない、C館休館・D館・保育所を中心に新B館を建てていく案である。十分に再検討すべき案である。ただ残念なことは、高さ制限を現状のままとしている検討であり、他の病院建替えが一般的に行うように高層化すれば更によい案となる。
なぜ、この十分に検討すべき案が否定されたのか?「仮設通路140m・厨房病棟間180m・7年工期・病室窓先と隣接棟の距離6m等」などが否定の論拠とされているが、私が視察した慶應大学病院や国保旭中央病院では、仮設・新設ともに200m程度の移動距離が残るのは当たり前、工期が10年にわたった慶應でも工事上の配慮や動線案内を強化することで入院外来患者に迷惑をかけることなる工事を完了している。この報告書を「これが現地建て替えの論拠だそうです」と私の知り合いの医療関係者に見せると、「否定の論拠になっていない」とあきれ、「移転案に持ち込むための意図的な印象操作でしょう」と口をそろえていいます。
これらの否定の論拠は2025年現在でも現地建て替え否定の論拠となると考えているのでしょうか?
もちろん現市長案も検討材料として引き続き提示しながらも、少なくとも、図面・工事順番なども明記されている2015年案で再見積もりをするのは簡単である。隣接地取得・看護学校組み込み案など複数の選択肢の中から市民に情報を公開して再検討すべきと思う。この問題の最高責任者である市長はどう考えるか?
→ご答弁(市長)

3、災害時の衛星インターネットの活用準備を
災害時に、地上の通信インフラに基づくインターネットが停止しても、衛星を介して通信ができる衛星インターネットを活用すべきである。特に医療分野での活用をどうしようとしているのでしょうか?
→ご答弁
(アニメ「ドクターストーン」では、地上で滅亡しかけた人類が、たまたま宇宙船で宇宙飛行していたグループが地上に戻り子孫を増やしていく話など紹介)
4、学校建替え、新築増築工事について
①海神中・宮本中・御滝中・船橋中・特別支援学校金堀校舎を2025年度予算で提案した理由
②各校舎の老朽化と、今後の建て替え予定と優先順位
③各学校の保護者、地域から事前に意見を伺い反映させ、事後にも丁寧な説明を

昨年度以前からの継続事業も含め、海神中・宮本中・御滝中・船橋中・特別支援学校金堀校舎の学校建替え、新築工事、よい方向として歓迎する。工事の図面も含めて議員には説明され、私の公式サイトにも公開させていただいた。市民の方の中には、他にも老朽化している建物があり建替えが必要なのではないかとの疑問も生じる方もおられる。なぜこの5校が選ばれているのか?今後の建て替え予定や優先順位はどうなっているのか?
→ご答弁

議員には基本的なことが説明されたが、一番の当事者である学校保護者、そして、入学予定の園児の親、学校近隣の方も含む地域の方々には、事前に意見を伺い、また決定後も迅速・丁寧に説明すべきと思うがどうか?
→ご答弁

5、「折れない心を育てる いのちの授業」(ユニバーサルホスピスマインド)について
② 2024年11月9日、小澤竹俊医師講演「「最期まで自分らしく」を考える」を受けて
②船橋市の学校でも開催を
医学部受験生に毎年ご講演いただいている小澤竹俊医師が、船橋市中央公民館で講演され、私も拝聴させていただいた。医療関係者でなく、市民にも広げる貴重な取り組みと感じる。小澤医師が在宅緩和ケアで培ってきた経験を踏まえて考案されている「折れない心を育てる いのちの授業」(ユニバーサルホスピスマインド)を船橋市の学校でも実施を広げていくべきと思うがどうか?
→ご答弁

6、障がいの理解とユニバーサルデザインに向けて
①2月9日、中央公民館主催、松森果林さん講演「聴覚障害の理解とやさしいまちの人づくり」を受けて
②手話言語条例の検討状況は?
2月9日、中央公民館主催、松森果林さん講演「聴覚障害の理解とやさしいまちの人づくり」を聞かせていただいた。非常に貴重な問題提起を多くされていた。その中で、近隣浦安市・流山市・八千代市・松戸市・野田市・市川市が制定している手話言語条例を船橋市が制定されていないことが紹介された。船橋市でも制定すべきと思うがいかがか?

→ご答弁

③ 対話の森(ダイアログダイバシティミュージアム、港区竹芝)体験を船橋市の子どもたちにも(出前講座も可)
2月15日(土)、港区竹芝の対話の森で、松森果林さんのアテンドで「ダイアログ・イン・サイエンス」を経験させていただいた。「聴こえない世界」でのコミュニケーションを感じることで、聴こえる世界に依存している自分自身の不十分さを感じるきっかけとなり、船橋市民皆、とくに未来を担う子どもたちに体験してほしいと感じた。学校への出前講座も実施可能とのことなので、船橋の小中学生の体験、あるいは教える教員の研修を進めるべきと思うがどうでしょうか?
→ご答弁

7、子どもへの食事支援、学校での見守りへの地域の人の活用(有償)の検討を
①森沢明夫さん小説「おいしくて泣くとき」と映画化
②松戸市の登校時を朝7時から受け入れる施策を船橋市も採用し、その場で軽い朝食も提供を
松戸市は「小1の壁」克服施策として、登校を朝7時から受け入れる施策を、シルバー人材センターの人員を各校に2人ずつ配置することで実施する事業を4月からスタートする。船橋市も「生きがい福祉事業団」を活用したり、地域から募集した形で同様なことが可能と思う。実施すべきと思うがどうか?
→ご答弁

子ども食堂の取り組みが全国で広がっており、船橋市での各地で行われフードバンクもそれを支えている。映画「糸」の中でも取り上げられたし、船橋市在住の小説家、森沢明夫さん小説「おいしくて泣くとき」のテーマでもあり、これはまもなく映画化される。子ども食堂は月1・2回の取り組みとしても貴重であるが、毎日食事が十分でない児童・生徒に対応するためには、学校の調理室(家庭科室)などを利用して、地域の方の協力を得て軽食を提供する取り組みを検討すべきと思う。朝7時からの登校受け入れの時に、おにぎり・お茶などの軽食を出すなども検討すべきである。
さて、

8、大学受験料支援事業費と結婚新生活支援事業について
~2浪生も対象、39~30歳夫婦への対象拡大を評価します~
結婚新生活支援事業、39~30歳夫婦への対象拡大を評価する。また大学受験料支援、2浪生も対象にする支援評価する。国基準が1浪しか対象にしていないのを、2浪も対象拡大にした理由は?
→答弁
(高く評価する。過去、10年前、2浪で、成人式にも行かずに、がんばって医学部に受かって医師になった船橋の浪人生のことを紹介。今後、こういう子と親を船橋市が支援することを高く評価)

9、マンション管理支援
① マンション管理セミナーや住宅バリアフリー支援について
昨年度の実績と来年度の予定(予算)は?
→答弁

② EV用防災チェア配布の実施し、既存マンションの管理計画認定制度の固定資産税減免の管理組合一括申請を認めるべき
③ 老朽マンションの維持保全に加え、建替え・敷地売却等の選択の際の市の関与と支援を
(要望)
(未結成の)船橋市マンション管理組合連合会を、船橋市が関与する形で立ち上げるべき
船橋市内に、民間でマンション管理セミナーなどを実施し、管理組合に情報提供し、交流を進めようとする動きがある。私もマンション管理セミナーを年に2・3回開催してきた。しかし、①②③の取り組みと情報交換を更に活発にしていくためには、市が、市内700管理組合に加盟と参加を呼びかけ、情報交換の場を提供する「船橋市管理組合連合会」の結成し、市(住宅政策課)が連絡先の1つになることが必要である。船橋市と密接に連携している「船橋市自治会連合協議会」のマンション管理組合版に相当する組織である。2025年2月現在、未結成の「船橋市管理組合連合会」結成を市が責任をもって呼びかけ、結成を目指すべきと思うがどうか?
→答弁