2015年11月9日(月)船橋市議会総務委員会視察1日目「下関市新消防庁舎」視察速報(山陽新幹線「さくら」内で若干加筆)

14時15分~16時45分まで視察し、17時06分に宿泊先のドーミーイン下関の部屋に入り、17時36分には部屋から出て、40分に、1階ロビーに集合し、総務委員で夕食に行く約束となっているので、速報を書く時間が30分しかありませんので、概要であり、報告不十分となる点はご容赦ください。

(すみません。時間切れであとで加筆します。30分ではこれしか書けませんでした。+山陽新幹線「さくら」内で30分加筆)

 

総論

①下関市・美弥市が消防指令業務を共同し約3年の準備を経て、2013年10月から、下関市の新消防庁舎3階に両市共同の「高機能消防指令センター」が運用開始された。16人の職員体制(8人2交代、14人は下関市から、2人は美弥市から)で運用されている。両市別々にあった場合の経費の77%で済んでおり、実際の出動は前からと同様、各市域ごとにおこなっているので、救急車の到着時間も含めて遅くなったようなことはない。

長門市との共同の可能性も検討したが、下関市・美弥市が2交替制勤務であるのに対し、長門市では3交替制勤務なので調整が難しく断念した。

②下関市の中心(人口・諸建物他)は、下関駅のある関門海峡に近い部分であり、ここに新消防庁舎を設置すべきと思った。

 

 

下関消防位置2

↓下関市の人口集中地帯は、下関駅(関門海峡)周辺。北部は山がおおい。

下関市中心キャプチャ

 

 

③下関市としては、敷地・建物とも手狭な旧庁舎から、広い新庁舎に移転し、敷地内で訓練もできるようになり、その中でとくに中心市街地をカバーする中央消防署が入った。夜間仮眠室設置も行い、出動態勢が整っている。

151109仮眠室キャプチャ

 

④ただし、新庁舎は海のすぐそばで海抜2.7mである。海抜2.7mということは、特に311以降、津波被害などを考えたらいかがという議論はあった。しかし、地震の頻度は今のところ少なく③の点をはずせないことから、やはりこの場所に決め、できるだけ浸水被害がないような対策を考えた。その際、最も意識したのは1999年の高潮と台風が重なった時、2.7m地点で0.2m水が浸入したという事実であり、それに耐えられる構造であることを基本とした。

⑤湾岸部の埋め立て地域、そして海抜2.7mという1999年に1回浸水を経験したことから考えた対策は以下のとおりである。

ア、特殊基礎工事を重視し、深さ12m、19mの岩盤まで確実に杭が届くようにした。(神奈川県マンション事件以降岩盤まできちんと届いていると再確認)

イ、敷地を0.5m、敷地から建物1階を0.5m底上げし、建物1階床は海抜3.7mとしている。

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ウ、消防車等は、3,2mになった敷地側から道路に出られるようにした。

など