2016年12月12日(月)船橋市LGBT・性の多様性を考える議員連盟設立

朝倉幹晴

2016年(平成28年)12月12日
片岡洋子さん(千葉大教育学部教授・千葉大教育学部付属小学校校長)のご講演後、正式に超党派の「船橋市LGBT・性の多様性を考える議員連盟」の設立総会を開催し、発足しました。
発起人として準備してきた日色健人市議が会長、私が副会長、石川りょう市議が幹事長、鈴木ひろ子市議が事務局長となりました。1月は、上川あや世田谷区議をお呼びして学習会をし、また先進市の視察なども実施していきます。そして、LGBTの権利と「性の多様性」が尊重される社会の構築、並びに教育現場を含めたあらゆる層の市民に対する啓発の機会が増えていくことを目指して、船橋市の中で取り組んでいく予定です。

★船橋市LGBT・性の多様性を考える議員連盟設立趣意書

平成28年度版「人権教育・啓発白書」(法務省・文部科学省)では、「性的指向を理由とする偏見・差別をなくし,理解を深めるための啓発活動」「性同一性障害者の人権」の項目が掲げられ、平成27年3月には超党派の国会議員による「『LGBT』の課題を考える議員連盟」が設立されました。
これまで長い間、「男性らしい」行動をし、女性を好きになる「男性」と、「女性らしい」行動をし、男性を好きになる「女性」だけの二つのパターンだけが正常であり、そこからはずれるものは異常だと考えられてきました。しかし、人間は単純に二つのパターンには分けられない「性の多様性」をもつ存在です。二つのパターンにあてはまらない人々、「性的少数者」のことを、Lesbian(女性同性愛)、Gay(男性同性愛)、Bisexual(両性愛)、Transgender(性同一性障がいなど性別違和)の頭文字をとってLGBTともいいます。
2007年の岡山大大学院の性同一性障がい実態調査では、68%が自殺を思い悩んだ経験を持ち、差別や偏見を克服し、LGBTを理解する教育や啓発が不可決です。また、社会制度上も同姓カップルには、夫婦(異性間の婚姻)の場合にある権利が認められていません。渋谷区や世田谷区などでは同姓カップルを夫婦と同じような関係の「パートナー」と認める条例や要綱を設けています。全国でこのような動きを強めるとともに、国を求める制度整備の動きが必要です。
以上に鑑み、私たちは、LGBTの権利と「性の多様性」が尊重される社会の構築、並びに教育現場を含めたあらゆる層の市民に対する啓発の機会が増えていくことを目指
し、有志議員による「船橋市LGBT・性の多様性を考える議員連盟」を設立いたします。

平成28年12月12日