船橋市の不登校児童・生徒の現状と対策(2017年3月22日、市議会予算委員会質疑)
質疑1 私ごとになりますがこの4月から大学3年生のなる子どもが、小4と中1の時不登校を経験し辛かったことを思い返します。今も市内で同じように辛い想いをしている児童・生徒・保護者の気持ちに寄り添う船橋市であってほしい。
船橋市の不登校の現状と現在行われている対策についてお答えください。
【市答弁1(教育委員会指導課)】
本市の不登校児童生徒数の推移でございますが、全国や千葉県の傾向と同様に、ここ数年やや増加傾向にございます。
対策でございますが、学校では不登校児童生徒及びその保護者に対しまして、校長の指導の下、担任や学年職員、スクールカウンセラーや養護教諭、生徒指導主事等が組織的に支援しておりますが、早期解決が難しい場合は、総合教育センターや青少年センター等の関係機関と連携して対応しております。
【市答弁2(総合教育センター)】
総合教育センターでは、不登校児童生徒への支援として、3つの事業を行っております。
1つ目は教育相談事業です。電話相談、来所相談、訪問相談を行っており、相談件数の半数以上が不登校に関する相談となっております。
2つ目は適応指導教室「ひまわり」の事業です。学校復帰に向けて午前のみの通所と一日を通した通所により、カウンセリング、学習指導、小集団活動、体験活動を行っております。
3つ目は、あたらしい居場所づくり、ふれあい「夢のふなっこ」の事業です。ひきこもり傾向の強い児童生徒に対して家庭訪問や教育相談を実施しております。
相談件数や関わっている不登校の児童生徒数は増加傾向にありますが、これら3つの事業を基に関係各課とも連携して支援に努めているところでございます。
【市答弁3(青少年センター)】
青少年センターでは、電話や来所、家庭訪問、学校訪問等で、不登校で悩んでいる保護者や学校に対し、支援を行っております。
また、通所する児童生徒には、個々の現状に応じて、学習支援や面接、小集団での活動等の支援を行っております。
さらに、夏休みには、不登校またはその傾向にある、小学4年生以上の児童生徒を対象とした、「一宮ふれあいキャンプ」を実施しております。
質疑2 2017年度から新しくなる事業についてお示しください。
答弁(青少年センター)
このたび寄贈していただく青少年センター北部分室の概要でございますが、1階は面接室と事務室、トイレ、2階が学習スペースとなっております。
特に、以前にはなかった独立した面接室が確保され、落ち着いた環境の中で、本人や保護者への相談活動が可能となりました。
また、学習スペースには、間仕切りで仕切られた、備え付けの4つの机が整備され、落ち着いて学習に取り組む環境も確保されました。
さらに、オープンスペースでは、集団での学習はもとより、卓球やゲーム等、小集団での活動も可能であり、今までよりも充実した支援が行うことができ、活用も進むものと考えております。