2022年大学入試共通テスト「生物基礎」第1問A「酵素とATP」問題・解答・解説(配点9点)

2023年1月10日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

2022年大学入試共通テスト「生物基礎」第1問B(DNA抽出実験、配点10点)の解答・解説を作成しましたのでご活用ください。問題の末尾をクリックすると解答・解説のページに飛びます。

2022年大学入試共通テスト「生物基礎」第1問A「酵素とATP」問題・解答・解説(配点9点)

次の文章(A・B)を読み、後の問い(問1~6)に答えよ。
●参考 第1問B(DNA抽出実験)

A、ホテルの腹部にある発光器には、(a)酵素の一つであるルシフェラーゼと、その基質(酵素が作用する物質)となるルシフェリンが多量に存在する。ルシフェリンは、ルシフェラーゼの作用で(b)ATPと反応して光を発する。この発光量を測定することで細胞内のATP量を測定できるキットを作られている。現在はこの方法をさらに応用し、(c)測定されたATP量から、牛乳などの食品内に存在している。あるいは食器に付着している細菌数を測定するキットも開発されている。

下線部(a)に関する記述として誤っているものを、次ののうちから一つ選べ。
化学反応を促進する触媒としてはたらく。
口から摂取した酵素は、そのままの状態で体内の細胞に取り込まれて傷つくことはない。
タンパク質が主成分であり、細胞内で合成される。
細胞内で働き、細胞外では働かない。
反応の前後で変化しないため、繰り返し働くことができる。

問2

下線部(b)に関連して、次の細胞小器官a~cのうち、ATPが合成される細胞小器官はどれか。それを過不足なく含むものを、後ののうちから一つ選べ。

核  ミトコンドリア 葉緑体

 

問3

下線部(c)について、次の記述d~gのうち、ATP量から細菌数を推定するために、前提となる条件はどれか。その組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
個々の細菌の細胞に含まれるATP量は、ほぼ等しい。
細菌以外に由来するATP量は、無視できる。
細菌は、エネルギー源としてATPを消費している。
ATP量の測定は、細菌が増殖しやすい温度で行う。


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