船橋市の不登校対策の現状(2015年3月19日、市議会予算委員会報告1)

朝倉幹晴

正確な議事録ではありません。正確な議事録は6月に出ます。また市担当者の答弁は「です・ます」調ですが、簡略にするため、断定調(だ・である)に直しました。

(質疑の前に個人的な体験の前置き)

★質疑1 不登校対策に関して総合教育センターではどのような事業を行っているか?

●答弁1(総合教育センター長)
3つの対策事業がある。
第一に、教育相談班の事業である。本市に在住する幼児・児童・生徒、保護者、教育関係職員並び市民を対象に学校生活、家庭生活、心身障害等に関する電話・来所での相談事業を行っている。
 今年度(2014年度)の状況は、1月末現在で電話相談が2434件、面接相談が1557件、訪問相談が80件、総計で4071件となっている。
 相談内容は、不登校に関する相談が最も多く、全体の約70%を占めている。
 また、発達障害に関わる相談が増加しており、教育相談班と特別支援教育班が連携して
対応している事例もある。

第二に、適応指導教室「ひまわり」の事業である。
適応指導教室では、本市在住の不登校児童・生徒を対象に、カウンセリング、学習指導、小集団活動、体験活動等を組織的・計画的に行い、学校復帰を支援するとともに、将来的な自立を図るための支援を行っている。
 今年度(2014年度)の通室児童生徒数は、小学校5名、中学校24名の29名である。
中学校卒業生の進路については、高校進学予定者10名である。

第三にNPO法人学校支援さざんかの会に委託をしている「ふれあい夢のふなっこ」の事業である。これは、引きこもり傾向が強い不登校児童生徒が将来の夢と希望を持ち、個性・能力に応じた進路を見つけだせるよう、青少年会館内に「ふれあい夢のふなっこ」を開設している。退職校長等のベテランのスタッフと児童生徒と比較的年齢の近い学生ボランティアがペアになり、家庭訪問や教育相談を実施している。
 活動実績は、1月末現在、児童生徒数18名、うち、家庭訪問3名、通所者15名、中学校卒業生の進路については、高校進学予定者4名である。
 通所者延べ234名、家庭訪問延べ33件、学校訪問延べ37件、来所相談延べ116件、電話相談744件である。

★質疑2 不登校対策に関し、青少年センターはどのような事業を行っているか?

●答弁2(青少年センター所長)
青少年センターで行っている不登校対策は3つある。
一つ目は、電話や来所、家庭訪問、学校訪問等で保護者や学校からの相談を受けてアドバイスを行っている。二つ目は、4年生以上の不登校児童・生徒の通所機関として、保護者・学校と連携して個々に応じたプログラムを作成し、学校復帰に向けて面談や学習支援等を
行なっている。三つ目に、不登校又は不登校傾向にある4年生以上に児童・生徒を対象に、学校復帰や生活改善等を目的に、毎年8月下旬に「一宮ふれあいキャンプ」を二泊三日で実施している。

★質疑3 不登校について関係機関の間でどのように連携しているか?

●答弁3(指導課長) 教育委員会は、長欠対策研究協議会や生徒指導主任研修会をとおし、不登校児童の状況や学校の対応、関係機関の活用等についての研修を実施した。また小学校を中心に教育委員会の教育相談担当者が年間2回訪問し、各学校の現状把握と早期対応について助言をしている。
 関係機関それぞれに連携は、総合教育センターと青少年センターは両機関で連携を図るとともに、関係各課が市内小中学校に対して生徒指導的支援を行うことを目的とし、生徒指導に関する現状や課題についての情報交換に努め、各課の取り組みの検証や対応及び協議を定期的に実施し、支援の方策を検討している。
今後も、学校や関係機関及びスクールカウンセラー等と連携しながら児童生徒の支援をしていくとともに、各学校における不登校対応の充実に努めていく。