台風・豪雨に耐え抜く船橋へ(台風15・19号等を踏まえた防災対策を)~朝倉幹晴2019年11月27日船橋市議会質疑要旨~

2019年11月27日、私は、船橋市議会で、「台風・豪雨に耐え抜く船橋へ(台風15・19号等を踏まえた防災対策を)」を求めて質疑しました。実際の発言を正式に記録した議会議事録は後日出されますが、以下が要旨です(なお、文章でわかりやすくするために実際の発言の部分を若干、補足・修正しています)。ぜひご覧いただき、ご意見をお聞かせください。(赤字や太字の強調は朝倉によるものです)

↡動画は以下です。↡

2019年11月27日朝倉幹晴質疑録画中継(台風・豪雨に耐え抜く船橋へ)(35分)

↡この内容を文章にして、資料も入れ込んだものが以下です。

【質疑にあたっての姿勢】

通告のうち3~6は次回以降に回し、今回は災害対策のみに集中して質疑します。

9月9日の台風15号、10月12・13日の台風19号、10月25日房総豪雨の3つの被害で命を落とされた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に対してお見舞い申し上げます。

私は3つの視点を踏まえて質疑します。

1つ目は災害ボランティア体験です。私は9月14日館山市から、11月24日の長野市まで、千葉県内で館山市4回、富津市2回、君津市1回、茂原市1回計8回、そして県外では栃木県佐野市1回、長野市1回、合わせて計10回の災害ボランティアに伺い、被災者のお宅の片づけのお手伝いをさせていただく中で、被害状況を把握し、被災者の様々な声をお聞かせいただきました。(10月9日富津市ボランティア時には富津市長・市議会議長とも懇談させていたきました。)

2つ目は、この2か月間、防災に関して船橋市民の皆様からいただいたご意見です。

3つ目は、さる11月23日に保健福祉センターで開催された、「船橋在宅医療ひまわりネットワーク人材育成研修 災害医療」に参加し学んだ点です。

【被害状況の概要(千葉県・全国・船橋市)】

まず、被害の全体像をふり返りたいと思います。台風15号は「風台風」で屋根の損壊など多くの被害をもたらし、千葉県内に絞っても、(千葉県防災危機管理部の11月21日14時発表時点の資料によると)、住宅被害総数は一部損壊・半壊・全壊含め約62000棟にいたります。それに台風19号が追い打ちをかけるとともに、10月25日房総豪雨では、2500棟を超える床上・床下浸水、そして死者も11名にいたりました。

日本全国では、台風19号が、74河川・140ヵ所の決壊、約100名の死者、40000件以上の床上・床下浸水など、神奈川県・東京都・長野県・埼玉県・茨城県・福島県・宮城県などに多くの被害をもたらしました。一方、船橋市内については、家屋半壊・一部損壊509件・一時的な停電、倒木などがあり、被害が深刻だった県内他市に比べると被害は少なかったとはいえ、来年度以降同じような風水害が船橋市に深刻な被害をもたらす危険性もあります。今回の事態を様々振り返り、予防と対策を進めなければなりません。

【船橋市HPでの情報発信のあり方】

まず、防災の決め手となる市の情報の発信の仕方についてお聞きします。

台風15号のあとの19号では、警告報道もあり、多くの市民が、食料の買い置き・窓の補強など準備をいたしました。そして、繰り返される「自治体でのハザードマップをご覧ください」との報道もあり、市民の多くが、船橋市HPにアクセスしました。時系列順時間ごとののアクセス数と市の情報発信の時刻はグラフの通りです。通常のアクセス数が2・3000程度ですので、最高時10月12日11時には39828件、約4万件と通常の10倍以上のアクセスとなりました。それだけ市民が船橋市のHPの情報を求めていたということです。

市の避難に関する情報発信や避難に関わる警報、避難所開設時期は、市民のアクセスの増加時期とも一致しており、それについては対応はおおむねは適切であったと感じます。ただ、問題もありました。
朝倉質疑1、一番肝心の「洪水ハザードマップ」にアクセスしたがアクセスできなかったとの声を多くいただきました。この原因をお聞きします。そして、今後の災害に向け改善すべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁1(山崎副市長)今回の台風時に、 洪水ハザードマップ にアクセスできなかった原因は、マップのデータ量が大きかったことが考えられます。 台風接近時の洪水浸水想定区域などの情報提供は、大変重要 な ことであり ますので、今後、 マップ を分割 しデータ量を軽減して掲示 するなど 、 円滑にアクセス出来るよう 、 検討してまいります。

朝倉質疑2、10月12日午後~夜、相模川・多摩川の水位があがり、洪水となるのかも報道が続きました。市のHPに船橋市内の川の水位のデータがなかったため、私に問い合わせがありました。急遽、私も調査し、「危機管理型水位計」と検索すると国土交通省「川の防災情報」のHPからのリンクで、全国の河川の水位を時刻ごとに表示するサイトがわかり、船橋市でも海老川の市場地区・中津川調整池近く・本中山に隣接する真間川の市川鬼越駅付近の3つの水位計があります。朝倉幹晴公式サイトにるリンクをはり、FB・ツイッターでその情報を発信したところ、私のサイトのアクセス数が通常の10倍を超えました。それだけ多くの市民が川の水位に注目していたということです。

 

台風19号でも川の本流・支流の様々な場所で洪水・決壊が起き甚大な被害をもたらしました。

 市内には、県管理の1・2級河川が9河川、市管理の準用河川・普通河川が42河川あります。河川それぞれに市が推移を把握・観察しているポイントは何カ所あるでしょうか?そして水害が危惧される時は、どのような体制で監視と警告を行いますでしょうか?

→市答弁2(下水道部長)市内の河川等には、水位計による観測箇所を14河川、29ヵ所設置しており、台風や大雨の際に職員等がパトロールを行い、水位を測定し情報を得ています。また、台風や大雨の際には、海老川や真間川の水位情報を千葉県とを情報交換を行い、氾濫が迫っていると判断した場合はすみやかな避難指示と情報伝達に努めております。

 

朝倉質疑3 台風19号はじめ水害予測時の下水道部職員のパトロールありがとうございます。14河川に29カ所の水位計があるとのことですが、更にきめ細かく各河川に水位計の設置を行い、そこの情報をデジタルで発信し、市民が洪水が危惧される時に市HPからアクセスでき確認できるようにすべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁3(下水道部長)現在設置されている市の水位計は、現地で職員等が目視により確認をしており、河川能力の把握や河川改修に役立てるために設置しているもので、現在のところ情報提供を考えていません。

朝倉質疑4 今後は市民に水位計の情報提供ができるように重ねて求めます。今すぐにでもできることとして、市内河川3カ所にある「危機管理型水位計」へのアクセスを市のHPからリンクをはるべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁4(下水道部長)千葉県が管理を行っている市内河川の水位情報につきましては船橋市HP内の船橋防災ポータルサイトからリンク先の千葉県防災ポータルサイトにリンクが張ってありますが、市河川のHPからもリンクをはることも検討します。 

朝倉質疑5 台風19号について、レベル3(避難準備・高齢者等避難開始発令)、レベル4(避難勧告)発令を発令した3地区のうち、洪水ハザードマップでの予測地区ではない場所がありましたら、その発令の理由とともにお示しください。

→市答弁5(山崎副市長) 気象情報では、大型で非常に強い(当初は猛烈な)勢力の台風19号は、台風15号を上回る勢力で東京都付近を通過する予報がありました。台風19号の進路によっては、西浦処理場の処理能力を上回った場合は内水氾濫が起きる可能性もあったことから、洪水ハザードマップでの予測地区ではない西船橋南地区にも レベル4の 避難勧告を発令 いたしました。

朝倉質疑6 今日の台風・集中豪雨での水害地区について、7割は各自治体の洪水ハザードマップと一致しているとのデータがあるようです。このことは洪水ハザードマップが有効である一方で万能ではないことを示しています。とくに都市部では内水氾濫の危険性があり、今回の、西船橋駅南側地域もそれを予測したとのことでした。今後、市が持っている内水氾濫の危険個所のデータをもとに、すぐにでも、既存の川の洪水を想定した「洪水ハザードマップ」に加筆し、新たに「水害ハザードマップ」として来年の風水害が予測される春先までには更新・発行すべきと思いますがいかがでしょうか?

<参考 洪水ハザードマップ(現在)>

→市答弁6(山崎副市長)  千葉県による海老川、真間川などの新たな洪水浸水想定区域の発表を千葉県による海老川、真間川などの新たな洪水浸水想定区域の発表を受けて、洪水ハザードマップを作成する予定です。なお、現在、洪水ハザードマップは市内の主要な河川が氾濫した場合の浸水想定区域を示しているので、この地区は想定区域外ですが、今後、洪水ハザードマップの改定の際には、、内水氾濫についても取り入れることを検討して参ります。

朝倉質疑7 台風19号では、36カ所の避難所が設置され1600人以上が避難しました。避難場所が船橋小学校のみが体育館があったが、それ以外は特別教室などが多かった理由をお示しください。また学校が土日・祝日であったこともあっても、特別教室が利用さたと思うが、体育館のほかに特別教室を使用することは、スマホの充電などもできやすく、また教室ごとに、各ニーズ(女性・子連れ・疾病をお持ちの方・ペット同伴)に区分けした対応もできてよいと思うので、この方向を今後も検討すべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁7(山崎副市長)避難所が、船橋小学校のみ体育館で、それ以外は特別教室などであった理由とのことですが、台風15号のときに、千葉市で、鉄骨の体育館の屋根が飛ばされた事例があったことから、万が一の場合を考慮し、教育委員会を通じて各学校長学校以外は鉄骨の体育館のため使用せずに、教育委員会を通じて各学校長と協議の結果、校舎内にある特別教室などを避難所とすることといたしました。なお、避難所につきましては、施設管理者と協議のうえ、避難所運営で使う場所などを指定することとしておりますので、今後も状況に応じて、特別教室等も利用いたします。

朝倉質疑8 総じて、これまでの防災対策は地震を想定したものでしたが、これからは豪雨・台風に対しても対策を強化して、地域防災計画をみなさなけれなりません。地域防災計画の見直しについてはどのように進めていくつもりでしょうか?地域防災計画の正式な決定がなされる前にでも、今回の教訓を踏まえた対策をすすすめるべきと思いますが、いかがでしょうか?また、とくに台風15号で起きたような長時間の停電・断水に関する備えはどのようになっていますでしょうか?

→市答弁8(山崎副市長)  今回の地域防災計画の修正には、台風15号や19号の対応を教訓として、配備時期の目安として、台風の直撃や長期停電が予想された時等をを追加するとともに、風水害時にも迅速に避難所運営等が行えるよう、水防本部体制時に必要な人員本部体制時に必要な人員を招集できるよう、修正しております。しかしながら、今回の台風については、長期間の停電や、1500名を超える方の避難所対応など、これまでに経験したことのない事態であったたことから、これを教訓とし、被災地の対応状況などを調査、検証を行うとともに、上位計画である千葉県の地域防災計画も改正する予定とのことなので、注視しながら、来年度以降も引き続き、地域防災計画の修正をしてまいりたいと考えております。
また、長期間の停電に関する備えですが、照明などの電力が必要な場合に備えて、避難所となるすべての学校などに、カセットボンベ式発電機2基ととカセットボンベ48本を備蓄しており、2基同時に使用すると、連続12時間使用可能となります。
次に、断水に関する備えですが、飲料水として、すべての避難所にペットボトルを備蓄するとともに、防災用井戸の整備や、避難所等の受水槽にトボトルを備蓄するとともに、防災用井戸の整備や、避難所等の受水槽に給水栓の設置、災害時に活用する給水車を2台保有などしております。給水栓の設置、災害時に活用する給水車を2台保有などしております。さらには、(平成30年1月に、)千葉県中古自動車販売商工組合(通称:JU千葉)船橋支部(14事業所)や、(平成31年2月に、)船橋翼ライオンズクラブ(11事業所)や、(令和元年6月に、)千葉県タクシー協会京葉支部(9事業所)と、「災害時における井戸の使用に関する協定」を締結し、災害時の生活用水の確保に努めております。

朝倉質疑9 次に、災害時のボランティア受け入れ体制についてです。今回、館山市災害ボランティアに行ったとき、船橋社会福祉協議会の職員が受付を担っておりました。船橋市職員も含め様々な災害応援に行かれたことも報告を伺いました。またSLネットワークはじめ市内各ボランティア関係者が今回動かれたことも見ています。私も、猫車(手押し車)、剣先スコップ(剣スコ)と角型スコップ(角スコ)の使い分け、土のうづくりなど一般ボランティアの作業には熟練してきました。

 

手押し車での泥出し作業@栃木県佐野市

 

 

ボラティア作業の結果報告をしているところ。実は報告を受けている川のスタッフも
船橋市社会福祉協議会から館山市社会福祉協議会への応援派遣職員

災害ボランティアの仲間と@富津市

ボランティア後、富津市長・市議会議長との意見交換

水害被害が主体の19号では泥出しや家財片付けなど一般ボランティアが求められていましたが、風台風である15号では最も求められていたのが、ブルーシート張りなどの屋根作業ができる人や、倒木伐採のチェーンソー技術者など技術者が最も求められ、私など一般ボランティアはその補助として手伝うこともありました。市内が被害にあったときにそなえて、一般ボランティア募集に加え、市内に在住のこれらの技術をもった災害ボランティアを市が事前に把握すべきと思いますがいかがでしょうか?

市答弁9(山崎副市長)  今後、今回の台風15号のような非常に大きな台風が接近した場合には、船橋市においても、南房総地域のような被害が予想されます。 このような被災を受けた場合には、屋根 のブルーシート張りと倒木処理のためのチェーンソ ー技術者 の確保は重要であるため、事前に把握につきまして、市社会福祉協議会や関係部署の意見を聞いて検討して参りたいと考えております。

朝倉要望 長野市のボランティアには近隣の下条村がバスで村民からボランティアを募ってボランティアにいていました。船橋でも来年も近隣がこのような被害にあった場合は、社協が中心となってボランティアバスを出すように準備すべきと思います。社会福祉協議会にお伝えください。

 

災害医療(総論)

次に災害医療に関して質疑します。阪神大震災・東日本大震災などを踏まえて、災害医療の変化・発展しています。
災害時、救急患者が病院に集中した場合、患者の重症度により、赤・黄・緑の順に色分けし、治療の優先順位をつけていくトリアージ(triage)が実進められています。You tube上に動画で残されている「石巻赤十字病院 東日本大震災 初動の記録」の中にトリアージも含めた災害時対応の様子がリアルに記録されており、災害医療を考えるすべての人が一度は見ておくべき内容と思います。
「がれきの下の医療」(confined space medicine,CSM)と言われるように、現場に出向いて救命を行うことの重要性も認識されてきました。

それらを厚生労働省は整理し、災害拠点病院の認定、災害時、トリアージも実施する病院前救護所の設置とともに、Emis(広域災害救急医療システム)、D-MATの体制を整備しています。順次質問していきます。

災害医療(病院前救護所・EMIS・DMAT・非常参集看護師)

 

今回、市は病院前救護を中心とする災害医療体制への転換を目指しています。9病院のうち3病院(船橋市立医療センター、千葉徳洲会病院、船橋二和病院)で訓練を実したとのとですが、残りの6病院についてはどう考えているでしょうか?

【参考】病院前救護所設置予定の船橋市内9病院

災害拠点病院 船橋市立医療センター
災害医療協力病院 船橋中央病院 板倉病院 船橋総合病院 青山病院 北習志野花輪病院 東船橋病院 千葉徳洲会病院 船橋二和病院

朝倉質疑10 市保健所などの行政と医師会など医療従事者が参加して話し鵜合う船橋市地域災害医療対策会議医療体制の中で、災害時に、小学校など55カ所にに応急救護所を設置する現在体制から、市内9病院に病院前救護所を設置する体制への移行が検討されています。すべに3病院では設置運営訓練がなされたとのことですが、残り6病院でも訓練を急ぐべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁10(保健所理事)市では、 東日本大震災や熊本地震の教訓を踏まえ 、 現在の小学校等55か所に設置する応急救護所から 市内二次救急病院の9病院に設置する 病院前救護所 に変更し 、災害時に不足すると想定される 医師や看護師等の医療従事者 及び物的資源を集約し 、 傷病者の治療に対応しようと考えており 、これまで、この制度の検証もするために 、病院前救護所を設置し運営する訓練を平成30年度(2018年度)に1病院、今年度(2019年度)2病院で実施しており、6病院につきましては、令和3年度末(2021年度末)までに 順次 実施することを 予定 しております。

朝倉質疑11 EMIS(広域災害救急医療システム、Emergency medical information sysytem)は災害時に備え、厚生労働省が全国の病院や行政に整備したネットワークです。災害の時、被災地域にある病院は、このシステムに、まず、「入院病棟の倒壊、または倒壊の恐れ(有・無)」「電気の通常の供給(有・無)」「水の通常の供給(有・無)」「医療ガスの不足(充足・不足)」「多数の患者の受診(有・無)」「職員の不足(充足・不足)」を選択入力し、自由記載もいたします。
更に、可能ならば、詳細入力として、「手術の可否」「人工透析の可否」「発災後受け入れた患者数」「転送が必要な患者数・受け入れ可能な患者数、重症度別患者数(重症、中等症、人工呼吸、酸素、担送、護送)」を入力します。
各病院がパソコン(端末)で入力した情報は、一瞬にして全国の病院や行政に共有され、必要に応じてDMAT(災害派遣医療チーム・後述)が派遣されます。逆に、入力がなかった場合は、その病院に入力もできない緊急事態が起きていると判断し、DMATが派遣されます。
台風19号に対して、EMISの実質化に向けて市保健所は、市内病院に対してどのような連絡体制をとったのでしょうか?

→市答弁11(保健所理事) EMISは、平成7年(1995年)の阪神淡路大震災の教訓から厚生労働省が構築したシステムであり、県が県内の病院に入力の依頼をしており、併せて、県からは各病院が入力した情報を保健所も必ず確認するよう依頼されております。これを受けまして、先の台風19号の際は、保健所からも時間を
決めて市内の22病院が定期的にEMISを更新し、病院が機能しているかを確認しておりました。なお、入院設備を有する若しくは透析が可能な診療所12施設に
つきましてはEMISのIDが付与されておりませんことから、電話やFAXにより状況を聞き取り、保健所がとりまとめて県に報告を行いました。

朝倉質疑12 台風15号の時のように、県内他市で起きたような、電気停電・電話不通などの事態に備え、防災MCA無線もあるとはいえ、保健所職員が、各病院・診療所に直接分担して駆け付け状況を把握する体制を整えるべきと思いますがいかがでしょうか?

→市答弁12(保健所理事) 議員のおっしゃるとおり、停電や通信障害などで病院や入院設備のある診療所と連絡が取れなくなる事態が想定されます。台風19号の際には、幸いにも職員が駆け付けて病院等の状況を確認するという事態には至りませんでしたが、どの職員がどの病院等に行くかなどを具体的に決めるなど、体制を整備してまいりたいと考えております。

朝倉質疑13 災害拠点病院である船橋市立医療センターでは、台風15・19号において、DMAT(災害派遣医療チーム、disaster medical assistance team)はどのような動きをされたでしょうか?

→市答弁(医療センター副病院長) 台風15号の際には、台風が通過した翌9月9日及び13日に、県よりそれぞれDMATの派遣要請があり、県内被災地域の医療機関において患者搬送支援や活動拠点本部支援を行っております。台風19号の際には、県より東葛南部医療圏DMAT活動拠点本部の設置要請があり、同本部を院内に設置いたしました。10月12日午前11時45分から翌13日午前10時5分にかけて、被災状況等の情報収集を行い、広域災害救急医療情報システム(通称EMIS(イーミス))を通じて随時県に報告を行いました。

朝倉質疑14 11月23日の「災害医療」研修で、市は、災害時の超急性期(発災から48時間以内)に、病院前救護所に駆け付ける非常参集の看護師を地域で募集する方針と聞きました。非常によいことであり、急ぐべきと思います。いつ募集を進めるつもりでしょうか?

→市答弁(保健所理事)
現在、大規模災害時における医療体制を病院前救護所に変更することについて、医師会、歯科医師会、薬剤師会、柔道整復師会などとも協議を行っておりますが、これら関係団体からも看護師の確保は重要であるとの指摘も受けているところであります。このことから、市といたしましては、現在は看護師・准看護師業務に就いていない潜在看護師等の方の中から、主に発災後48時間以内の超急性期に病院前救護所での業務に従事していただける方を募集することを考えております。現在、潜在看護師等の把握と、どのように募集を行うかなどを検討しており、年度内には募集を行ってまいりたいと考えております。

終わりに

台風15号が接近している時、気象庁は記者会見で「世界が変わってしまうかもしれない」と言っていました。「(世界が変わってしまうぐらいの災害の可能性があるので)最大限の警戒を」という警告だった。実際、3つの災害を経て、特に千葉県の世界は変わってしまいました。
災害前の夏に上映された映画「天気の子」を私も見ましたが、この映画は、世界が変わってしまう瞬間とその後生きる人々の世界を描いたものでした。
この災害を受けて、船橋市の防災対策も抜本的に変えていただくことを要望し質疑を終わります。