2016年2月5日(木)船橋市議会広報委員会視察2日目 京都府京都市会「議会報告会について」
2016年2月5日(金)船橋市議会広報委員会視察2日目で、京都市役所にて京都市会(市議会)の「議会報告会」の取り組みを視察しました。
ちょうど7日(日)が京都市長選の投票日で、市役所には市長選の
横断幕が掲げられていました。
京都市役所の建物は、ステンドグラスなどもある歴史的な建物で、京都市民憲章も掲げられていました。
議会改革の中心となってこられた市会改革推進委員会の寺田かずひろ委員長(自民党)から直接話を聞きました。以下、配布資料とお話を混ぜた報告です。
★2014年に議会報告会が実施をされているが、実施にあたりどのような議論があり開催に至ったのか?
京都市会では、議会機能の充実・強化や開かれた市会の推進を図るため、2004年以降、様々な市会の推進を図るため、2004年以降、様々な市会改革に取り組んできた。
2011年5月には、地方自治法に規定する「協議・調整の場」として「市会改革推進委員会」を設置し、議会報告会を含む広報活動等についても同委員会において検討を行っている。
2014年10月28日(火)に開催した議会報告会の試行実施に至るまでの議論の詳細については、概略は以下のとおりである。
①開催日時場所
2014年10月28日(火)午後6時半~8時10分
メルパルク京都5階(定員150名)
②周知方法
京都市会のHPや2014年9月市会のポスター・チラシなどにより周知したほか、「市政協力委員」の方々に特に参加を呼び掛けた。
※市政協力委員とは?
市民しんぶんをはじめとする広報物の配布やポスターの掲示のほか、市民の要望をきき、区役所などに取り次ぐなど、市政の円滑な推進に寄与すべく広報・広聴の基盤を担っている。
(非常勤特別職の公務員(市長委嘱・1年任期、約8000人)
たとえば私が前回の2010年5月の京都旅行の時、みかけたこの掲示板ポスターも市政協力委員が貼ったものと思われます。
③参加者数141名
④年齢構成・男女比(141名から109名のアンケート回収、回収率77%)
20歳未満 0名(0%) 20歳代 7名(6%)
30歳代 11名(10%) 40歳代 15名(14%)
50歳代 24名(22%) 60歳代 22名(20%)
70歳代以上 29名(27%) 無回答 1名(1%)
男女比
男性84名(77%) 女性22名(20%) 無回答3名(3%)
⑤感想(意見交換は有意義だったと思うか?への回答)
有意義だったと思う 66名(61%)
どちらでもない 25名(23%)
有意義だったと思わない 9名(8%)
無回答 9名(8%)
★2014年10月28日以降実施されていないが、その理由は?
開催について次のように会派の意見が分かれており、今調整中で2015年度は見送った。2016年度については検討中。
会派構成 自民党 20名 共産党18名
公明党11名 民主党7名 京都党5名
維新の党(無所属含む) 5名 無所属
自民党 費用対効果からいって消極的
(各議員・各会派でやったほうがよいという)
共産党 やるからには各会派の発言時間をきちんと保証すべきとの考え
民主党・公明党 積極的
寺田かずひろ委員長は自らは自民党会派であるが、様々な会派の調整役として実施をすすめたとのことです。
議員個人で実施する報告会、会派で実施する報告会、議会全体で実施する報告会、それぞれ多様に存在したほうがよいとの考え方とのことです。
私も十分に事前に調整をした上で、議員個人の報告会の他に、年1回は議会全体としての報告会を実施してもよいと感じました。今後、船橋市議会の中でも議論していきたいと思います。