2023年4月29日(土)田野尻哲郎講演会「英語学習における創発の方向:生成系AI(Generative AI)と英語教育の現状、意義と課題」のご案内
2023年4月23日 朝倉塾
朝倉塾(主催、船橋市議・朝倉幹晴)では、時折、大学研究者による講演会を実施いたします。
今回、以下の講演会を実施いたします。ぜひご参加ください。
「英語学習における創発の方向:生成系AI(Generative AI)と英語教育の現状、意義と課題」
講演者 田野尻哲郎先生
県立船橋高校普通科 卒
前・大阪大学招へい准教授
東京外国語大学、拓殖大学、大正大学 ほか 非常勤講師
京都文教大学 客員研究員
県立船橋高校普通科 卒
前・大阪大学招へい准教授
東京外国語大学、拓殖大学、大正大学 ほか 非常勤講師
京都文教大学 客員研究員
日時 4月29日(土)14~16時
場所 船橋市勤労市民センター展示室
参加費 500円(資料代他)
申込 不要(当日ご参加ください)
主催・連絡先 朝倉塾(朝倉幹晴、info@asakura.chiba.jp、090(4075)5967)
【参考】
4月6日に行った朝倉による田野尻先生へのインタビュー(一部)
朝倉 生成AI(Generative AI)と総称されるChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等が、2022年後半に創発(全く新しく異質な、総てを変革するものごとが突然に出現すること)しました。 これは経済と政治、社会と文化、教育を完全に変えてしまうだろうと言われています。 また、経済と政治、社会と文化、教育を破壊する可能性があるから、使用を禁止するべきではないかという論議もあります。 田野尻先生はどう考えますか。
田野尻 生成系AIは、既存の総てのドキュメントに基づいて、人間に理解できる形式と蓋然性の高い内容を兼備したドキュメントを作成します。 つまり「文化と社会の縮約」を、その場その場に合った形で作り出すのが生成系AIです。 汎用人工知能(AGI)実現へはまだまだ遠いとはいえ、この創発が昨年中頃までに起きた理由は未だ不明です。 機械化とICT(情報通信技術)が隅々まで浸透した現代の私たちは、生成系AIといつも一緒に企業や行政などの運営といった社会レベルの活動から個人レベルでの知的作業や経済活動までを現実的に実行できることになるでしょう。 AI・機械を敵視し排除する古めかしい図式は、もう忘れましょう。 人間とAI・機械の共生システムの最小構成単位として、これからの私たちはやっていくこととなります。 人間と社会にとって大切なのは、この変革の現状と方向を理解することと、社会即ち人間とAI・機械共生システム複合体の幸福のための各種規制と倫理を検討し、実装することです。 生成系AIには、様々な場面と次元でのルーティンワークを任せることができます。 ですから人間の仕事は、目的・目標設定、生成系AIとの対話と、生成系AIの出力に対する評価になると予想されます。 創造的な目的・目標の設定、生成系AIとの適切な「対話」、評価の根拠となる「教養」が、人間に求められるスキルです。 それを可能とする新しい教育がいま、学校教育と社会教育で求められています。 私は現在これに対応する研究テーマの一つとして、大学の英語教育への生成系AIの導入に取り組んでいます。
(この内容の続きや更に詳しい内容は当日ご講演されるとのことです。ぜひご参加ください。)