2023年5月10日時点、船橋市議会内会派構成&選挙時表明所属政党対応表(暫定版)

2023年5月12日 船橋市議 朝倉幹晴

5月10日の会派代表者会議で報告された船橋市議会内会派の構成と、選挙時の所属政党の対応表(暫定版)を作成しました。
説明や整備が必要なので後日きれいに整え、説明を加えます。

【参考】上記会派構成が分かる前(2023年5月2日)に執筆した朝倉の解説

2023年5月2日 船橋市議会議員(無党派、船橋市議会内会派「市民民主連合」)

政党と船橋市議会内「会派」の違いについて、よくご質問をいただきます。
まず、一般論をご説明させていただいた上で、後半で私自身の態度をご説明させていただきます。

1,政党と国政(国会議員)

国政において国会議員になるためには、政党に所属するのが基本となります。かつて、参議院議員選挙の全国区があり、個人での立候補が可能であったころには、市川房枝さん、青島幸雄さん、中山千夏さんなど個性的な無党派の国会議員が誕生いたしました。
しかし、現状で無党派で小選挙区で選ばれるのは非常に困難であり、参議院の比例代表選も個人単位でなく政党単位となったので、今はほとんど無党派の国会議員はいません。
そして、国政の進路選択の問題は、TVなどでも全国放送で論議されるので、選挙でも個人単位でなく政党の政策で選択していることも多く、国会が政党議員中心の運営となるのは理にかなっている部分があります。

2、都道府県議会と政党・無党派

都道府県議会の議論は、全国規模のTVなどで議論されることは少なく、個別の都道府県独自の議論もあります。そこで、政党の政策だけで県議会議員選挙の選択をするとは限りません。各選挙区は中選挙区(4~9人ぐらいを選ぶ選挙区)であることが多くなります。政党の力は強いので、多くが政党所属議員で占められるとはいえ、何人かの無党派議員が当選・活躍できる可能性があります。

3、市(町村)議会議員選挙

市(町村)議会の議論は、全国規模のTVなどで議論されることはほとんどなく、市(町村)個別の課題が多く、政党系列の議論となじまない部分があります。また、選挙区も大選挙区(政令指定都市以外は全市で数十人選出)であるため、政党の力抜きでも当選することが可能となり、無党派議員の比率は更に高くなります。といっても政党の力は強いので、無党派議員の数は2・3割程度であり、その中には政党の党員となっていなくても推薦・協力などをもらっているケースもあるので、純粋な無党派議員は1割程度です。
当選後も、市(町村)議会の議論は、政党の政策選択とは違うもっと生活に身近なことであり、その点については自民党も共産党のあまり違わない議論をしているケースも多くみられます。したがって、市(町村)議会では無党派で政策的には無党派で十分に議論可能です。(私も初当選の立候補時以来一貫して20年間無党派で市議会活動をしてきました。)

4、都道府県議会・市(町村)議会の「会派」とは?

国会でも地方議会同様な会派制度はあるのですが、1でご説明したように政党所属議員がほとんどである事情から、「会派≒国政政党」であるので、国民(有権者)も選挙後、TVの国会中継などで議論を見ていても、わかりやすくなっています。
都 道府県議会や市(町村)議会では、日本共産党と公明党は政党名で会派を組むのでわかりやすいのですが、自民党や立憲民主党は必ずしも「自民党」「立憲民主党」という会派名になるとは限らず、更に無党派で当選した議員も多くの場合、なんらかの名称の会派を組むのでわかりにくくなっています。
2023年4月当選議員の今回の会派結成届の締め切りは5月8日(月)のため、現時点(5月2日)ではまだ未定です。


<2023年5月1日更新、新任期船橋市議会議員、出退表示版>

そこで、2015年5月20日時点の会派名と政党所属の関係の対応表を作成したものがあるのでご参考にご覧ください。(現職議員の中にはその後8年間で所属政党・会派など移動した方もおられます)

日本共産党と公明党は別として、他は政党名と会派名が同じとは限らず、無党派(無所属)議員が政党所属議員と組んで船橋市議会内のみの独自の名称の会派名となっていることがよくわかると思います。

5、なぜ船橋市議会内「会派」を組むのか?~3人以上の会派を結成しないと発言権などが減少する~

船橋市議会でも、会派を組まずに完全に1人(無所属)で活動することも可能です。実際、そういう方もおられます。しかし3人以上の会派を組まないと、「議会運営委員会、広報委員会」などへの正式な出席・発言権がなく(但しオブザーバーとしての発言は可能)、各種委員会の正副委員長など運営主体となることも実質難しく、実感としては非常に活動しにくい状況となります。私は2019年度・20年度の2年間、ある経過から2人会派で活動した時は、活動が制約された部分があると感じました。

6、私の立場

私は、自民党にも立憲民主党にも所属しない議員として、1999年度~2018年度は同傾向の無党派系議員や小政党の議員と、無党派系の3人以上会派を組んできました(元気都市と安歩と女性→小さな声ネットワーク→市民社会ネットワーク→市民共生の会)。しかしながら、無党派系の議員の減少もあり、2019・2020年度は「みらい@船橋」という2人会派として活動してきましたが、2021年6月、これも困難となりました。
信条として自民党議員の多い会派に行くことはできず、2021年度より、立憲民主党(野田よしひこさん推薦市議)7人と無党派3人が組んだ「市民民主連合」に参加をいたしています。
●会派「みらい@船橋」の解散と会派「市民民主連合」への合流について(2021年6月22日)
 3人以上の会派に所属することで、市民の方からお選びいただいた議員として、より発言の機会を増やすためです。会派参加の際も、将来においても立憲民主党に入らないことは、立憲民主党の議員の方々にはご理解いただいています(私以外の2人の無党派議員も同様)。また、市民民主連合は、会派内での自由な議論ができることに加えて、こだわる問題の議決においては会派の多数と異なる議決態度をとることも可能であることも確認できています。2023年度もその方向で進むつもりです。