★高橋宏市議の2015年3月2日船橋市議会質疑への議事進行発言について~標準医療と補完代替医療の関係に関する私の立ち位置~
2015年3日25日 朝倉幹晴(船橋市議(無党派)・駿台予備学校市谷校舎(医学部受験専門校舎生物科講師)・講談社サイエンティフィック「病気とくすりの基礎知識」著者、日本分子生物学会会員・日本がん学会会員・公益社団法人整体協会会員
★結論 私は、標準医療を基本としながら、補完代替医療の可能性を追求すべきという考えです。
(標準医療を否定して代替医療のみを推進しようという考えではありません。)
★経過、私は船橋市議会においても、駿台予備学校医学部受験生クラスの講義においても
「標準医療を基本としながらも、補完代替医療の可能性を追求すべきという考えです。標準医療を否定して代替医療のみを推進しようという考えではありません。」
と表明しています。
(私は基本的に「補完代替医療」という表現を使う考えであり、「代替医療」とのみの表現は、文脈的必要のある時以外は使いません。)
そのことは、北原雅樹医師(慈恵医大)監修、薬剤師の田野尻哲郎氏との共著である、講談社サイエンティフィック「病気とくすりの基礎知識」においても、補章の1章を「補完代替医療」の記述にあて、社会的に問うています。
「病気とくすりの基礎知識」(講談社サイエンティフィック、北原雅樹・監修、朝倉幹晴/田野尻哲郎・著)
ところが、2015年3月2日の船橋市議会で高橋宏市議が、私の発言のある部分のみを引用し、いつもの氏の主張である「標準医療を否定し、代替医療のみ推進しようとする」と考えられる文脈で、私の実名をあげながら引用されたので、以下の流れで議事進行発言を行いました。
同日、高橋宏市議は「朝倉」という名称を削除する発言取り消し願いをだし、5日の本会議で承認されました。
高橋宏市議の当該発言部分と、私の議事進行発言部分を引用します。●●の部分に削除された「朝倉」の名前が入っていました。
★私の議事進行発言
「高橋議員のほうから、私のかつての予算特別委員会での発言のことが取り上げられました。私は予算委員会あるいは本会議でも主張してきたように、標準医療に加えて補完代替医療の可能性は追求すべきだというふうに思っておりますが、標準医療を否定して代替医療を推進しようとする高橋議員の立場とは違います。そして、いろいろ自然科学に対する見方も違いますので、名前を出される形で引用されることはいかがなものかと思います。なので、共同して主張しているという誤解を招きますので、削除を、少なくとも●●という名前は削除して、ある議員というふうに議事録を取り扱っていただくことを、議運などで検討していただければと思います。」
★2015年3月2日 高橋宏市議当該発言部分
高橋宏議員 昨年3月の予算特別委員会において、●●委員からも補完代替医療の可能性を非常に追及すべきだという意見が述べられております。また、いわゆる狭い意味での西洋医学と言われてきたものの中では、やはりかけているものがあると思う
ということも述べられています。私も同感なのですが、なぜ統合医療や代替医療についての専門家を含めないのか、検討した結果、必要ないという結論になるならやらなくてもいいんです。
しかし、検討段階で排除するというのは、どうにも納得ができません。病院局長、納得にいく明確な理由をお示しください。
<略>
高橋宏議員 例をあげますと、MDフラクションというものが効果があるとされています。MDフラクションというのは、マイタケに含まれる有効な多糖体―βグルカンです。臨床試験によって、副作用の軽減、QOL(生活の質)の維持等に有効だということがわかっています。
昨年の予算特別委員会でも、疼痛対策は今の医療で十分できているという答弁もありましたが、私も●●議員同様、今の医療には欠けているものがいっぱいあると感じています。
建て替えについて検討委員会に統合医療、代替医療の専門家を加えることと、病院事業管理者には統合医療、代替医療に精通した幅広い見識をお持ちの方に交代していただくことを再度求めまして、私の質問を終わります。
答弁は結構です。
<補足>
私は、補完代替医療的なものは、標準医療を攻撃しなくとも、謙虚に自然に素直に
その独自の体系を提示していけば、自然に、標準医療の不足する部分を補完代替しうると考えています。したがって、標準医療を攻撃・全否定し、代替医療のみを評価する立場には立ちません。なおこの分野は更に掘り下げが必要ですし可能です。ただ、4月の船橋市議選で、それぞれがそれぞれの医療観を提示する中で、市民の信託をへた上で、必要に応じて掘り下げたほうがよいと思いますので、現時点ではこれにとどめます。