学校教育(小中教協・高校入試・理科教育)について-2013年3月質疑

朝倉幹晴

平成25年第1回定例会,03月05日-02号 より抜粋

2013年3月議会 第1回定例会 朝倉質疑04

◆朝倉幹晴 議員

学校教育について質問させていただきます。
月1回、約月1回ですね、もう少し少ないですけれども、水曜の午後に学校を休みにして、教員が研修する小中教協については、議会の中でも、子供が本来は授業を受けているべき時間帯であるというようなニュアンスも含め、いろいろな意見が出されております。
2013年……(「反対意見しかないんじゃないの」と呼ぶ者あり)まあそうですね、反対意見のほうが強いですね。

○議長(佐藤新三郎)

お静かに願います。

◆朝倉幹晴 議員

(続) はい、本会議場では反対意見のほうが強いということですね。
2013年度に関して、船橋市教育委員会としては、小中教協を維持するのでしょうか、廃止するのでしょうか、その理由はどのようなものでしょうか。

◎学校教育部長(松田重人)

小中教協についてでございますが、教育研究団体等における教員の研修活動を奨励支援することは文部科学省の方針であり、千葉県教育研究会と連携した教職員の研修は、千葉県教育委員会の施策となっております。
本市におきましても、この5年間で新規採用教職員を600名以上採用し、若年層教員は今後も増加する現状がございます。
千葉県教育研究会船橋支会の活動は、教育委員会が直接実施する研修とともに、市内教職員の資質向上と児童生徒に対する指導や学校運営に反映しているものでございます。
教育委員会では、今後も教育研究団体等と研修に関する連携を継続してまいりたいと考えております。  以上でございます。

◆朝倉幹晴 議員

それでは、2013年度は何回実施し、夏休み前までは、具体的にはどの日に実施する予定なんでしょうか。

◎学校教育部長(松田重人)

千葉県教育研究会船橋支会の来年度の予定ですが、年間で8回の研修会と教育研究大会を予定しております。
夏休みまでの予定は、5月1日、5月29日、6月19日、7月10日に実施することになっております。

◆朝倉幹晴 議員

いろんな意見があると思うんですが、私個人としては、小学校が小教協で休みになって、子供たちの声が町に、平日ですね、土日や平日の夕方はお互い習い事とかいろいろあって集う機会がない子供たちが、あの時間に非常に遊んで町にそういう声があふれるというのは、非常にほほ笑ましいというふうに考えております。
中学生ぐらいになってくると、やはり勉強したい子もいるのかなという不安も出てきますので、やはり教育委員会として、学校教育はだめならば社会教育の分野で勉強したい、あるいは進路を考えたいような中学生が集えるようなフォローが必要じゃないかと思います。
今も5月1日とか5月29日、6月19日、7月10日というようなものがありますので、私もいろんな人に私自身あるいはいろんな人に呼びかけて、中学生がそういう時間に勉強できるような機会あるいは進路を考えるような機会を試しにやってみようかなとも思っていますが、本来教育委員会がやるべき話ですので、ぜひそこら辺のフォローを検討していただければと思います。

次に、去る2月12日、千葉県公立高校前期入試、28日に後期入試があり、私も何人かの中3生の受験指導を通じて、親や本人たちの気持ちや思いを聞いてきました。入試や受験には改善すべき点が多々あります。
1つだけ特に強調したいと思います。前期は1科目で50分で5科目、後期は1科目、わずか40分で5科目です。その後期の4科目の中で、数学は5問、理科は8問解かなきゃいけないというような状況になっております。
これは問題の質を見てみても、できる子だったらできるかもしれませんけれども、とても時間内に終わらない、後半が白紙になってしまうことが予測されるような時間帯ではないかと思います。
せめてそれぞれ10分ずつ延長する必要があるというふうに前期60分、後期50分というのが問題の質と量を見たときに適切じゃないかと思います。
このように親や教師、教育関係者、そして中学生自身のさまざまな意見があると思いますので、公立高校入試を改善するように、市教育委員会が県教育委員会に働きかけるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

◎学校教育部長(松田重人)

千葉県公立高等学校入学者選抜についてですが、例年3月に市内の約半数の中学校を対象として、入学者選抜に係る意見を集約し、県教育委員会へ提出しております。
また、本年度は、現行の入学者選抜制度が3年を経過するに当たり、県教育委員会が全ての中学校長と各中学校3名の生徒と保護者を対象として、入学者選抜制度に係る検証アンケートを実施しております。
こういった取り組みを通しまして、教育委員会といたしましては、市内の声を県教育委員会へ伝えているところでございます。  以上でございます。

◆朝倉幹晴 議員

理科教育によっては、実験、観察が重要なことは言うまでもありません。
今度の前期入試でも、イカと魚の解剖、鏡の反射と像の問題が出題されました。
中学校で実験を体験しているか否かで、やはりこのような問題の理解度が変わってくると思います。
これらの実験について調べさせていただいたところ、船橋の27中学校の中で、鏡の反射の実験は全て行っていますが、イカの解剖は20校が実施し、7校が未実施ということでした。
やはり実感ができないところがありますので、未実施だったところについては、実施していくように働きかけていただきたいと思います。
このたび、国が理科教育に関して充実させるための予算をつけました。この機会をぜひとらまえて、理科教育の充実を図っていってほしいと思いますが、どのように活用していますでしょうか。

◎学校教育部長(松田重人)

国の平成24年度補正予算にあります理科教育の振興を図るための理科教育設備整備費等補助金の活用につきましては、この機会を利用しまして理科教育備品の重点設備となっている実験観察に係る備品のうち、主としてこれまで十分には整備できていない比較的高額である顕微鏡を整備することと考えております。
中学校では理科室において1人に1台、また小学校では2人に1台以上の顕微鏡をそろえることとして不足分と更新分を購入し、さらに小学校では顕微鏡のほかに、各学校に応じた理科教育備品を整備したいと考えております。  以上でございます。

◆朝倉幹晴 議員

どうもありがとうございます。