船橋市議会質疑動画(23分)「学校理科室の薬品管理」(2020年10月5日、コロナウイルスの発見・命名者、ジューン・アルメイダ生誕90年の日に)

2020年10月7日 船橋市議・予備校生物科講師 朝倉幹晴

2020年6月15日に船橋市監査委員会から、船橋市教育委員会学校教育部の2019年4月1日から10月31日の半年間の事務等の執行についての監査の報告が提出されました。下記のように、学校の薬品船橋市議会の審議が新型コロナウイルス対策のみに絞られた時期の報告提出だったため、ようやく10月5日の質疑の機会となりました。
私自身が学校の理科室(特に愛知県立時習館高校生物室)で、自らの自然科学などの素養を育まれた経験を踏まえ、船橋市の小中高校生にとって、理科室が、自然科学との出会いのよき場となるような環境整備を求めて質疑しました。ぜひご覧ください。(正式は議事録は11月下旬に出ます。まずは以下、録画中継動画でご覧ください)

★朝倉幹晴「船橋市議会での理科室の薬品管理(監査委員会報告)に関する質疑」動画(23分)
(2020年10月5日、コロナウイルスの発見・命名者ジューン・アルメイダ生誕90年の日)


 質疑の冒頭で、2020年10月5日が、私たちの社会が直面しているコロナウイルスの発見・命名のジューン・アルメイダ生誕(1930年10月5日)で生誕90年の節目の日であること、家計の事情で大学進学をできなかった彼女の理科的使用を育んだのが学校理科室であろうと思われることに触れました。 そして、途中で、理科室の薬品管理の困難さから安易に映像・写真提示に流れるのでなく、やはり実感ができる理科実験を重視してほしいことに触れました。最後のは、映画「時をかける少女」で現在と未来の接点が学校理科室であったことを引用し、船橋市立学校の理科室が、児童・生徒たちの未来に向け、理科的素養を育む場所であってほしいと述べました。

 

<質疑資料一覧>

質疑で、議場に配布し、議員と市職員が共有していた資料は以下ですので、これを参考にしながら、質疑をご覧ください。

2020年6月15日、監査委員会報告(理科室部分)

[要望事項]
学校等における薬品の管理については、薬品点検表及び理科薬品使用簿を作成し管理することになっているが、平成29年度(引用者注:2017年度)の定期監査では同点検表等による使用量及び在庫量が適正に把握されていなかったとして指摘あるいは要望事項としたところである。しかしながら、今回も一部の小学校において同様の事例が見受けられた。また、船橋高等学校においては、同点検表への新規購入薬品の記載や定期的な点検の記載がされておらず、毒劇物、使用見込みのない薬品及び廃棄予定の薬品等が準備室で区別なく保管・管理されていた。
学校等の薬品には「記念物」、「毒物」または「劇物」に相当する薬品等があり、それぞれ関連法令による規制対象物質となり、取扱いや廃棄についても規制に沿って適正に実施しなければならない。学校教育部各所管においては、さらなる安全な取り扱いに配慮するよう要望する。(指導課・船橋高等学校)

<配布資料1>(船橋市教育委員会が各学校に渡している薬品使用簿記載例>

<配布資料2>(船橋市教育委員会が各学校に渡している薬品点検表記載例>


<配布資料3を朝倉模写・加筆で書きなおしたもの>


<参考>

★ジューン・アルメイダの生涯とその業績

★地方自治体の行政委員会(監査委員会など)の解説(試験に出る地方自治)