2022年9月7日 朝倉幹晴質疑録画中継(34分)(1新型コロナウイルス感染症後遺症対策、2明石市長のおむつ無料化、3アパート生活・単身者支援施策、4僕だけがいない街、5市立船橋高校)公開されました。ぜひご覧ください。

目次

末尾に議事録(文字)を掲載しました(2023年1月17日追記)。下記ネット中継をご覧いただくか、あるいは文字の議事録をお読みください。

●2022年9月7日、朝倉幹晴船橋市議会質疑録画中継(34分)

発言内容に関連する資料を載せています、私の質疑動画で全体をご覧いただいた上で、各紹介資料をご覧いただければ幸いです。

 

1. 新型コロナウイルス感染症対策について
(1)10万人越えた船橋市民の感染経験者総数(人口の16%、2022年6月末時点6万人弱が第7波の7・8月で10万人超へ)
(2)誰もが感染する可能性があることを前提にした対策を(事前の全世帯への検査準備と後遺症対策への注意喚起が必要)
(3)国の全数把握見直し方針に対し、船橋市はどの方針をとるのか?
(4)後遺症対策(long COVID、WHO「post COVID-19 condition」、厚生労働省「罹患後症状」)に対し、市は本気での取り組みを
(5)「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第1.1版」(2022年6月)の把握と活用
●参考 「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第1.1版」(2022年6月)
(6)丸毛聡×平畑光一「コロナ後遺症診療アップデート(1)~(5)」(動画、2022年8月)、筋痛性脳脊髄炎の会「COVID-19とME/CFS」の把握と活用
   ●参考 丸毛聡×平畑光一「コロナ後遺症診療アップデート」
   ●「人生が壊れた」(TBS・コロナ後遺症ドキュメント)
(7)船橋市職員(特に医療従事者・保育士)の罹患後症状の把握と市の労働安全衛生対応
(8)上咽頭擦過療法ほか試みられはじめている治療法
(9)船橋市立医療センターでの後遺症把握と対応

2. 明石市長の子育て支援「5つの無料化」について船橋市長はどう考えるか?~特に「おむつ無料化」(満1歳まで)~

3. 単身者・アパート生活者への支援について
(1)2022年2月24日質疑・答弁の再確認
   ●参考 2月24日 朝倉幹晴質疑
(2)11月からの20代単身者も含めたお米券配布方針について
(3)単身者も多いアパートの駐輪場所への屋根設置への市の補助を

4. 船橋市が舞台となった漫画・ドラマ・アニメ・映画「僕だけがいない街」(「僕街」)を振り返りながら、船橋市の今後のシティプロモーションを考える

  ● 参考 映画 『僕だけがいない街』予告編【HD】2016年3月19日公開
  ●参考 Netflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』予告編
  ●参考 アニメ 僕だけがいない街

(1)市内アパートで漫画家を目指す主人公、藤沼悟(29歳)と片桐愛梨・雛月加代
(2)市内撮影場所、取材などに関しどのように市はどう関わったか?
(3)「船橋市は危機感がないのが一番危機的」~ふなっしーの活躍に依存、努力なしの転入増に安住しすぎてないか?
(4)シティプロモーション(選び住み続けていただける船橋市、聖地化)の強化を

5、市立船橋高校に関する教育長・教育委員会のお考えは~市船ソウル・高校野球・部活・勉強~

  ●参考 2022年夏、高校野球市立船橋高校応援席動画レビュー6本

議場配布資料


船橋市議会議事録(2023年1月17日追記)

○副議長(藤代清七郎) 朝倉幹晴議員。(拍手)
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。
この2年半を経て、船橋市民の6人に1人が感染を経験しているという状況です。6人に1人というと、誰がいつ感染してもおかしくない状況です。私たちはなるべく感染しないように努力した生活をしてきましたが、どんなに注意していても感染する可能性があることを前提にした対策が必要です。例えば、感染症が疑われる症状があったときは、今は相談センターに電話して、それから検査セットを送っていただき、それを郵送で返送するなど手間をかける、時間を要することがあります。あらかじめ全世帯に検査準備セットやこれから述べる後遺症対策への注意喚起を配布しておくことも検討すべき状況ではないかと思います。
今、国は全数把握の見直しを言っています。これに対して東京都、埼玉県、神奈川県は、全数把握維持を表明したのに対し、千葉県は未表明です。船橋市としてはどのように考え、千葉県とどのようなやり取りをしているでしょうか。
[保健所理事登壇]

◎保健所理事(高橋日出男) お答えいたします。
新型コロナウイルス感染症に係る発生届の限定、緊急避難措置、いわゆる国の全数把握の見直しについては、国から令和4年8月25日付で通知されました。通知は都道府県知事が日ごとの感染者の総数及び当該患者の年代別の総数を毎日公表することを前提に、発生届の対象者を重症化リスクの高い方に限定することを可能とするものです。対象地域は都道府県内全域になり、管内に保健所設置市等がある場合は、当該保健所設置市等の長に対して意見を聞かなければならないこととされております。千葉県からは、軽症者など、届出対象外の方にも必要な療養サービスが提供できるよう、実施に向けて検討を進めているとの見解が示されております。
また、国において、今月26日より重症化リスクの高い方限定の仕組みについて、全国一律の基準を設けて実施する方針が示されました。
そのようなことから、本市においては、千葉県と緊密な連携を図り、具体的にどのような影響があるかを想定するとともに、引き続き国の動向を注視してまいります。
以上でございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  新型コロナウイルス感染症経験者は、発表されてるデータでは、世界約80億人の人口のうち6億人超、つまり約8%。そして、日本では1272万9133人、8月1日時点、10%を超えて10.1%。そして、船橋市では、昨日の時点──9月6日の時点で、11万915人でありますので、人口の17%、64.6万人の17%が経験しているという状況です。
6月2日の質疑に重ねて後遺症対策についてお聞きします。Long COVIDと通称されてきたものをWHOではは、post COVID─19 condition、厚生労働省は罹患後症状と言っているものです。
厚生労働省は、2022年4月発行のものを6月中旬に改訂した新型コロナウイルス感染症診療の手引、別冊、罹患後の症状のマネジメント第1.1版の周知を進めています。ただ、これは指針がなかった全国の医療者、関係者に最低限の指針を提供した点では大きく評価できますが、診断基準だからやむを得ないとはいえ、様々な最先端の取組の点は十分に記述されてません。
現時点での治療と診療の苦闘の経験からの報告がこの6月に(10月4日「この8月に」と訂正許可)大阪市の北野病院の丸毛聡さんと、それからヒラハタクリニックの平畑光一さんが、コロナ感染症後遺症診療アップデート①~⑤として、誰もが見られる形でウェブ、医事新法チャンネルに発信しております。
例えば、上咽頭擦過療法というのがあります。この上咽頭擦過療法だと患者の7割に症状改善があったとの報告があります。これは、鼻の奥の上咽頭に塩化亜鉛など薬液をつけた綿棒などをすりつける方法です。これにより改善がみられる患者もおられます。そのほかにも、原因として、例えば、まだ未解明なんですが、ウイルスの残存による炎症、自己免疫……組織の障害、微生物層の調節障害など、様々なことが推定をされてまして、上咽頭擦過療法のほかにも、高圧酸素療法など様々な取組も紹介されております。
それで、平畑医師はできるだけ普及しようとしているわけですけれど、保健所は寄せられる後遺症相談や医療機関との調整に当たってこれらの知見を十分に学び生かすべきだと思いますが、いかがでしょうか。とりわけ、先ほど紹介したこの動画5本をご覧になったことに関する所見も含めてお聞かせください。
[保健所理事登壇]

◎保健所理事(高橋日出男) お答えいたします。
新型コロナウイルス感染症に罹患後の後遺症については、現時点では明らかになっていないことが多く、知見としては認識していることでも具体的に紹介することは控えております。
議員がおっしゃられる上咽頭擦過療法については、試みられている治療法の1つとして認識しております。
しかしながら、議員からご紹介のありました後遺症診療の臨床医によるディスカッションの動画につきましては、出演している医師からの、全ての患者をコロナ後遺症外来だけで診るのが無理であり、まず診療所で一般的な治療を試し、よくならない特異的な症状があれば専門医に紹介する医療提供スキームがよいとの意見や、また、診療所での患者のケースによっては、上咽頭擦過療法を積極的に試みるべきとの意見につきまして、大変参考になりました。
今後、本市相談センターに寄せられる後遺症に悩む方々からの相談に対しては新型コロナウイルス感染症後遺症相談医療機関を指定する千葉県とも連携を図りながら、情報収集に努め、患者の方にとって適切な医療提供につながるよう取り組んでまいります。
以上でございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  動画の4本目までは、医療従事者やその関係者、当事者向けのものですが、動画の5本目は実は後遺症を社会全体がどう受け止めるかをテーマにしており、患者の半数以上が離職や職場復帰の困難を抱えられているとの報告をされております。後遺症患者を受け入れていく職場側も認識すべきです。船橋市職員の中でも医療関係者、保育士を含めコロナ感染経験者が増えており、その中で後遺症で苦しまれている方もいらっしゃるはずです。そして、職場復帰において、船橋市市役所は他の職場の参考となるような丁寧な対応をすべきです。
お手元に配付した資料があります。実はこのCOVID─19の後遺症に関して非常に興味深い知見が分かってきてまして、筋痛性脳脊髄炎、そして、慢性疲労症候群のME/CFSの生活の質、パフォーマンスステータスを判断する基準であるこのPSが実は新型コロナにおいても非常に共通として使えるんじゃないかと。そして、新型コロナウイルスの後遺症の中にME/CFSに移行される方もいらっしゃるということで、2つの疾病が非常に重なり合って捉えられております。
この中で、PS1、「通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、疲労を感ずるときがしばしばあるということ」と、PS2、「通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、全身倦怠感の為、しばしばし休息が必要である」と。これだけ見ると、2番でも注意しながらだったら職場復帰できるんじゃないか、普通に職場復帰させてもいいんじゃないかという気がするかもしれませんけど、実は、PS1はともかく、PS2で安易に動いてしまうと、それが重い後遺症になるという経験もありまして、ここら辺は慎重にすべきだということが平畑医師もおっしゃってますので、船橋市の職員管理の担当としては、この後遺症の職場復帰やあるいは休職などについて、どのような体制を取られているんでしょうか。
[総務部長登壇]

◎総務部長(海老根勝) 新型コロナウイルス感染症の後遺症につきましては、現時点では医師の診断書により把握しているところでございます。新型コロナウイルス感染症の後遺症と診断されない場合であっても、病気休暇・休職の必要性については、自宅等での療養が必要である旨の診断が出ていれば病気休暇・休職として対応しているところでございます。
また、病気休暇等から職場に復帰する際には、職員の状況などを把握しまして、必要に応じて時間外勤務をさせないなどの配慮をするなど、各職場において職員の状況に応じた対応をしているところでございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  船橋市立医療センターでは、後遺症の把握と対応について、どのように対応にされているでしょうか。
[副病院局長登壇]

◎副病院局長(安孫子勉) お答えいたします。
当センターでは、新型コロナウイルス感染症重点医療機関に指定されており、入院治療が必要な患者さんの受入れを行っております。
新型コロナウイルス感染症により入院された患者さんで、重症の肺炎など、その後の経過観察が必要と判断される場合につきましては、退院後も外来で診察するなどの対応をしております。
また、地域のクリニック等で後遺症と診断され、当センターでの治療が必要との判断により紹介を受けた場合につきましても、それぞれの患者さんの症状に応じて当該診療科で対応しているところでございます。
以上になります。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  この後遺症についてはこれから非常に深刻な問題になると思います。
船橋市民の大体大ざっぱなデータによると、罹患者のうち1割の方が後遺症に苦しみ、4%ぐらいの方が非常に重いという話が出ておりますので、船橋市民に当てはめると11万人感染しておりますので、約1万人が後遺症の症状が残り、4,000人の人が非常に重い後遺症に苦しんでいる可能性がありますので、ぜひ丁寧に対応していただくことを要望いたします。

次に、明石市長の泉房穂さんの発言についての質問です。
泉房穂さんは、子育て支援のために5つの無料化を提唱、実践し、それをツイッターなどで積極的に発信されております。8月29日のツイッターで、全国の首長に以下のように呼びかけております。
全国の首長、市長様、明石市の5つの無料化は全国どこの自治体でも実施可能で、市長の決断次第です。次年度予算の編成前に財政当局に対して無料化に必要な予算指示すればいいだけです。財政当局は優秀で真面目ですから、ちゃんと予算のやりくりをやってくれるはずです。大丈夫です。
このツイッターを見た船橋市民の方から私のツイッターに、船橋市はどうなんですかという問合せが来ました。市長はいかがお考えでしょうか。
5つの無料化、これまでこの議場でも議論されてきましたが、とりわけおむつなどの無料宅配で見守りを兼ねるというのはすぐにでも取り組むべき施策ではないでしょうか。どのようにお考えでしょうか。
[子育て支援部長登壇]

◎子育て支援部長(杉森裕子) ご答弁申し上げます。
明石市で実施されている5つの無料化のうち、ゼロ歳児の見守り訪問、おむつ定期便は、おむつなどの無料配達時に見守りを行う子育て支援策として実施されているものと認識しております。
現在、本市の見守りを行う子育て支援につきましては、訪問事業といたしまして、出生後60日以内の赤ちゃんのいる全てのご家庭に助産師、保健師または看護師が訪問し、赤ちゃんの体重測定や健康状態の確認、育児や産後の生活などのご相談に応じるこんにちは赤ちゃん事業を実施し、必要な方には継続的に訪問等による支援を行っております。
そのほか、妊娠中の方や就学前のお子様や保護者の方が気軽に立ち寄れる子育て支援センターにおいて、成長に合わせた相談や育児不安の相談などを受けているほか、様々な講座の開催や家庭に出向いての相談支援を行っております。
また、現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止をしておりますが、公立保育園全園において、地域交流事業として栄養や健康などの相談を受ける育児講座を行うなどにより、子育て家庭に寄り添い支援をしているところでございます。
このような見守り支援は引き続きやっていきたいと考えておりますが、現時点で明石市のようなおむつなどの無料宅配を実施する考えはございません。
以上でございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  次に、単身者アパート生活者の支援についてお聞きします。
今年の2月24日の議会で質疑をいたしました。その中で、船橋市民の世帯構成の中で単身者がトップで10万人を超えていると。そして、転入者についても、転入者が1年に3万2000人以上いるわけですけど、最も単身者が多く1万8000人以上が転入してるという話を聞きました。それに対して、窓口でようこそ船橋へという対応をすべきだというふうに質疑をしましたが、それについての進捗はどうなっているでしょうか。
[市民生活部長登壇]

◎市民生活部長(丹野誠) お答えいたします。
転入の届出で最初にお見えになる行政の窓口として、歓迎の意を表すため、現在、戸籍住民課住民異動届出の6窓口全てにアンデルセン公園内の写真とともに、ようこそ船橋へと文字を入れた歓迎ボードを設置しております。
なお、二次元バーコードも印字しておりますので、お手持ちのスマートフォンでこれを読み取ることにより、アンデルセン公園のウェブサイトをお待ちの時間にご覧いただくこともできます。
引き続き、来庁者満足度の向上につながるよう、住民異動届出窓口業務の窓口の中でどのようなサービスの向上が図れるか、歓迎メッセージ入りの封筒の配布を含め、検討してまいります。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  ぜひ皆さんも窓口1回見てみてください、1階の。地味ではありますけど、ようこそ船橋市へという掲示がされてますので、一歩前進だと思います。
さて、11月からの20代単身者も含めたお米券配布についてです。これ、私が2月24日に単身者に向けた施策を充実すべきだっていうことがこのような形で反映したことは歓迎したいと思います。
ただ、9月1日付での住民で判断するということで、先ほど言いましたように、単身者、次々に9月以降も入っていらっしゃいますので、申請すれば、例えば、追加でお米がもらえると、特に年度内ぐらいはもらえるというような対応を検討していただきたいと思いますので、ぜひ次回の議会でそのような議案が出てくることを待っております。
次に、単身者も多いアパートの駐輪場所への屋根の設置の市の補助です。前回無下に断られたわけですが、これは非常に大切な問題ですので、ぜひ実施してほしいということで重ねて質問いたします。
いろいろ単身者も含むアパートでやるべき施策はいろいろあると思うんですけど、やっぱり駐輪場っていうのが一番手がつけやすいかなと思いますので、駐輪場所への屋根の設置、ぜひ実施してほしいと思いますが、どうでしょうか。
[建築部長登壇]

◎建築部長(岩渕敏幸) お答えします。
令和4年第1回定例会にて議員より、事業者に対する補助と考えるのではなく、そこに住んでいる住人への補助という発想で考え直せばとのご意見をいただきましたが、本市では住宅のバリアフリー化に対する補助や家賃債務保証料の補助等を行っており、まずは第一に、社会的に支援を必要とする方々を支援し、その上で民間事業者に対する補助についてはその公益性などに照らして判断する必要があると考えております。
賃貸アパートにつきましては、事業用の物件であると考えており、その増築に関する費用など、事業に関する費用につきましては補助することは考えていないところでございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  また無下な答弁でありましたけど、私、実は大学卒業後、文京区でアパート暮らしをしてました。約7年間3つのアパートを転々としながら、自転車を買って職場まで自転車で行くという生活をしてきました。今、私の立場で、今も私マンション生活してますけど、やっぱりそのときのことを思い出し、議会報告などでアパートを配るときに、本当に駐輪場に屋根があったら助かるだろうなと思いながら配っております。
それは駐輪場の屋根っていうのは自転車が劣化しないだけでじゃなくて、これ、ごみ袋なんですけど、私も今も自転車で生活してるんですが、雨の日とかに駐輪場の上に屋根があると、そこで荷物を整えることができるんですね。そのときにこのごみ袋にバッグとかを入れると濡れずに済む。強い雨のときは2枚使うんですけど、そうすると、後でこれごみ袋として使用できますので、そういう生活の知恵をしながら自転車生活者は、CO2も出さずに生きておりますので、ぜひせめて屋根の駐輪場の補助はしていただきたいというふうに再度要望しておきます。
次に、船橋市が舞台となった漫画、ドラマ、アニメ、映画、「僕だけがいない街」、略称「僕街」を振り返りながら、船橋市の今後のシティプロモーションについて考えます。
この作品は漫画を原作にネットフリックスのドラマ、映画、アニメと何度も作られ、配信され続けております。各作品それぞれ微妙に展開は異なり、4度楽しめる内容です。苫小牧市と見られる北海道の市と船橋市を舞台にし、ここからすぐ近くの山谷水門とその京葉道路のガード下、それから、映画では湊町5丁目というんですけど──5丁目は実際ないんですけど──の2階建てアパートで主人公の藤沼悟という人が独り暮らしをしてる。船橋市のヒロイン、片桐愛梨というんですが、梨を愛するという絶妙な命名をされております。苫小牧でのヒロイン、雛月加代もやがて船橋市に来ることがあり、リハビリセンターなども舞台になっております。映画では、船橋市役所のすぐそばの歩道橋のところも映っております。ららぽーとやピザ屋も出てきております。そういう船橋をこれだけ取り上げてくれた内容なのに、残念ながらあまり周知がされてない、もったいないことと思います。
まず、市内の撮影場所や取材などに関して、どのように市は関わったんでしょうか。
[経済部長登壇]

◎経済部長(市原保紀) お答えいたします。
市では、「僕だけがいない街」に関する平成28年公開の映画及び平成29年のインターネット配信ドラマで撮影支援を行いました。支援内容といたしましては、制作会社からの要望に応じ、撮影場所の紹介、市内公共施設等の利用調整を行ったほか、撮影前の現場確認にも同行し、撮影内容の確認や施設の受入れ条件の提示を行い、撮影本番を立ち会いました。
以上でございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  せっかく撮影協力したわけですから、その後も市のアピールに使うべきだったんじゃないかと思います。
先日、船橋のある有名なまちおこしの方と話したところ、船橋市にとって一番何が危機ですかって聞いたら、危機感がないことが一番危機ではないかというふうに言っておりました。つまり、何もしなくても人が移り住んでいるし、何もしなくてもふなっしーが盛り上げてくれる。これに安住し過ぎてきたんではないでしょうか。
実は、佐倉市を舞台にした「弱虫ペダル」というアニメができてるんですけど、佐倉市は、そのお手元の配付資料のように、「弱虫ペダル」の、3番のところに書いてありますけど、「弱虫ペダル」を使った聖地巡礼を推奨するということを市の方針として挙げてるわけですね。このようなことも踏まえて、これからは、佐倉市のような視点を持って、船橋市を舞台にした作品を応援していくことを強化すべきです。
ぜひそれを考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
[経済部長登壇]

◎経済部長(市原保紀) お答えいたします。
船橋市が撮影場所になっていることを積極的にPRするため、作品に施設名称及び事業名である「ふなばしロケーションズ ふなロケ」のクレジット掲載を依頼することに加え、市ホームページにおいても撮影場所や船橋に来た出演者等の撮影支援実績を公開してございます。
また、現在、市ではロケ地の観光資源化に取り組んでおり、ロケ地マップを作成し、近隣他市への配付や市内公共施設、商業施設等を巡回し、ロケ風景の写真やサイン色紙等を展示する企画展を開催しておりますが、今後も撮影支援が市の魅力発信につながるよう協力してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
[朝倉幹晴議員登壇]

◆朝倉幹晴 議員  ぜひよろしくお願いします。
最後に、市立船橋高校に関する教育長のお考えをお聞きします。(予定時間終了2分前の合図)
6月2日の質疑で、以下のように発言しました。
市船soulなどの応援曲を多く作り出し、若くしてこの世を去った浅野大義君と市立船橋高校吹奏楽部の実話を元にした映画「20歳のソウル」を5月28日、東宝シネマズで鑑賞させていただきました。命、生きることの意味を考えさせられ、船橋市民みんな、いや日本全国の皆さんに見てほしいと思います。
さて、多くの人の願いを受けて、市立船橋高校は高校野球で千葉県大会で優勝し、甲子園でも初戦優勝し、私も応援に伺わせていただきました。負けた2回戦もいい試合でした。多くの市船の関係者が応援されました。そして、高校野球の締めくくりに、優勝した仙台育英高校の須江航監督が次のような発言をされて、全国の感動を生みました。
全国の高校生の皆さんが本当によくやってくれて、本当に全ての高校生の努力のたまものが、ただただ最後私たちがここに立ったということだけなので、ぜひ全国の高校生に対して拍手してもらえたらというふうに発言して感動を生みました。
さて、教育長、学校教育部長以来、長年ありがとうございました。全体の質問は神田代表のほうがされますので、市立船橋高校に限ってですが、教育長としてこれまで見てこられて、これからどういう市立船橋高校を目指していくのか、ほかの部活や勉強の面も含めて思いがあればお聞かせいただくことで、何度かやり取りさせていただきましたけど、私の最後の教育長に対する質疑とさせていただきます。どうもありがとうございました。
[教育長登壇]

◎教育長(松本文化) 市立船橋高校は昭和32年、市民の熱い要望により次代を担う市民を育成する学校として開校いたしました。平成29年には、単位制の導入、学区拡大、進学・国際コースの設置、市内中学生優先入学制度を設けるという大きな教育改革を行い、現在に至っております。
この夏、15年ぶりに野球部が甲子園出場を果たし、多くの市民の皆様からたくさんの心温まる応援をいただきました。また、映画「20歳のソウル」が日本各地の映画館で上映され、多くの人に感動を与えるとともに、野球部を勝利に導く市船soulがマリンスタジアムや甲子園球場に響き渡り、テレビ、新聞等のマスコミにも大きく取り上げられ、日本中に市船の名をとどろかせました。残念ながら甲子園のアナウンスは「いちふな」ではなく、「しりつ」船橋高校でした。
また、野球部だけではなく、他の多くの部がインターハイに出場し、体操部、陸上部の全国優勝をはじめ、どの部もすばらしい活躍を見せてくれました。
さらに、先日、次のようなメールが市民の声を聞く課に届きました。
ちょっと省かせてもらいますが、夜にホテルの大浴場に行ったところ、多くの靴があり、すごく混んでいる様子だったのですが、脱衣所に入った瞬間、すみません、どうぞとスペースを空けてくれる方がいらっしゃいました。礼儀正しいなと感心して、お風呂に入ってから脱衣所に戻ると、また人がいたのですが、入ったときと同様に、スペースを空けてくれる方がいらっしゃいました。雰囲気や年格好、他の人たちとの会話から、入ったときと同じグループの人たちのようだったので、君たちは何のグループと聞いたところ、市立船橋高校のバスケ部の3年生ですとのことでした。軽くお話を聞くと、インターハイで香川に来たそうです。私が入浴をしている間にも10人以上の部員さんが入ってきましたが、みんな礼儀正しく、入浴している間もこちらに気を使っている様子がうかがえました。何より脱衣所でスペースを空けてくれたりといった気遣いに非常に感心しました。幾らインターハイと言っても、10代の子供たちで遠方に行くとなると気分も高揚し、ついついはしゃいでしまっても仕方がない中、周りをしっかり見て、気遣いができる、その感性に非常に感心すると同時に、一回り以上も年上の私も見習わなくてはいけないと反省いたしました。市立船橋高校バスケット部3年生の皆さんの人間性に感動です。船橋市の方、先生方はお忙しい中大変恐縮ですが、若い方たちが自分たちの人間性に自信を持っていただけるよう、赤の他人の意見をお伝えいただければ幸いです。市立船橋高校バスケ部3年生の皆さん、あなた方の人間性はすばらしいものです。ぜひ自信を持って人生をさらにすばらしいものにすべく歩んでください。
私はこのメールを本当に感動しながら読ませていただきました。試合の勝利の報告よりもうれしいものでした。市立船橋高校では校長先生はじめ、全教職員が日頃から周りへの気配り、挨拶、礼儀、節度ある行動等ができる生徒の育成に努めてくださっております。学習面におきましては、平成29年に国公立大学及び難関私立大学への進学を目指すαコースを新設、国際教養コースによるオーストラリアへの海外語学研修の実施、この夏、3年ぶりに実施することができました。商業科における地元事業者や企業との教育連携事業の実施など、生徒の関心・意欲を高める取組に努めております。
市立船橋高校にはこれからも文武両道、そして、市民に愛され、応援される魅力ある学校、中学生が進学したくなる学校を目指して、さらなる飛躍をしてほしいと願っております。