2023年3月17日船橋市議会予算決算委員会全体会、朝倉幹晴質疑録画中継(60分)
2023年3月20日 船橋市議(無党派) 朝倉幹晴
3月17日に私が船橋市議会予算決算委員会で行った質疑の録画中継が公開されました。ぜひご覧ください。(正式な議事録発行は5月となります。)
冒頭に述べましたが、3年ぶりにマスクなしで質疑しました。
朝倉の質疑は最初の1時間です。
●船橋市議会予算決算委員会録画中継
【質疑内容】
1、障がい児の保育園受け入れ体制整備を(~6分20秒)
2、ChatGPTなどAIの船橋市と教育への影響(~19分50秒)
3、入試、卒業式、入学式、市立看護学校卒業生の進路(~26分30秒)
4、近視予防(~37分30秒)
5、広報ふなばしの配布方法(~43分30秒)
6、アパート生活者への支援(~51分30秒)
7、マイカー保有率を減らす取り組み、脱炭素先行地域への応募(~60分)
1についての大雑把な記録が以下です。
【朝倉質疑1】
来週3月24日(金)、監査と事故報告に限った質疑はできるとはいえ、次に全般的な議会質疑ができるのは、6月議会となります。世の中の動きが早く、また船橋市としても対応を急ぐ必要があり、3か月後の6月議会を待つのではなく本議会で質疑すべき緊急性が高いテーマに絞って来年度予算の執行などに関して質疑したいと思います。
昨年(2022年)11月、多くの障がい児等発達支援を必要とする子どもの父母からご要望を伺い、日常のLINEグループでの交流・意見交換、そして月1回の対面での意見交流会を続け、さる3月11日(土)にも開催いたしました。
そしてその要望、保護者の声を、市の子育て関係各課にお聴きいただく懇談会を、2月7日、3月15日に2回開催いただきました。
保育園入園がなかなか認められず辛い思いをした父母が「もうこれからの父母にはこのような辛い想いをしてほしくない。保育園が暖かく受け入れてほしい。」「あらかじめ発達支援児受け入れ保育園を101園中17保育園と広報している中、多くの父母は保育園入園をあきらめ、働くことができていない。希望園と相談する機会を作ってほしい。」と訴えられました。3月15日は医療的ケア児の父母も3人参加され、医療的ケア児の保育園への受け入れを求めました。
秋に作成・配布される保育園入所案内パンフレットは、担当職員のご努力で、昨年から表紙がかわいらしい素敵な表紙になりました。今度は中身が障がい児等発達支援を必要とする子どもの父母にとっても暖かい募集内容とするべきです。
障がい児など発達支援を必要とする子どもの保育園への受け入れを2024年度入園募集時に向けてどう整備し、秋の入所案内にどのように反映させていくつもりでしょうか?
【市答弁(健康福祉局長)】
本市の現状でございますが、発達支援を必要とする児童の利用につきましては、公立保育園と一部の私立保育所で受入れを行っているところでございます。受け入れ可能園が少なく、利用したい園の選択が限定されていることは課題として認識しているところでございますと、今議会でも子育て支援部長からご答弁させていただきました。
今後につきましては、令和6年(2024年)4月の入所児童から、発達支援を必要とする児童の受入れ施設の拡充を図りたいと考えております。そのためには入所案内を始める令和5年10月(今年10月(2023年10月))を目指して制度設計をして行きたいと考えております。
全定例会でもご答弁させていただきましたが、市として支援を必要とする児童に寄り添う対応ができるよう、関係所管課で情報共有と課題検討を行ってまいりたいと考えております。
【朝倉質疑2】
ありがとうございます。私は、療育を行っている西簡易マザーズホームを昨日(3月16日)に見学させていただき、1人1人の子どもに合った療育が行われている様子、スタッフ職員のご努力の様子を拝見させていただきました。
保育園は療育ではありません。しかし、療育と保育園がきちんと連携し、障がい児など発達支援を必要とする子どもが療育も保育も安心して受け入れられ。障がいをもつ子どもの親も区別されることなく安心して働くことができる保育園のしさるように整備を求めます。
(以下、ChatGTPなどAI(人工知能)の利用に関する質疑(略))
★2022年10月に向けた「拡充」「制度設計」を表明したのは一歩前進です。父母の声が少しずつ市の姿勢を変えてきたものと感じます。なお「拡充」は表明しましたが、「全園での受け入れ」「希望園での受け入れ」を表明したわけではありません。また制度設計の中身も未定です。また、拡充に伴う保育士配置増や処遇改善、施設改善や必要な備品整備なども必要です。引き続き、より大きい拡充・よりよい制度設計になるように、父母の方々とともに働きかけていきます。
【参考】
昨年11月30日の船橋市議会での質疑に諸資料を埋め込んだ動画(29分)をupしました。ぜひご覧ください。
議事録(関連部分)
[朝倉幹晴議員登壇]
◆朝倉幹晴 議員 現状では課題が多いという話でしたけど、やはり将来に向けて考えるべきだと思います。例えば、学校開放に関して、警備などの不安があったら、それは地域からボランティアないしきちんと雇用する形で警備としてつければいいですし、それから、今、例えば、地域の人中心が難しいかもしれませんけど、子供たちのことに地域の人が関わる、例えば、今、公民館でやられたことは、これ自身が画期的なことなんですけど、子ども食堂や学習サポートを学校そのもので地域の人が講師になってやるという形も可能だと思いますので、ぜひ、今後、様々な可能性を検討していっていただきたいということを要望いたします。
最後の項目で、障害児、あるいは発達などの支援が必要な子供と父母に対する市の対応の改善についてお聞きします。
実は、この質疑に当たって、障害児や支援が必要な子の父母から、船橋市の対応の改善を求めるご意見を伺い、11月12日の午後、子供を連れても父母がいらっしゃれるということで、行田公園東のクスノキの下で周りに子供たちを遊ばせながら、9組の父母からお話をお伺いし、その後、追加でグループLINEで10組以上の父母の声を伺いました。
そして、その父母の声をまとめていただいて、先日、保育認定課、公立保育園管理課、療育支援課、保健所地域保健課、障害福祉課の担当者にその気持ちをお伝えし、福祉サービス部長や子育て支援部長、保健所理事、福祉局長にもお読みいただきたいとお渡ししました。その中には、市の対応に対するお怒りやご不満、疑問、改善要望が数々つづられております。一部だけ紹介させていただきます。
1番目に、まず、市役所の初期対応や電話窓口対応に対するご意見です。例えば、電話の窓口でこのような対応をされたCさんですね。私立保育園で、入園希望を出すのは大丈夫ですと言ってくれる園も数園あり、保育園申込みでその園の記入をしました。2021年12月、保育認定課が発達支援保育をやってない園は希望できませんと電話で言ってきました。保育園側が大丈夫と言っているのになぜ駄目なのというふうに聞くと、それなら書くのはよいが、認定課から保育園側にどうしますかと聞きますと言いました。このどうしますかという認定課の方の発言が、障害がある子が希望してるがどうしますか、本当にいいんですか、断ってもいいんですよと含んだ厄介者のニュアンスでした。そして、ほかのママと話しても、ほぼ皆、電話をするたびに泣きそうになる、精神が削られると言ってます。
2番目に保健師の対応への疑問です。このある方が保健師に、障害のお子さんが生まれた後に母子保健サービス登録票のはがきで送ったんだけど、出生後60日以内に保健師が訪問してくれると言いながら、3か月訪問がなかったと。そして、最初に来た保健師と2番目に来た保健師については、非常にご不満な対応があったと。3番目の方がよかったということなんですけど、これしっかりした対応をされた保健師もいらっしゃると思うんですが、保健師全体の対応はどうなっているか、対応を確認し(予定時間終了2分前の合図)研さんを重ねてほしい。
3番目に、父母の自主的な努力。ある父母は、自分がダウン症のお子さんを持ったので、その同じ父母にその悩みとかを相談してほしいというパンフレットを作って、きちんと市にいろいろ確認した上で配布を依頼したのに断られたという経過をつづられております。
それから、4番目に、体験保育への疑問です。Cさん、たったの2~3日、数時間、体験保育をさせて、本当にこの子の何が分かるでしょうかということで、紙切れ1枚で送られてくるだけですと、結果が。そして、きちんと体験保育に同席した人に対しても十分な説明がなかったという話も伺っております。
そして、5番目に、これが一番最も多かったんですが、発達支援制度そのものへの疑問ですね。これ、非常にたくさんあるので、ちょっと全部語れないんですけど、やっぱり保育園によって、自分が希望する保育園が障害児を受け入れてない、それに対してやっぱり市はもっと積極的に障害児を受け入れる方向で研修や補助をすべきだということです。
そして、6番目に医療的ケア児の対応についても疑問を呈されました。
全部文書で提出はしてありますが、議場で一端だけ紹介させていただきました。
そして、共通におっしゃるのがやはりこの福祉分野のさーくるみたいに、いろんな悩みを一気に聞いてくれるような子供版のさーくるが必要じゃないかということも聞かれておりましたので、それをお読みになったご意見も含めて、健康福祉局長にご答弁いただければと思います。
[健康福祉局長登壇]
◎健康福祉局長(大竹陽一郎) お答えします。
議員からお示しいただきました幾つかの事例を含め、たくさんの父母の方からのご指摘や貴重なご意見を拝見させていただきました。
市の対応が、障害があるお子様、支援が必要なお子様及びその父母の方々に寄り添う対応となっていないというご意見に対しては真摯に受け止めたいと思います。まずは、この声を関係所管課で共有させていただき、よりよい市民サービスにつながるよう、日頃の対応を点検したいと思います。
また、ただいま改めて7点のご指摘をいただきましたが、共通の課題と認識したことは2つございました。
1つは、今以上に母子保健を含む子育て関係課と障害福祉関係課との連携を強化し、知識の向上だけではなく、想像力を働かせて相談をお受けする職員体制の確立です。
もう1つは、障害がある、または支援が必要なお子様が増えていることから、その受入体制を整えることでございます。
一度に全てを解決することは難しいとは思いますけれども、できることから取り組みまして、今以上に市民に寄り添う支援ができるよう改善してまいりたいと考えております。
以上です。
[朝倉幹晴議員登壇]
◆朝倉幹晴 議員 私たちの思いのようなことをするママをできるだけ減らしてほしいという要望をされております。
さて、最後の質問ですが、小栗原学区の方が葛飾小学校に今、特別支援教室については通わなきゃいけないと。これについてはぜひ増設をしてほしいという要望をいただいたんですが、この地区だけではなく、全船橋市の小学校での特別支援学校の増設方向について、お聞かせください。(予定時間終了の合図)
[学校教育部長登壇]
◎学校教育部長(礒野護) お答えいたします。
指定された学区の学校に特別支援学級が設置されていない場合、総合教育センターでの就学相談におきまして、設置校の中で距離が近く、通学しやすい学校を保護者と相談して選択していただいております。
毎年、特別支援学級を新たに開設しておりますが、まだ設置がされてない学校もあり、障害を持つ児童生徒の通学の利便性は重要な課題と認識しております。引き続き、保護者の希望を把握し、学校の施設設備や児童生徒数の推移等を調査し、総合的に勘案しながら、特別支援学級の新規開設を進めてまいります。
以上でございます。