船橋市立医療センターの構造の現状に関する基礎データ(2023年11月24日)

2023年11月26日(日) 船橋市議・マンション管理組合理事長 朝倉幹晴

現市長は、船橋市立医療センターを現在の位置から、海老川上流地区に移転しようとする案(A案、市民1世帯負担18万円)を進めようとしています。
しかし、市民の中には
B案 海老川上流地区再開発からの市の関与の完全撤退案
C案 海老川上流地区開発の新駅と市有地確保までは求めるが、医療センターは現位置で当面維持(市民1世帯負担6万円)
など様々な案があります。私は、現市長は拙速にA案を進めるべきでなく、様々な案を十分に考えるべきと主張し、建替えについては、慶應義塾大学病院(信濃町)を見習い現地近隣ローリング建替えを検討すべきと9月12日に質疑しました。

以下は、ふなばし市議会だより257号(2023年11月15日発行)での要約です。

詳細は以下をご覧ください。
2023年9月12日(火)朝倉幹晴、船橋市議会質疑(決算、市長の海老川上流地区、医療センター移転案について)録画中継

 

 

新病院建設News No.3(2023年6月16日)には以下のように記されています。

施設の老朽化
昭和58年(1983年)の開院当初に建てられたのは、正面玄関のあるB館で、約40年経過しています。次に建てられた外来診察室があるC館や、救命救急センターや手術室があるA館も約30年が経過しています。
建物や設備については、随時改修・更新工事を行っていますが、医療提供を休止できない部門では、給水・給湯排管・排水管の改修をすることは非常に困難で、漏水事故等を防ぐための対策に苦慮しています。
(2023年6月16日発行、「新病院建設 News.No.3」の関連部分)

しかし、本当に老朽化がどの程度深刻か、補修で長寿命化できないのか否か、このNewsでは判断できません。特に、築15年のE館、築22年のC館新館まで、取り壊す理由もわかりません。
市民の中で、A案・B案・C案、また他の案、また将来の医療センター建替えにしても、現地近隣建替えか海老川上流地区かその他の場所かをじっくり検討する十分な時間を持てないほど、老朽化がひっ迫しているか、基礎データなしに理解できません。

そこで今回、建築上の老朽化の判断の基礎データを示していただくため、以下の質問を医療センターに出し回答を得ました。
私は生物教師であり建築の専門家ではありません。ただ、マンション管理組合理事長として、マンションの強度評価に関する基本的な論点は学びました。その学んだ範囲内での調査項目です。(したがって本当の建築専門家の方で、もっとこの点を調べたほうがよいという点がありましたら追加調査しますので、ぜひお知らせください。)

船橋市立医療センターの建築データに関する調査依頼
船橋市立医療センターについて以下調査をお願いします。
1、A館・B館・C館旧・C館新・D館・E館(以下6館)の新築時の設計図書(あるいはそれに相当する図面・資料)
2、一番直近の耐震診断の日時・結果(6館)
3、一番直近の建物診断の日時・検査方法・結果(6館)
①鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ(電磁誘導法?)
②コールドジョイントによる漏水の危険個所の存在の有無・箇所数
③コンクリート中性化診断(方法、コア抜き?ドリル削孔法?)
④コンクリート中の塩分量測定(電位差滴定法?)
⑤ひび割れの幅ごとの存在箇所数(修復した場所を除く)
⑥外壁タイル・モルタル検査(テストハンマー?反発法?赤外線法?引張試験?)
⑦建物表面の防水方法(メンブレン防水はアスファルト防水?シート防水?塗膜防水?)と検査(針入度試験機?)  ⑧給水方法は?(受水槽式給水?(高置水槽?・加圧ポンプ?)、直結式給水?)
⑨給水管の素材
⓾給水管の検査方法(内視鏡?X線?抜管法?)とその結果
⑪排水方法(汚水と雑排水は合流か分流か?、屋上・敷地雨水の流れ)
⑫排水系は通気立管・排水立管の平行か?特殊継ぎ手排水システムか?
⑬排水管の素材は?

⑭排水管の検査方法(内視鏡?X線?抜管法?)とその結果
⑮その他、一番直近の建物診断の日時・項目・結果

それに対する回答が11月24日(金)に来ましたので、一部公開します。ぜひご意見・アドバイスをお聞かせください。これをもとに11月29日(水)に質疑します。





私がマンション管理組合理事長として素人なりに学んだ観点からは、医療センターのあり方を議論しよりよき、そして多くの市民が納得する案に合意を進めていくために、少なくともあと5~10年ぐらいは、補修などをしながら維持し、現地・隣接地ローリング建替えも含め、建て替えの場所も十分に検討し、建て替えの際にはより地震に強い構造にすべきと感じます。
(これに関し、建築をお仕事とされてきた市内のご専門の方、ご意見ありましたらぜひお聞かせください。)
info@asakura.chiba.jp  090(4075)5967