【2023年11月29日船橋市議会質疑報告】船橋にも大学病院を

2023年12月1日 船橋市議 朝倉幹晴

録画中継が公開されました。一部文字おこしの文章と共に公開いたします。

【録画中継】2023年11月29日、朝倉幹晴、船橋市議会質疑

 

【大学病院誘致提案と、それに対する副市長の拒否の答弁文字記録の部分のみ速報】(少し発言で不足していた部分を補っています。正式な議事録は2月に市議会HPに公開されますのでご確認ください。)

【朝倉質疑】
船橋市の人口は約65万人となり島根県の人口と並んだ。1973年、田中角栄内閣は「一県一医大構想」を閣議決定し、医学部・医科大学のない県に、医学部・医科大学を設置する方針のもと、当時医学部・医科大学のなかった13県に医学部・医科大学を設置し、そこに大学病院も設立された。
「一県一医大構想」は国の最低基準を示したものであり、人口が多い県では私立も含め更に多くの医学部・医科大学・大学病院が存在する。
千葉県に限ってみても、市川・浦安・柏・松戸・印西・成田・佐倉・八千代市に大学病院が存在するし、全国の中核市62市の中でも22市では大学病院が存在する。(朝倉幹晴公式サイトで検索窓「中核市 大学病院」で一覧をご確認いただけます。)
65万人の船橋市の人口規模ならば、市内に1つ大学病院があってしかるべきである。そもそも船橋市が本当の意味での「メディカルタウン」建設を言うならば、市川・浦安・柏・松戸・印西・成田・佐倉・八千代市と同様、少なくとも大学病院誘致を考えるべきである。
現市長の市立医療センターの水害危惧地区への移設を含む開発計画、538億円、市民1世帯18万円の税金投入と投入する案は見直すべきである。大学病院誘致を行い、船橋市立医療センターを大学病院に統合、あるいは医療センターと役割分担しながら並存していく方向での検討をすすめるべきである。もちろん、その際は、現市長が、海老川上流地区開発や医療センター移設に関して市民説明会を1回も開催していない姿勢を転換し、大学病院との協議を経た合意内容を、市民に都度公表し市民の十分な合意を得ながら進めるべきである。もちろん、仔細・未定の内容は、相手方との関係で公表できない点はあるかもしれないが、市民が医療センターを統合、あるいは役割分担・並存させていくことを納得できるように、市長がしっかり説明すべきである。
市川・浦安・柏・松戸・印西・成田・佐倉・八千代市で行われているような大学病院の誘致は3つの利点がある。
1つは、大学病院の運営・教育の中に組み込まれることにより、医療機器・医療内容の更新も含め最新の医療内容が市民に提供できる保証ができることである。総武線沿線を一例にあげれば、お茶の水の医科歯科大学・順天堂大学病院、お茶の水からバスで行ける東大病院、信濃町の慶應義塾大学病院病院、また反対側に言って千葉大学附属病院に行くのは高度な医療を求めてのことであり、船橋市に大学病院を誘致すればその機能を船橋でも実現できる。
2つ目は、建設や維持の費用の一部が、大学・大学病院の経営に移管されることで、市立病院単独で建設・維持した場合よりも市民の税金投入を減らすことができ、現在の医療センター建物などの工事費等346億円、1世帯あたり12万円より減らすことができることである。
3つ目は、その大学と協議し、船橋市立看護専門学校を、一部保健師資格も取得できる4年間の教育課程に発展する多くの中核市に複数存在する看護学部に発展させることができる可能性があることです。

まず、その検討や交渉の時間を十分に確保するためにも、また、拙速な医療センター移設案の決定・進行をやめ、現在の位置での医療センター運営を、排水管更生・更新工事も含めた補修を行いながら続けるべきである。
誘致し医療センターを統合、あるいは並存させていく大学病院の移設場所は、水害の危惧のない場所を前提に、現位置隣接地も含めて、大学病院の建設や運営に熟知した大学側ともしっかり協議し、その協議過程について、節目節目で市長が市民説明会を実施し市民に説明・納得しながら進めるべきである。
本当の意味での「メディカルタウン」にするために、市は市立医療センターの移転や建替えを検討するだけでなく、大学病院誘致による統合・並存、位置選定も含めて考えるべきと考えますが、いかがでしょうか?

【市答弁(杉田修副市長)】
私のほうからお答えさせていただきます。
議員もご存じのことと思いますが、船橋市立医療センターは、本市が医師会等の関係機関と綿密な協議・連携のもと、昭和58年(1983年)に開設して以来、地域医療支援病院として地域の医療機関等と綿密に連携・協力しつつ救急医療を主体とする急性期医療およびがん診療を中心とした高度医療を提供する東葛南部保健医療圏の中核病院として重要な役割を担っています。
また、東葛南部保健医療圏のきわめて重篤な患者を受け入れる三次救急を担う
救命救急センターとして24時間体制で救急医療を行っており、さらに全国に先駆けて導入したドクターカーシステムは、市消防局・市医師会・当院が一体となって運用することで、一刻もはやい初期診断・治療が可能となり重症患者の救命に寄与しています。
こうした使命や機能・役割といったものを将来にわたって担っていくために市立病院である医療センターとして、市の中心である現候補地(海老川上流地区)への移転・建替えに向けた設計等を現在進めているところであり、議員からいくつかメリット等をあげられておりましたけど、大学病院誘致による統合といったことなどは考えておりません。

 

朝倉コメント

市長の代弁をした副市長の答弁、時代遅れの非常に残念なものです。この船橋市の政策を転換させるためにあきらめず引き続きがんばります。

 

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