2022年大学共通テスト数学IA第2問[1]問題(15点)・解答・解説

2024年1月13日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

2022年大学入試共通テスト「数学IA」第2問[1](配点15点)の解答・解説を作成しましたので、ご活用ください。問題文の最後の所でページ番号「2」をクリックすると解答・解説に飛びます。

2022年大学入試共通テスト数学ⅠA第2問[1]問題(配点15点)・解答・解説

[1]p、qを実数とする。花子さんと太郎さんは、次の二つの2次方程式について考えている。
x2+px+q=0・・・・
x2+qx+p=0・・・・
を満たす実数xの個数をnとおく。
(1)p=4、q=-4のとき、n=(2点)である。
また,p=1、q=-2のとき、n=(2点)である。
(2)p=-6のとき、n=3になる場合を考える。
花子:たとえば、をともに満たす実数xがあるときはn=3になりそうだね。
太郎:それをαとしたら、α2-6α+q=0とα2+qa-6=0が成り立つよ。
花子:なるほど、それならば、α2を消去すれば、αの値が求められそうだね。
太郎:確かにαの値が求まるけど、実際にn=3となっているかどうかの確認が必要だね。
花子:これ以外にもn=3となる場合がありそうだね。
n=3となるqの値は、q=(3点)(2点)である。ただし、とする。

(3)花子さんと太郎さんは、グラフ表示ソフトを用いて、の左辺をyとおした2次関数y=x2+px+qとy=x2+qx+pのグラフの動きを考えている。

p=-6に固定したまま、qの値だけを変化させる。
y=x2ー6x+q・・・・
y=x2+qx-6・・・・
の二つのグラフについて、q=1のときのグラフを点線で、qの値を1から増加させたときのグラフを実線でそれぞれ表す。
このとき、のグラフの移動の様子を示すと(1点)となり、のグラフの移動の様子を示すと(2点)となる。
については、最も適当なものを、次ののうちから一つずつ選べ。ただし、同じものを繰り返し選んでもよい。なお、x軸とy軸は省略しているが、x軸は右方向、y軸は上方向がそれぞれ正の方向である。

(4)<q<とする。全体集合Uを実数全体の集合とし、Uの部分集合A、Bを
A={x|x2-6x+q<0}
B={x|x2+qx-6<0}
とする。Uの部分集合Xに対し、Xの補集合をと表す。このとき、次のことが成り立つ。
・x∈Aは、x∈Bであるための
・x∈Bは、x∈であるためのキク、あわせて3点

 

の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)

必要条件であるが、十分条件ではない
十分条件であるが、必要条件ではない
必要十分条件である
必要条件でも十分条件でもない

[next_p]