2015年5月~、「子どもの貧困」対策、自習質問教室@飯田橋・船橋、本格スタートのお知らせ

                            2015年3月11日(震災・原発事故から4年目の節目の日) 朝倉幹晴(船橋市議・駿台予備校講師)

1、6人に1人の貧困状態の子どもたちに学習サポートの場を

家庭の収入が少ないなどのため、十分な学習機会もなく、進路選択の重要な節目である高校入試でも不利な状態に置かれている子どもたちがいます。最新の国民生活基礎調査(2012年・厚生労働省)では、子どもの貧困率は16.3%、つまり6人に1人です。成長期にもかかわらず、十分に食べられない子どももいます。国ものようやく「子どもの貧困対策の大綱」を決定しましたが、具体的な中身はまだ不十分です。
 私はこのような子どもの貧困に対する対策として、「全ての中学校区に学習サポートの場と子ども食堂を」とこれまで、船橋市議会で訴えさせていただいてきました。船橋市でもようやく2015年度より市内2か所で学習サポートが始まりましたが、定員は現状では、生活保護・就学援助・ひとり親世帯の中学生の10%で、不足する可能性があります。
 また取り組みが進んでいない自治体もあります。自治体の設置が不足している現時点(2015年)では、民間の自主的な取り組みでも学習サポートの場を作っていく必要があります。

2、三井記念病院小児病棟(1987年)、福島原発被災避難小中学生(2011~14年度)学習サポートの経験から

  私は、大学時代から家庭教師など子どもを教えることが好きで、卒業後、予備校講師になりました。私自身は入学当時、大学の学費や寮費が安く(国立大学費年18万、学生寮費月3000円程度)、家は富裕ではありませんでしたが、進学や勉強機会に困ることはありませんでした。しかし、その後、様々な事情で、学習の機会が十分でない子どもたちに出会いました。1987年には三井記念病院小児病棟に長期入院している子どもたちの学習サポートを経験し、2011年以降は、福島から船橋・飯田橋に避難された小中学生の学習サポートを行ってきました。
 そして、飯田橋でのカトリックの方々が中心となった福島からの避難小中学生の学習サポート「きらきら星ネット」(@修道院)には今後も、ボランティアの1人として協力していきます。

3、震災・原発事故4年目の節目に~貧困状態にある子どもも参加できる学習サポートの場を2015年度より「自習質問教室」を本格スタートさせます。

 福島からの原発被災小中学生の学習サポートを続けながらも、2014年度からは、貧困状態にある子どもが誰でも参加できる学習の場づくりを模索して部分的に実施してきました。協力いただけるご意志のある方とも出会いました。
ただ、開催形式が安定しなかったので、十分に広報できませんでした。いろいろ体制や場所を整理した上で、以下の場所・時間・費用で2015年5月より本格スタートさせることにいたしました。

4、誰でも参加可能です。
 
  この教室の主旨は上記のように「貧困状態にある子ども」でも参加できるようにワンコイン(500円)に参加費を抑えています。ただそのような経済的事情が特にない方でも、「家にいると勉強できないから自習の場がほしい」
などの理由でご参加いただいて大丈夫です。
 
【飯田橋】毎週月曜日19時~21時半 場所 貸し会議室Petites Pieces(飯田橋CST、2階)
      (JR飯田橋駅西口下車、左に歩いて3分。大きな新築マンションの目の前)

2015-02-28 14.53.57
(左側「処方せん」の手前を入る)

2015-02-28 14.54.27

会議室の様子

2015-03-09 20.44.31

【船橋】毎週土曜日午前9時半~12時 場所 船橋市勤労市民センター(船橋駅徒歩5分)

2010-01-26 18.02.39
 
【参加対象】小中高校生・浪人生
     (ただし飯田橋は夜になるため、小学生参加の場合は保護者の方のご確認をお願いします)

【参加費】 飯田橋  経済的に余裕のある生徒さん 1000円、経済的に苦しい生徒さん 500円
      (会議室は飲み物1人1杯が必須のため、会場代と合わせて実費は1人あたり1000円となります。ただし、1回1000円となると
       経済的に苦しい方は困難となるため、苦しい事情の方は500円とします)
      船橋 500円(飲み物注文必要ないため実費のみ)

 (500円を払うことも困難な方は、その旨おっしゃってください。本活動に関するカンパの中からの支出を検討します)

【参加形式】各回支払(入会金など不要。利用した日のみお支払ください)
      ただし、勉強習慣をつけるためには毎週の固定的な参加をおすすめします。

【学習サポート形式】各自自習していただき、質問があればスタッフが答える形式
       (講義形式は各人の学齢・到達度・科目が異なるため実施しません)
       (マンツーマン完全指導方式は現状スタッフでは不足するため実施しません)

【質問対応講師】朝倉幹晴+3・4名ほどのスタッフ(教室・日によって異なります)

参加申し込み・問い合わせ 090(4075)5967 info@asakura.chiba.jp

【主催】あさくら塾自習質問教室
   (あさくら塾は、この自習質問教室の他にも高校入試、数学・理科対策、あるいは大人向け教養講座も必要に応じて実施します。)