7月6日(土)13時~14時半ミニ学習会「源氏物語(第4帖「夕顔」)を原文で味わうもう一つの方法入門」@船橋市勤労市民センター

2024年6月9日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

今、NHKドラマ「光る君へ」もあり、紫式部と源氏物語への関心が高まっています。しかし、「源氏物語」原文をじっくり読まれた方はまだまだ少ないのではないでしょうか?

有名な冒頭文

「いづれの御時にか女御、更衣あまたさぶらひ給ひける中に、いとやんごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給ふ有りけり。」

を読む時には、学校教育・受験古文では、

「いづれの御時にか女御、更衣あまたさぶらひ(動詞・連用形)給ひ(動詞・連用形)ける(助動司・連体形)中に、いとやんごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給ふ有りけり。」

ように品詞分解して教えることが多くなります。原文の正確な意味の理解のためには必要なことですが、そのことが、かえってこの名著から市民を遠ざかる原因になってきた気がします。

原文を読むとき、むしろ、そことは違う注目点、たとえば

いづれの御時にか女御、更衣あまたさぶらひ(動詞・連用形)給ひ(動詞・連用形)ける(受動司・連体形)中に、いとやんごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給ふ有りけり。」

など、つまり今と変わらない言葉の方に注目すると、文法に過度にこだわらず味わい深く読むことができるのではないでしょうか?

受験生、研究者志望者、本格的な古典文学愛好者は別として、大多数の市民は、この読み方でも十分に「源氏物語」を味わうことで、名著の原典に親しむことができるのではと思います。その読み方を使いながら誰もがしっている冒頭の文章並びに、特に魅力的な帖の一つである第4帖「夕顔」を解説いたします。

日時 7月6日(土)13時~14時半
場所 船橋市勤労市民センター

テキスト 岩波文庫「源氏物語」一(桐壺ー末摘花)
有名な冒頭文&特に第4帖「夕顔」


6月8日に行った学習会の様子です。盛況につき、またこの日参加できなかった参加希望者も多かったので、同内容でもう1回実施します。

講師 朝倉幹晴(予備校講師・船橋市議)
主催 朝倉塾

参加費 300円(会場代・資料代)
連絡先 090(4075)5967 info@asakura.chiba.jp

申込不要・直接会場にお越しください。

(テキストはご持参いただくとよりよいですが、持参は任意で必須ではありません。必要な原文箇所は資料・板書にてご説明いたします。
また本テキスト以外の現代文訳や解説書などお持ちでしたらご持参ください)

本講座は初心者向けの入門編です、すでに自ら深く勉強されている愛好者の方が更に満足いただけるほどの深い読みはいたしません。その点をご理解いただいた上でご参加ください。