2024年10月28日(月)、船橋市議会文教委員会視察1日目「鹿児島市天文館図書館」視察速報

2024年10月28日(月)17時 船橋市議会文教委員 朝倉幹晴

本日(10月28日(月))、明日(29日(火))、船橋市議会文教委員会で、鹿児島市と熊本県と熊本市を視察します。

1日目の今日は、羽田空港から鹿児島空港に行き、バスで鹿児島市立天文館図書館を視察し、市担当者と指定管理者にご案内、ご説明いただき、質疑応答いたしました。今、鹿児島中央駅から熊本駅に向かう、九州新幹線車内で速報を書いています。

 

1、複合商業施設「センテラス天文館」と「鹿児島市立天文館図書館」

市の中心部に2022年4月に開館した複合商業施設の中には以下のようなホテルや商業施設が入っており、その4・5階のフロアを鹿児島市が区分所有し、天文館図書館が作られています。運営は、現在は指定管理者の「図書館流通サービス」が行っています(船橋市の北・東・中央図書館と同じ指定管理者)。鹿児島市はこの他に直営の図書館と公民館図書室を持っており、図書館ネットワークサービスでつながり、他館の本でも予約・配送ができます。この点までは、船橋市立図書館でも同様です。

 

 

2、本に親しんでもらうための工夫〜NDC(日本十進分類法)にこだわらない配置

船橋市図書館にはない天文館図書館の第一の工夫が、本の配置です。船橋市図書館も含め、全国のほとんどの図書館が採用しいるのが、正確なジャンルごとの分類順を「3桁数字(+ひらがななどでの枝番)」で記し、その番号順に並べる配置です。

これは慣れた人には調べやすい一方、本に親しみが薄い人には、「本がぎっしり並んでいる」との印象で、本に親しみにくくしている可能性があります。

天文館図書館では、その分類にこだわらず、他分野でも同じ生活関心のテーマの本をゆったり並べています。

3、子ども(子育て世代)がゆったり本に親しむ工夫

とりわけ、子どもと子育て世代がゆったりと本に親しめる空間に工夫があります。

これは穴ボコ状にマットが作ってあって、この中に入って本を読むことができる空間です。(子どもがずっと入っていて、子どもがいなくなって撮影できたのはこの一瞬でした。)

 

また、「ドラえもん」に出てくるような「土管」のようなマット空間が作ってあって、この中で本を読むことができます。土管の先には「ベビーカー置き場」があり、この近くまでベビーカーでくることができます。

4、イベント空間

天文館図書館では、ワークショップやコンサートなどイベントをしています。そのために机を並べた空間も作ってあります。2枚目の写真は、指定管理者にご説明いただいたコンサート開催の時の写真です。3枚目は展示スペースの写真です。

4、調べ物は鹿児島県立図書館で

本や空間の配置をゆったりしているので、配架冊数は少なくなります。この分は割り切って、図書館ネットワークでの他館からの取り寄せや、近くの県立図書館を調べ物などの時は紹介しているとのことです。