がん遺伝子擬人化漫画「キャサリン・キャンサー」(朝倉幹晴作・神崎まゆ絵、2010年3月21日水戸コミケ出品作)再録

2006年に国会で可決した「がん対策基本法」によって、「がん医療の均てん化」(全国どこにいてもがんの標準的な医療が受けられるようにする)の方針が決まりました。この流れの中で、船橋の中でも船橋市立医療センターが2007年に「地域がん診療連携拠点病院」に指定され、2010年に緩和ケア病棟ができました。
私もこの時期以来、船橋市議会において、船橋における在宅も含めたがん医療の充実を質疑を強化し、現在にいたります。

「がん対策基本法」の方向性の1つは、国民のがんに対する理解を進めるということでした。その中で、自らががんになった作家の立花隆氏が全世界のがん研究関係者にインタビューする特集番組、「立花隆思索ドキュメント、がん 生と死の謎に挑む」が2009年11月23日に放映されました。私も拝読し、その中のワインバーグ(Weinberg)の発言に興味ひかれ、世界のがん研究者の標準的なテキストになっている
彼の著作「がんの生物学(Biology of Cancer)」を拝読しました。その中で、がんの手ごわさを表現するために、ワインバーグががんやがん遺伝子を擬人化表現していることが印象に残りました。
そんなこともあって、がん遺伝子を擬人化表現した漫画「キャサリン・キャンサー」を作ろうと私は思い立ち、船橋市民の友人である神崎まゆさんに絵を描いていただきながら、2010年3月21・22日の「水戸コミケ(コみケッとスペシャル5in水戸」(主催 コミックマーケット準備会/コミケでまちおこし・みと実行委員会)に出品しました。
これは、今、ブームとなっている細胞擬人化漫画「はたらく細胞」よりも前の試みであり、先駆的ではあったと思いますが、職業的な漫画家ではない私の漫画出品の試みはこの出品までとなり、その後の小説版「キャサリン・キャンサー」の執筆を1年間続けましたが、2011年3月11日に東日本大震災・福島第一原発事故が起き、その対応を最優先させるために断筆し、現在にいたっております。
現時点(2019年)には、細胞擬人化漫画「はたらく細胞」が私が当初考えていた擬人化表現の役割をプロが果たしており、異分野である私が、漫画や小説を再開する予定はありません。

このように、漫画・小説「キャサリン・キャンサー」自体は2010・2011年(震災前)の短い取り組みで終わりましたが、このことをきっかけに、私が船橋市議会においても、予備校講習においてもがんに対する取り組みを強めるきっかけとなり、現在にいたっており、このことを2019年9月28日の日本癌学会でポスター発表できる僥倖を得ました。
この機会に、その動きのきっかけとなった、漫画「キャサリン・キャンサー」を復刻し、再掲載します。

アニメ版「キャサリン・キャンサー」作 朝倉幹晴 絵 神埼まゆ
2010年3月21日 水戸コミケ出品作品

表紙

【工事(復刻作業中)】