2024年 #大学入試 #共通テスト #数学1A 第1問[2](配点20点)問題・解答・解説

2024年4月17日  予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

2024年大学入試共通テスト第1問[2](配点10点)の解答・解説を作成しました。勉強や入試対策に役立ててください。問題の最後の2をクリックすると解答・解説のページに飛びます。
入試問題は黒一色印刷ですが、せっかくの画面上なので一部カラー化しています。


大学入試共通テスト数学1A第1問[2](配点20点)問題

以下の問題を解答するにあたっては、必要に応じて末尾の三角比の表を用いてもよい。
水平な地面(以下、地面)に垂直に立っている電柱の高さを、その影の長さと太陽高度を利用して求めよう。
図1のように、電柱の影の先端は坂の斜面(以下、坂)にあるとする。また、坂には傾斜を表す道路標識が設置されていて、そこには7%と表示されているとする。
電柱の太さと影は無視して考えるものとする。かた、地面と坂は平面であるとし、地面と坂が交わってできる直線はℓとすり。
電柱の先端を点Aとし、根もとを点Bとする。電柱の影について、地面にある部分を線分BCとし、坂にある部分を線分CDとする。線分BC、CDがそれぞれℓと垂直であるとき、電柱の影は坂に向かってまっすぐにのびているということにする。

電柱の影が坂に向かってまっすぐにのびているとする。このとき、4点A、B、C、Dを通る平面はℓと垂直である。その平面において、図2のように、直線ADと直線BCの交点をPとすると、太陽高度とは∠APBの大きさのことである。

道路標識の7%という表示は、この坂をのぼったとき、100mの水平距離に対して7mの割合で高くなることを示している。nを1以上9以下の整数とするとき、坂の傾斜角∠DCPの大きさについて
n°<∠DCP<n°+1°
を満たすnの値はである。
以下では、∠DCPの大きさは、ちょうど°であるとする。

ある日、電柱の影が坂に向かってまっすぐにのべていたとき、影の長さを調べたところBC=7m、CD=4mであり、太陽高度は∠APB=45°であった。点Dから直線ABに垂直な直線を引き、直線ABとの交点をEとするとき
BE=×
であり
DE=(×)m
である。よって、電柱の高さは、小数第2位で四捨五入するとmであることがわかる。

別の日、電柱の影が坂に向かってまっすぐのびていたときの太陽高度は∠APB=42 °であった。電柱の高さがわかったので、前回調べた日からの影の長さの変化を知ることができる。電柱の影について、坂にある部分の長さは

である。AB=mとして、これを計算することにより、この日の電柱の影について、坂にある部分の長さは、前回調べた4mより約1.2mだけ長いことがわかる。