2019年7月22日、船橋市議会文教委員会概要速報(議題、夏休み中の学校工事・トイレ改修計画など)

2019年7月22日 朝倉幹晴

2019年7月22日(月)、船橋市議会文教委員会が開催され、教育委員会管理部施設課の所掌事務、とくに「夏休み中の学校工事」「トイレ改修計画」などを議題に議論しました。施設課からの説明&質疑応答の概要を速報します。特に学校トイレの便器数については活発な議論がなされました(報告の最後に記述)。配布資料(スキャンのため画質が若干悪くなっています)とそれに対してなされた説明&質疑応答を順に示します。(正式な委員会議事録は後日、船橋市議会HPに掲載されます。各委員が質疑した内容に関し、どの委員がどのような質疑をしたかの正確な記録は議事録でご確認ください。私は委員長で司会役なので、質疑の量は多くありません。)

以下に録画中継もあります。
2019年7月22日、船橋市議会文教委員会録画中継

 

【参考】7月22日委員会の議題を指定し、了解された6月24日(月)文教委員会 委員長(朝倉)発言。

議題については、「施設課の分掌事務全般について」を議題とし、施設課から分掌事務のうち主な事務及び事業について、説明を受け、質疑を行いたいと思います。さらに、そのうち個別に掘り下げるテーマとして、「夏休みに行われる学校関係施設の改修について」及び「学校トイレの改修について」の2点を議題とし、所管事務調査を行いたいと思います。
学校トイレに関して若干補足説明いたします。昨年度、教育委員会施設課は、空気調和・衛生工学会規格の学校の数値を用いて、器具数の検討を行い、そのことが議案等説明会などで、議会に報告されました。見直しの結果、現状は、適正な衛生器具数に対して、平均で約4.8倍でありましたが、現場の状況を踏まえ、約2.8倍の設置予定といたしました。さらに、系統数や改修面積も、改修系統数は、残り137系統から104系統に減少することとなりました。このように、工法と器具数、系統数、面積等を見直した結果、平成31年度以降の事業費は、約100億円と試算していたところ、約39億円に抑制できる見込みとなりました。との報告です。ただ、その報告を受けて、今後のトイレの改修計画をどのように進めていくかは説明がまだないので、それを議題と市、できる範囲で説明を求めたいと思います。

 


【施設課説明】

①小学校54校・中学校27校・特別支援学校2校舎の83校舎の施設を管理している。
②職員は16名である。

 


【施設課説明・質疑に対する応答】
①(3)「学校施設の用途変更及び廃止」には、学校教室を放課後ルームに転換することや倉庫の廃止なども含む。学校施設は建築物の他、敷地内全般を含む。ただし、遊具などは、施設課所管ではなく保険体育課所管となる。
②(5)については、昔は各学校からの書類提出を義務付けていたが、時間がかかる場合がある。今は書類は必須とせず、画像メールの送付などの資料などでも受け付け迅速に対応しようとしている。
③「平成30年度の主な修繕項目」の中の「エアコン」は、2011年・12年度で学校教室につけたエアコンではない。そのエアコンはまだ故障は少ないので、それ以前に、保健室などに先行して設置したエアコンの故障が今は多い。


【施設課説明】
①修繕工事、5万円未満の発注は学校(校長)が独自に発注できるようにしており、上限を6件相当の30万円未満としている。ただ上限いっぱい使う学校は、ほとんどない。
②修繕工事、5万円以上については、施設課発注としている。1教室だと5万円未満だが、同様な構造で複数の教室で劣化が進んでいるような設備については、この施設課発注で一括して行うようにしている。
③歴史のある学校については(9)樹木の管理の頻度が高い。


【施設課説明】
①耐震改修は完了しており、平成30年度(2018年度)は校舎外壁工事を重視した。今年度(2019年度)からはトイレ改修を進めている。


ここで、この夏からトイレ改修(洋式化・床のドライ化など)工事に入る6校(海神小・高根東小・二宮小・芝山西小・金杉小・田喜野井小)について、以下のような報告がなされた。
改修に入る系列(箇所)のトイレのうち、大便器に関しては、工事完了とともに以下のように減少する。
・海神小(2022年度推定生徒数398人) 女子26→11、男子12→7
・高根東小( 同511人)  女子24→19、男子8→7
・二宮小(同600人)  女子40→18、男子15→8
・芝山西小(同329人) 女子28→11、男子10→6
・金杉小(同274人) 女子15→9、男子6→5
・田喜野井小(同302人) 女子24→12、男子12→7
なお学校によっては、改修に入らない系統のトイレもあるため、改修後の総数が上記のようになるとは限らない。

これについては議論が行われたが、次の項目(トイレの改修)の中で説明する。

【施設課説明】
①芝山東小の校舎内壁工事は校舎外壁工事と同時に行う。
②ブロック塀など改修工事については、通学路(道路)との間のブロック塀は昨年度までに改修工事が完了している。今年度の工事は、学校と境界の民地の間のブロック塀についての改修である。

【施設課説明・質疑への答弁】
防火シャッターは小学校1年生も含めて児童が挟まった閉まった時、自動で停止するような基準で点検している。
【】
【施設課説明&質疑への答弁】
●旭中の体育館整備工事は天井照明のLED化である。学校関係の証明のLEDへの転換比率はおおむね2/3である。


【施設課説明】(仮称)塚田第二小学校工事は「杭工事」が終わり「基礎工事」に入ったところであり、学校の土台の外形がわかるようになってきた。

市立特別支援学校金堀校舎増築工事は屋上梁・スラブ配筋が完成し、これからコンクリート打設工事に入るところである。



【施設課説明】トイレ改修では、和便器を洋便器に変え、またトイレブースを改修し、床をドライ化し、照明のLEDへの転換などを行う。
また同時に下記のように便器数を見直し減少させる。系列の便器数の見直しには「全面改修」と「部分改修」がある。

【施設課説明】ただ、その後の需要変化に対応できるように、上記の空きスペースの部分には配管をしておき、便器とブースを設置するだけで増設できるように準備しておく。工事期間は1週間で可能と考えている。(空きスペースの部分を下図では赤点線で示しています


【施設課説明】部分改修は半面(既存男子トイレスペースか女子トイレスペース)を閉鎖し、残り半面を男女に分割して改修するタイプであり、デパートなどの奥まった位置にあるトイレにイメージが近い。入口は男女とも同じだが、途中で入口を分岐する構造とする。

【施設課説明】また、部分改修には、男女を階で分け、既存の男子トイレ・女子トイレスペースのどちらかを各階で交互に維持しながら、半分を閉鎖する形である。これについては、今年夏から先行実施する6校で、校長の同意をとりながら、また学校薬剤師に理解を得ながら進めている。
そして6校について残る系列をどうするのか?また他の学校についてどのように工事を進めていくかは検討中である。

これに対して、多くの質疑が集中しました。主には、
①空気調和・衛生工学会規格の学校の数値を基準としたというがそれで十分と入れるのか?
②近隣他市はどうなっているのか?
③特に低学年の女子で休憩時間の間にトイレに行けない子が出てくるのを危惧する。
④初潮を迎えた以降の高学年女子はトイレの使用時間が長くなることがある。この改修後の便器数(ブース数)で足りるのか?
⑤閉鎖するトイレについて場合によっては不足した場合に再開設するなどの対応が必要ではないか?
⑥便器数を減少させる工事が決まっている6校について、閉鎖予定のトイレを移行期にはすぐに閉鎖せず維持したほうがよいのではないか?

などの質疑が出され、改修後の便器数が十分なのかなどへの危惧が複数の委員が出されました。そこで、文教委員会として、教育委員会に対して、トイレ改修について慎重な進め方を求める方向の意見を出す方向で次回委員会(8月19日)までに文面の案を出し、次回委員会で議題に追加して話し合うことになりました。

次回の文教委員会は8月19日(月)13時~です。議題は、成年年齢が18歳に引き下げられる2022年度以降の成人式のありかたなどについてです。
誰でも傍聴可能です。またインターネット中継もあります。

【参考】その議題を提案した6月24日(月)文教委員会の委員長(朝倉)発言

 議題については、「社会教育課の分掌事務全般について」を議題とし、社会教育課から分掌事務のうち主な事務及び事業について、説明を受け、質疑を行いたいと思います。さらに、そのうち個別に掘り下げるテーマとして、「成人式について」を議題とし、所管事務調査を行いたいと思います。
成人式を議題とする背景をご説明いたします。2018年6月に民法が改正され、移行期間を持った上で、2022年4月1日より、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。 2019年度現在18歳の高校3年生世代(2001年度生まれ)が成人式を迎える2021年度の成人式、2022年1月の成人式までは1学年だけのこれまで同様の成人式が可能です。
しかし、2022年度は、現在の高校2年生世代(2002年度生まれ)が20歳で成人となると同時に、高校1年生世代(2003年度生まれ)・中学3年生(2004年度)生まれも、19歳・18歳で成人となります。3学年が一気に成人になることによって、成人式の開催方法や会場をどうするのかが問題になってきます。2022年度以降は、18歳で成人となることで、大学入試・あるいは就職活動真っ最中である1月に実施してよいのかという問題もあります。また、徐々に増えてきている外国人の成人が参加しやすい成人式の在り方に関する議論もあります。
市教育委員会の考えを聴き調査したいと思っているところです。