2019年10月30日(水)船橋市議会文教委員会視察1日目速報(大阪市)スクールロイヤー・部活動指導員活用・スクールサポートスタッフ配置事業
2019年10月30日(水)23時30分 宿泊先 ホテルトラスティ プレミア熊本にて発信 朝倉幹晴
2019年10月30日(水)31日(木)に船橋市議会文教委員会は、1日目(30日・大阪市)・2日目(31日・熊本市)の視察を実施します。今、1日目の視察が終わったところです。その内容を速報します。
↓大阪市役所にて、大阪市教育委員会から報告を受け質疑
①大阪市版スクールロイヤー事業
今年度(2019年度)から始まったSchool Support Expert Team(略称SSET(セット))とも呼ばれる事業です。2013年度(平成25年度)から第三者専門家チームとして弁護士等の専門職を学校・園に派遣してきた事業の拡大。
各学校・園の担当弁護士を定め、教育委員会指導部の各校種担当指導主事と日頃よりメールや電話による連絡体制を確立。依頼弁護士の数を増やすとともに、弁護士だけでなく臨床心理士、社会福祉士も学校・園に派遣する事業です。
●対象となる大阪市立の学校・園の数
幼稚園54 小学校289 中学校130 高等学校21
●地域区分
大阪市内24区を8つのブロックに分け、そこに各1名、計8名の担当弁護士を配置し、同時に8名の臨床心理士、4名の社会福祉士が弁護士とともに訪問事業などに参加する。
大阪市内の8ブロック区分
1ブロック 北・福島・此花
2ブロック 郡島・城東・旭・鶴見
3ブロック 中央・西・港・大正
4ブロック 西淀川・淀川・東淀川
5ブロック 東成・生野
6ブロック 東住吉・平野
7ブロック 住之江・住吉・西成
8ブロック 浪速・天王寺・阿倍野
●相談内容 保護者対応・いじめ・事故対応など
●相談件数 2018年度(試行的先行事業) 45件
2019年度前半(4~9月) 訪問相談14
(+月2回の2時間枠の大阪市役所での相談には平均4件の相談があり)
●弁護士との事前協議 大阪弁護士会の子どもの権利委員会などが中心となる。
●臨床心理士・社会福祉士も参加する理由
法的な相談だけであると「法的には(学校の行った対応は)問題ありません」とだけなる傾向があるが、その問題の背後の心理的・社会的な問題を掘り下げて相談を受けていくためには臨床心理士・社会福祉士が同行したほうがよいことがわかってきた。
船橋では未実施。船橋でもぜひ実施すべきと感じました。これから市議会の中でも主張していきます。
②部活動指導員活用事業
中学校の教師が行っていた部活動の指導を外部の指導員を指名することでこれについては船橋市でも実施を始めている事業です。ただ大阪市のほうが先行している部分があり、学ばせていただきました。
●部活動指導員の条件
平日は週4日、1日3時間以内、休日は土日いずれかで1日4時間以内、週5階勤務を上限。月あたり60時間以内(週あたり15時間以内)。
報酬 1時間2500円
●学校からの推薦がほとんどであり、2018年度には47校72部活動に配置した。2019年度は10月15日現在、78校149部活動(人材バンク登録は177人)に拡大。
(大学生・大学院生は14校15部活動配置(事前研修は53名受講)
●配置部活動の種類(人数)
吹奏楽部 22
陸上部 13
バレーボール部 15
バスケットボール部 14
サッカー部 12
バトミントン部 10
剣道部 10
(卓球7、野球6、ソフトテニス5、テニス7、ラグビー4、水泳3、ハンドボール3、ソフトボール5、柔道2.ダンス3、茶道2、少林寺拳法1、美術1、家庭科1、演劇1、音楽(コーラス)2)
おおむね全部活動の1割に配置されている状態なので更に募集を増やしていきたいとのこと。
★船橋の現状
2019年度 10名(バレーボール部3名、ソフトボール部2名、バスケットボール部、柔道部、剣道部、サッカー部、軟式野球部各1名)
時給1600円。
船橋でも拡大を目指していくように主張していきます。
③スクールサポートスタッフ配布事業
教員の負担軽減対策として、授業以外の諸業務を補助的に行うスタッフを学校に配置し、教員が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備する事業。船橋でも実施が始まっていますが、大阪市が先行しているのでそれを学ばせていただきました。
●2019年度(10月1日現在) 小学校 48校(55人)
中学校 17校(20人)
●サポートの内容 学習プリントの印刷・配布準備、授業準備の補助、
採点業務補助、学校行事の準備作業、
保護者、地域との連絡調整
●報酬 1時間1000円
★船橋の現状
船橋市では、2019年度ではまだ2校2名(金杉小学校6月10日~、市場小学校7月8日~)。週5日29時間。時給929円。
大阪市に学び拡充することを求めていきます。