船橋市動物愛護推進議員連盟設立趣意書 2016年10月4日発足
船橋市動物愛護推進 議員連盟設立趣意書
平成25年9月に改正動物愛護管理法が施行され、平成27年2月には超党派の国会議員による「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」が設立されるなど、動物行政は着実に歩を進めているように見受けられます。
しかし、残念ながら、全国の保健所や動物愛護センターに引き取られる動物の数は年々減少しているとはいうものの、いまなお年間15万余頭にのぼり、10万頭以上が殺処分されているのが現状です(環境省平成26年度統計)。船橋市でも平成27年度には、犬3頭(収容56頭)、猫55頭(収容数307頭)が殺処分されました。
動物行政の課題は殺処分の解消だけにとどまりません。例えば、飼い主のいない猫の管理は市民にとって、もっとも身近な問題となっています。また、全国で飼育されている犬猫の数は2千万頭を超すとも言われており、多くの人々にとって伴侶動物は家族同様の存在となっていますが、一方で高齢者のペット飼育や災害時の同行・同伴避難などが新たな課題として浮上してきました。高校教師による子猫生き埋め事件やその他の動物虐待事件も頻発し、ペットの飼育放棄・遺棄なども増加しています。
愛護動物の存在は、アニマルセラピーという言葉のとおり、私たちに心の安定と生活の質の向上をもたらしてくれます。動物愛護管理法がその目的として、「動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する」と謳っているとおり、動物は生命の尊さに気づかせてくれ、子どもたちが友愛と平和を愛する精神を育む土台ともなり得る存在です。
以上に鑑み、私たちは、人と動物が真に共生できるより良い社会の構築と、学校教育等を通じての動物愛護精神啓発を目指し、さらには中核市として他市町村とも連携して動物愛護推進の流れを拡大していくため、有志議員による「船橋市動物愛護推進議員連盟」を設立いたします。
さいとう和夫市議が会長、私は幹事長を拝命いたしました。