【民主主義(2021年千葉県知事選挙)の復習】世代別投票率・投票数・有権者数のグラフ
2021年4月24日 船橋市議・予備校講師 朝倉幹晴
選挙前には、各候補や政党が動き、選挙期間本番では活発な演説なども行われます。しかしながら、選挙が終了し、結果が出ると、選挙そのもののことは忘れられてしまいます。これは、学校でたとえるならば、予習とテスト本番はがんばるけれど、復習はしないようなものではないかと思います。私は予備校や学習サポートで、「むしろ復習で、テストでできなかったところを振り返り、次にできるようになるように、自分の弱点を把握することが大切」と小中高校生・受験生に言い続けてきました。また、数学や生物学を教えてきた関係で、データのグラフ化とその分析の大切さを強調してきました。
しかしながら、大人社会全体が、多くの費用をかけて、民主主義の根幹として行われる制度である選挙については、社会全体に「復習」の観点が不足しているのではないか、大人や先生が子どもたちに言っている「復習が大切(復習で弱点を把握し、それを克服していこう)」を大人が十分に実践していないのではないかと危惧します。選挙結果の分析に関するグラフも不足しています。
そこで、千葉県知事選について、私が最大の課題(克服・改善すべき点)と考えている世代別の投票率(特に若い世代の投票率が低いこと)の状態をグラフ化していました。民主主義の根幹である選挙についても、試験勉強と同様、社会全体で復習していきましょう。これをもとに全世代の意見が反映した選挙のあり方のためにどうすればよいか、一緒に考えていきませんか?
(当面、今年(2021年)中にも、船橋市長選・市議補欠選挙(2021年6月13日告示、20日投票)、衆議院選挙(解散の場合、時期未定だが、任期満了の場合も少なくとも2021年内)の3つの選挙があります。どの候補を支持するかの差はあると思いますが、民主主義の根幹である投票率を高めていくためにみんなで考えていきましょう。)
ご意見ご感想があればぜひお寄せください。
ちなみに、以上のグラフ化は、世代別のデータを船橋市選挙管理委員会が発表したのでようやく1か月後に作成できたものです。
なお、基本的な選挙自体の分析は以下のように↓当日と翌日に公開しています。あわせて、ご参考にください。
2021年3月21日(日)23時 船橋市議 朝倉幹晴
(2021年3月22日午前1時 各候補得票率円グラフ加筆)船橋市選挙管理委員会発表の数値をもとに、千葉県知事選における船橋市民の当日投票・期日前投票・「投票せず」の比率について、2017年選挙⇒2021年選挙の変化を円グラフとして作成しました。
(2021年3月22日午前1時 各候補得票率円グラフ加筆)
投票率は、36.53%と船橋市民の3人の1人以上になんとか到達したとはいえ低いです。ただ、前回よりは9.08%増加しています。この変化が更に投票率の上昇の傾向につながるように皆で考えていきたいですね。当面は、今回実施されたイオンモール船橋での期日前投票所設置、二次元バーコード(QRコード)の活用などを参考に、選挙・投票に参加しやすい様々な改革を船橋市選挙管理委員会に求めていきます。
【参考】