船橋市「計画停電」グループ割地図(概要)再公開について
私は、東日本大震災の時、市議として、様々な対応をいたしました。その中でも、多くの比重を占めたのが、船橋市の「計画停電」が、事前のグループ割の公開なしに行われたことに伴う市民の方々の困惑をどう受け止め、東京電力に改善を求めるかでありました。
東日本大震災から6年がたち、あの計画停電の時の困惑が忘れ去られ、またあの時苦労して把握したはずの、自分の家(地区)のグループ割も忘れてしまった方も多いかと思います。
「計画停電」は実は過去のものではありません。2016年3月にまとめられ、5月に発表された「千葉県地震被害想定」では、電力の分野で「計画停電」の可能性が再び示唆されています。
この度、2月28日の船橋市議会でそのことを質疑するにあたり、大雑把な地図でありますが、船橋市のグル―プ割の概要図をここに掲載します。
実は計画停電の区割りは更に入り組んでいます。本当は丁目別、更には各戸ごとの把握が必要ですが、そのデータは現在公表されていません。東京電力に公開を求めていきたいと思います。
参考 2011年3月14日からの計画停電の街の夜の記録 船橋市行田団地付近
以下、2011年3月16日に、船橋市防災課にて東京電力に申し入れた内容を再公開いたします。
★東京電力京葉支社地域共生グループ課長に以下の文書を、船橋市防災課の部屋で対面で渡しもう入れました。
2011年3月16日(水)
東京電力株式会社取締役社長 清水正孝様
各戸への計画停電グループ告知と、計画停電協力依頼・原発事故への見解の封書(葉書)送付のお願い
船橋市議(無党派) 朝倉幹晴
今回の計画停電に関し、事前の広報が非常に不足していたことで市民は非常に困惑しています。私たちは震災の状況を考えれば計画停電に協力していく気持ちは持っています。しかしそのためには、事前に市民に情報が共有されていることが必要です。「計画停電グループ」につきましては、御社HPとそれを整理した船橋市HPでたとえば「湊町は1~3丁目まですべて第5グループ」のように分かりやすい地区もありますが、「前原西3丁目は第1・2・4・5グループが混在」しているように複数のグループにまたがり、自分の家が第何グループか特定できない丁目もあります。御社カスタマーセンター(千葉第二、電話0120(99)5556、047(729)1716)に電話してつながれば特定できるとのことですが、ほとんどつながらない状態が続き、今も自分のグループがわかっていないご家庭があります。また高齢者を中心とするインターネットを見られない方々の中は、グループ分けを知るすべもありません。
そうした中で、計画停電に関する問い合わせが市にも殺到し、本来行うべき市の防災対応が十分にできていない状況も生まれてきています。
御社が、各戸に計画停電グループの告知と、計画停電協力の依頼、そして原発事故に対する見解を、封書での文書、それも困難ならば最低限葉書1枚のお知らせを、できるだけ早急に送付することを切に求めます。
計画停電の時間帯・実施の有無は毎日変化していきますが、各戸のグループは固定されているため、各戸が自らのグループを把握するだけで少しは対処がしやすくなります。このことで、市民が全て納得するわけではないと思いますが、各戸へのお知らせが全くない現状からすると、御社への不信感を軽減し、私たち市民が計画停電に協力していく気持ちになる第一歩になると思います。
2022年3月22日追加リンク掲載
●【2022年3月11日、東日本大震災から11年】船橋市での被害状況&市議会緊急質疑の記録
●東日本大震災時の船橋市の計画停電における在宅医療機器使用患者への対応について(2011年3月18日船橋市議会予算委員会議事録)