2017年7月24日(月)船橋市学区審議会概要(速報)~(仮称)塚田第二小と近隣小の学区再編案諮問(高学年と兄弟姉妹関係についての転校経過措置も含む)~

2017年7月24日(月)夜8時 朝倉幹晴

塚田駅南地区(AGCテクノグラス中山事業所跡地)に建設され、2021年4月に開校される(仮称)塚田第二小学校と近隣小(塚田小・行田東小・海神小・船橋小・八栄小)の学区再編の「素案」は、以下のように2017年6月9日(金)の船橋市教育委員会会議で報告されました。
(2019年11月15日加筆。「塚田南小学校」に校名選定)

【新小学校学区案】AGCテクノグラス跡地に2021年4月に新設される(仮称)塚田第二小学校の通学区域(学区)素案(2017年6月9日船橋市教育委員会会議)

その後、教育委員会は近隣小学校、学校評議員会(PTA会長含む)、近隣自治会・町会役員から意見を聞き、私も7月6日(木)の船橋市議会で質疑しました。また7月21日の市議会文教委員会でも議論されました。

2017年7月6日(木)朝倉幹晴、船橋市議会「塚田地区新設小学校学区と近隣学区組み替え素案」部分、質疑応答概要(文字情報・速報))

それらの意見を経て若干の修正が行われ、「素案」が「案」に発展したものが、本日7月24日(月)の船橋市学区審議会にて教育委員会から諮問され、私も傍聴しました。

学区審議会での審議内容の速報です。なお学区審議会の正式な議事録は後日(1か月後ぐらい)、市教育委員会HPにupされます。この記録はあくまでも概要の速報とお考えください。

(後半部分に、既存小学校在学中に新設小学校への転校となる予定の児童に関する経過措置に関する教育委員会の提案という重要な報告も掲載しています。)

<配布された資料と各資料のページについての教育委員会事務局の補足説明(●で記載、言い回しはこの報告が読みやすいように若干変えています)>

●以下が諮問の中身ですが、番地表示ではわかりにくいので、地図にて説明いたします。

●以下の地図が現在の学区です。

●以下の地図が新設変更案です。まずは、今、市場小にバス通学している森のシティの児童を新設小で受け入れます。またAGCテクノグラス跡地にも900世帯ほどの住民がうつってくることが予測される。その児童も新設小で受け入れます。
そして、その間に位置する新小学校の東・南東側の北本町2丁目を中心とする地区は、現状では5小学校区(塚田・行田東・船橋・八栄・海神)の選択学区となっています。しかし、町会・自治会の方々から
選択学区で通学学校がバラバラになると、地域行事の際も含む地域コミュニティーのまとまりがなくなることから、区域ごとに指定学区にしてほしいとの意見をいただき、地域コミュニティを重視する方向から
基本的には指定学区を決めるようにしました。


(関連部分を拡大した地図(朝倉切り取り・拡大)

●特に、北本町2丁目地区を拡大した地図が以下です。3色で色塗りされた区域全体で北本町2丁目地区となります。当初、北本町2丁目全体を、新設小学校の学区とすることを検討しました。しかしながら、そうすると
新設小学校が30学級を大幅に超える過大規模校となってしまうため、やむを得ず北本町2丁目を新設小学校区と既存小学校区に分割せざるを得ませんでした。北本町2丁目地区の児童の現在の選択学区の中での
通学傾向を確認したところ、北部(図A)では表のように塚田小、南部(図B)では行田東小、東部(図C)では八栄小への通学児童が多い傾向がわかりました。
そこで北部(図A地区)を塚田小学校区、最も新設小学校に近い南部(図B地区)を新設小学校区、東部(図C)を塚田小と八栄小の選択学区にする案としました。
分割にあたっては、その境界線ができるだけ町会・自治会の境界線と一致するようにし、地域コミュニティーのまとまりを尊重しました。

●なお、新小学校に隣接する南側、下記地図で白抜きとなっている場所(住所は行田町)には現在工場と十数軒の戸建住宅があります。ここの学区は基本的に行田東小学校区ですが、小学校と壁一つで隣接するという事情を考慮し
新設小学校の選択も認める方向で考えています。

本来、「学区」の中心に小学校が位置し、全包囲から中心の小学校に通えるようになるのが望ましいと考えています。しかし、この地区の特性と経過を考慮した結果、今回は「学区」の端に小学校が位置する
案のなっていますので、その経過を住民の皆様に丁寧に説明していく予定です。

●以下が番地による学区の新旧対照表です。

●自分の住んでいる番地から通学小学校を確認できる資料が以下です。

(注、「またがり」の意味について、朝倉があとで事務局に確認しました。同じ番地で数軒の家があり、かつその家の間が町会・自治会の分岐点となっている場合とのことです。当該の方は直接、教育委員会に
ご確認ください)

●以下が年齢別の地域人口から推計する小学校の児童数・学級数の推計地です。(平成33年が2021年)

●今後8月5日・6日に塚田公民館で説明会があります。その時いただいた意見をまたこの学区審議会に持ち帰り、委員の皆様に審議いただきたく思います。そのような手続きを丁寧に繰り返しながら学区を決めていきたいと
思います。

<委員と事務局のやりとりの簡単な記録>
(正式や議事録では委員名も特定されますが、私のメモによる再生であることにかんがみ委員名は伏せます)

★委員A 北本町C地区の南部は新設小学校区にも近い。新設小学校に行けるようにできないか?
●教育委員会 児童数が定員ぎりぎりであり難しい。現状の案で進みたい。

★委員B 2021年4月に一気に既存小学校から新設小学校に転校するのか?経過措置はないのか?
●教育委員会 今、教育委員会では転校に関する経過措置を考え、8月5・6日の地域説明会でも示したいと思っている。
①2021年4月に小5・6となる学年(現在小1・2)については、基本は新設小への転校とする。ただ、4・5年間学校で暮らしてきた母校愛もあるので、そのまま既存小(たとえば市場小・行田東小など)に残る選択も認める。
②、①の選択をした児童の弟や妹も兄・姉と一緒に既存小学校に残る選択を認める。

★委員C 中学校への通学区に変更はあるのか?
●教育委員会 変更はない。ただ、2026年開設で国家公務員行田宿舎跡地に新設中を作ることもあり、長期的には中学校区も見直すことになる。

★委員A 保護者の願いとしては通学路を整備してほしい。
●委員D(交通安全関係) 私たちも通学路整備に協力していきたい。

★委員E さきほどの転校に伴う移行期間の2年間(既存小学校に残った5・6年が卒業するまでに2年間)、東武野田線近くの通学路では新設小への児童と行田東小への児童が交錯する。特段の安全対策をお願いしたい。特に
サンランドゴルフ場から湯楽の里までの区間には特段の対策が必要である。また適切に信号機の設置をお願いしたい。
●教育委員会 道路部と相談しながら整備していく。

★委員F 通学路整備は「通学路整備プログラム」にそって行うと考えてよいか?
●教育委員会 はい。

<その他>
★委員E 新設小の名称はいつ決めるのか?(仮称)「塚田第二」では愛着がわかない。愛着のわく名前をつけてほしい。
●教育委員会 今、新設小の設計や学区設定の議論で余裕がなくそこまで手が回らないが、落ち着いたら、地域の皆様のご意見を伺いながら決めていく。

★委員G 船橋は全体的に人口が増えているとはいえ、地域によってばらつきがあり、減っている地域もある。今回に限らず、もう少し10~15年スパンで
学区の総合見直しを考えたらどうか?
●教育委員会 検討する。