2023年大学入試共通テスト「数学1A」第1問[2](1)(平面図形)(配点10点)問題・解答・解説


解説 

問題の最初の文章を図にすると以下のようになる。


点Cを∠ACBが鈍角となるようにとるので、Cは劣弧AB上にある。


直線AOと円とのもう1つの交点をEとする。BEを結ぶと、タレスの定理より、∠ABE=90°。
したがって、sin∠AEB(図●)=AB/AE=6/10=3/5。

四角形ACBEは円に内接するので、内角の対角の和は180°。
∠ACB+∠AEB=180° ∠ACB=180°−∠AEB
sin∠ACB=sin(180°ー∠AEB)=sin∠AEB=3/5。(サの答

 

<参考>

 

 



点Cを△ABCの面積が最大となるようにとるイメージ図は以下となる。


このとき、ABに平行でCを通る接線ℓを考えると、接線と接点と円の中心を結ぶ直線は直交するので
ℓ⊥CO、ℓ⊥CD。ℓ∥ABより、AB⊥OD。中心から弦に引いた垂線は弦を二等分するので、AD=DB=3。

直角三角形△OADで三平方の定理より
OD2+AD2=OA2

OD2=OA2−AD2=52−32=25ー9=16=42
OD>0なので、OD=4。
tan∠OAD=OD/AD=4/3(ス答、
CD=CO+OD=5+4=9
△ACBは、底辺AB、高さCDなので
△ACB=1/2 ×6×9=27(セソ答)