2024年 #大学入試 #共通テスト #生物 第5問(配点14点)問題・解答・解説

2024年4月13日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

2024年大学入試共通テスト「生物」第5問(計14点)の解答、解説を作成しましたので、学習や入試対策にご活用ください。問題の最後の下にある「2」をクリックすると解答・解説のページに飛びます。(入試問題は黒一色印刷ですが、せっかくの画面上ですのでイメージ強化のため一部カラー化しました。)

2024年共通テスト「生物」第5問(配点14点)問題

第5問 陸上生態系に関する次の文章を読み、後の問い(問1~3)に答えよ。

陸上生態系の(a)様々な植生のなかでも、(b)森林は有機物の蓄積が多い。21世紀に入ってから、熱帯を中心に100万km2を超える森林が消失したため、植生や土壌中に蓄積されていた有機物は、熱帯地域を中心に大きく減少した。森林の消失の主要な原因の一つとして、(c)農耕地への転用が指摘されている

問1 下線部(a)に関連して、光合成を行う器官(以下、同化器官)と行わない器官(以下、非同化器官)の生物量(生物体量)の高さ別の分布には、植生ごとの特徴が現れる。次のグラフ(a)、(b)は、林床の草本層が発達した森林あるいは牧草地における、同化器官と非同化器官の量を、高さ(各植生の最高点の高さを1とする相対値)ごとに示している。森林のグラフは(a)、(b)のどちらか。また、そのグラフから推測される、この森林のそれぞれの高さにおける相対照度(植生の直上の明るさを1とする相対値)のグラフは、次の(c)~(f)のどれか。その組合せとして最も適当なものを、後ののうちから一つ選べ。(5点)


問2 下線部(b)に関連して、森林と農耕地に蓄積されている有機物の量と純生産量の推定値を図1に示す。これらの値に基づいた考察として適当でないものを、後ののうちから一つ選べ。(4点)

現存量と土壌有機物量の合計に占める現存量の割合が最も高いのは、熱帯の森林である。
亜寒帯の森林で土壌有機物量が多いのは、年間の炭素固定量が少ないからである。
熱帯でも温帯でも、森林を農耕地に変えると、現存量は大きく減少する。
現存量と土壌有機物量の合計は、熱帯の森林と亜寒帯の森林ではほとんど変わらない。

問3 下線部(c)に関連して、森林を焼き払って農耕地として利用し続けることは、その場所での炭素の循環に大きな影響を与える。その影響について考察した次の文章中のア~ウに入る語句の組合せとして最も適当なものを後ののうちから一つ選べ。(5点)

森林を焼き払っても、土壌中の有機物の多くは焼失することなく残存する。その後、農耕地として利用し続けると、土壌有機物量は次第に減少していく。その理由の一つは、農耕地になると森林であったときよりおも地表温度が高くなりやすく、土壌中の有機物のが促されるからである。二つ目の理由として、農耕地では量が森林よりも小さく、また農作物の収穫のたびに生物量が農耕地の外に持ち出されるために、植生からの有機物の供給が森林よりなることがあげられる。