7月25日(木)19~21時DVD「DNA構造解明物語」&解説 ~埋もれた女性研究者、ロザリンド・フランクリン生誕99年記念企画~

1953年4月の科学雑誌Natureに、ワトソン・クリックが発表したDNAの二重らせん(double helix)構造を解明した論文によって、遺伝子解析の歴史が本格的に始まりました。その後、遺伝暗号の解明(1960年代)、遺伝子組み換え技術(1970年代)、医薬品での組み換えタンパク質の利用(糖尿病治療のインスリンなど、1980年代)が始まり、ヒトゲノム全塩基配列解読(2000年代)、遺伝子変異を読み解いた上での抗がん剤選択(2010年代)などの、遺伝子の解明・利用が始まっています。一方で、遺伝子組み換え食品をめぐる様々な議論、疾病遺伝子の診断による倫理問題やカウンセリングなど新たな課題も浮かび上がってきています。

歴史的に「ワトソン・クリック」がDNAの構造解明者となりましたし、ノーベル賞も2人と協力者のウイルキンスに与えられました。しかし1953年の論文の決定的根拠となったDNAのX線回折写真(photo51)は女性研究者ロザリンド・フランクリンの撮影のものであり、彼女の研究なしに、構造解明は不可能でした。フランクリンは5年後の1958年4月16日に37歳で卵巣がんで亡くなります。

ずっと、埋もれてきたロザリンド・フランクリンの働き、ワトソン・クリックたちとの軋轢、あるいは他の研究者(ウイルキンス・シャルガフ・ポーリング)との関係をドラマ化したDVDを見た上で解説をいたします。

 

 

フランクリン生誕(1920年7月25日)の99年にあたる日に開催します。ぜひおいでください。

日時 7月25日(木)19時~20時

場所 船橋市勤労市民センター

解説 朝倉幹晴(駿台予備校生物科講師、講談社「休み時間の生物学」著者、船橋市議)

参加費 100円(解説資料代)