2023年大学入試共通テスト数学IA第2問[1](15点)問題・解答・解説
【解説】
(1)
各階級の度数と小さい値からの累積度数を図1の下に記すと以下のようになる。
52市なので、中央値(Q2)は小さいほうかから26番目と27番目の平均値、つまり2600以上3000未満の階級の中にある。
そしてQ1は値が小さい26市の中央値なので、13番目と14番目の平均値となる。つまり1800以上2200未満の階級にある。ア(2点)
(2点)
Q3は値が大きい26市の中央値なので、26+13=39番目と26+14=40番目の平均値となる。3000以上3400未満の階級にある。イ(2点)
四分位範囲はQ3-Q1なので3000以上3400未満の値から、1800以上2200未満の値を引いたものになる。
差が最大の場合、3400未満ー1800=1600未満。
差が最小の場合は、3000ー2200未満=800以上。
よって800以上1600未満。ウ(2点)
(2)
(i)地域Eは19市なので、中央値(Q2)は小さいほうから10市目である。この中央値より値が小さい1~9市目の中央値がQ1なのでQ1は5市目である。
相関係数=共分散÷やきとり支出の標準偏差÷かばやき支出の標準偏差
=124000÷590÷570=0.368…≒0.37。カ(3点)
よって地域E(東日本)では、やきとりの支出金額とかばやきの支出金額の間には、弱い正の相関関係がある。つまりやきとりが好きな地域は、かばやきも好きである傾向があるという結果となっている。
↓以下は基礎知識のまとめです
★【中学(中1「資料の整理」)】分野のまとめ
★高校数Ⅰ(データの分析)分野のまとめ。
中学1年で学ぶ「資料の整理」の発展編であり、この学問分野を統計学という。
具体例として、数学の小テスト(10点満点)の平均点がいずれも5点が分布が異なる30人の7クラス(1組~7組)を例に考えていこう。
分散・標準偏差に関しては、最初に考えるのは30人クラスでは大きすぎて考えにくいので、まずは、平均点がいずれも5点となる5人組の5班(1班~5班)を例に考えていこう。