2024年 #大学入試 #共通テスト #生物基礎 第2問A(9点)問題・解答・解説
2024年4月15日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴
2024年大学入試共通テスト「生物基礎」第2問A(計9点)の解答、解説を作成しましたので、学習や入試対策にご活用ください。問題の最後の下にある「2」をクリックすると解答・解説のページに飛びます。
なお同じ問2でもBは若干分野が異なるので別個に解答・解説を作っています。
2024年「生物基礎」第2問B問題・解答・解説
2024年共通テスト「生物基礎」第2問A(配点9点)問題
第2問 ヒトの体内環境の維持に関する次の文章(A・B)を読み、後の問い(問1~6)に答えよ。
A (a)血液は、血管を通って体内を循環しており、細胞の呼吸に必要な酸素や栄養分、細胞が放出した二酸化炭素や老廃物を、からだの適切な場所に運搬する。また体内には、(b)皮膚や血管が傷ついたときにすぐに修復する仕組みが備わっている。
問1 下線部(a)に関連して、血液の成分に関する記述として最も適当なものを、次ののうちから一つ選べ。(3点)
血液は、有形成分の血球と液体成分の血清からなる。
赤血球、白血球、および血小板のうち、最も数が多いのは血小板である。
血液の液体成分に溶けている物質のうち、質量として最も多くを占めるものは無機塩類である。
血液による酸素の運搬は、主にヘモグロビンによって行われる。
白血球は、免疫を担うとともに、老廃物の運搬を行う。
問2 下線部(b)に関連して、次の記述(a)~(c)は、血管が傷ついたときに、傷口が塞がれて出血が止まるまでの過程で起こる現象を示したものである。傷口で起こる現象の順序として最も適当なものを、後ののうちから一つ選べ。(3点)
(a)繊維状の物質が形成される。
(b)赤血球などを絡めた塊ができる。
(c)血小板が集まる。
問3 皮膚や血管の修復作用は、感染を防ぐために重要である。皮膚と血管が傷ついたときに、修復作用が不十分であると、傷口からは病原体が次々と侵入する。皮膚と血管が傷ついた直後に、傷口付近で起こる病原体に対する防御反応として最も適当なものを、次ののうちから一つ選べ。(3点)
傷口に集まってきた血小板が、侵入してきた病原体を取り込む。
傷口を塞ぐために角質層が形成される。
マクロファージが傷口付近で病原体を取り込む。
ナチュラルキラー(NK)細胞が、傷口から侵入した病原体を直接攻撃する。
抗体産生細胞(形質細胞)が傷口の組織に集まって、侵入してきた病原体に対する抗体を放出する。