2024年 #大学入試 #共通テスト #数学1A 第2問[2](配点15点) 問題・解答・解説


【解説】
(1)(i)サ・シ

最頻値はもっとも度数が多い階級(ヒストグラムで高い値の階級)なので、
度数50のデータで中央値は速い順に並べた時、25番目と26番目の値の平均値である。

度数分布表を作ると、25番目と26番目は共に420以上450未満の階級に含まれる。よって

(ii)

よって速い方から13番目の選手のベストタイムがQ1である。四分位範囲はQ3ーQ1である。

共通テストの図は値が正確に決定できない図となっているが、若干の読みのずれがあっても、正解の選択肢を選べるような図になっているので安心して、図の値を数値として読み取り計算してほしい。上図は読み取りの一例である。
Q1の値の差は、480ー435=45秒 
四分位範囲の差の絶対値は、|50ー50|=

(iii)
式を変形する
(あるデータのある選手のベストタイム)=
(そのデータの平均値)+z×(そのデータの標準偏差)

z×(そのデータの標準偏差)+(そのデータの平均値)=(あるデータのある選手のベストタイム)

z×(そのデータの標準偏差)=(あるデータのある選手のベストタイム)ー(そのデータの平均値)

z={(あるデータのある選手のベストタイム)ー(そのデータの平均値)}÷(そのデータの標準偏差)


これにBの値を代入すると
z=(296ー454)÷45=-3.511…(ソタチ答)

同様にAの1位の選手の値を代入して計算すると
z=(376ー504)÷40=-3.2

ベストタイムは Bの1位の選手(296)がAの1位の選手(376)より速い。
zの値は、Bの1位の選手(-3.51)がAの1位の選手(-3.2)より小さく優れている。

 

(2)


散布図に書き込んだように、(a)は正しく、(b)は5000mと10000mの相関のほうが強いので、間違いである。よって

 

以下は中学・高校の統計分野の基礎事項の総まとめです。

↓以下は基礎知識のまとめです。

★【中学(中1「資料の整理」)】分野のまとめ

★高校数Ⅰ(データの分析)分野のまとめ。

中学1年で学ぶ「資料の整理」の発展編であり、この学問分野を統計学という。

具体例として、数学の小テスト(10点満点)の平均点がいずれも5点が分布が異なる30人の7クラス(1組~7組)を例に考えていこう。

 

 

 

分散・標準偏差に関しては、最初に考えるのは30人クラスでは大きすぎて考えにくいので、まずは、平均点がいずれも5点となる5人組の5班(1班~5班)を例に考えていこう。