6冊目の拙著「ナイチンゲール生誕200年~その執念と夢~」を発行しました。よかったらお読みください。
2020年6月3日 朝倉幹晴
2020年5月12日のフローレンス・ナイチンゲール生誕(1820年5月12日)200年にあわせて、5月に6冊目の拙著「ナイチンゲール生誕200年~その執念と夢~」を発行いたしました。(アマゾンの流通が安定しなかったため、様子を見ていましたが、安定してきたようなので本日(6月3日)お知らせします。)
値段はナイチンゲールの愛称であった「フロー」にちなんで本体260円(税込み286円)です。
(私は常に持参しています。直接会う機会のある方は直接お求めください。)
アマゾンの流通が定価通りになるまでの暫定措置として、以下のようにいたします。
本代(著者割引)+郵送料相当、計350円分切手を
273-0044船橋市行田2-6-9-411朝倉幹晴にお送りいただければ、その住所に本をお送りいたします。
アマゾン取り扱い朝倉幹晴著作(5冊)
講談社サイエンティフィック取り扱い「病気とくすりの基礎知識」
「はじめに」だけここに紹介します。ご参考にください。
はじめに
本冊子は、フロレンス・ナイチンゲール生誕(1820年5月12日)200年の節目に作成した。看護師・保健師・医療従事者ではなく、市議・予備校講師である私がナイチンゲールに魅せられた点は、その「執念と夢」である。
ナイチンゲールは、病院の衛生改革を「執念」で成し遂げ、そして未来(2000年)の在宅看護(在宅医療)への「夢」を持ち続けた。
正確にはナイチンゲールの行動は「召命*1」から来る「使命感」によるものである。しかし、21世紀の日本の私たちは、ナイチンゲールの生き方から学ぶものを「執念」という言葉に置き換えたい。「召命」「使命感」を感じることがない者でも、仕事にしろ人生の目標にしろ、何かに対する「こだわり」は持っている。しかしそれを貫きやり遂げるためには「執念」が必要である。ナイチンゲールは20代の頃、家族に反対され続けても看護の仕事につく願いをあきらめず、30代でクリミアに派遣され、野戦病院で多くの兵士たちを看護し、死を看取った。その戦慄から、30~40代、旧態依然とした陸軍省に対して、衛生改革を実施するように迫った。自らをクリミアに派遣した政治家シドニー・ハーバートを、その死の直前まで改革に働くように迫ったことを含め、彼女の「執念」が陸軍省、そして一般病院の衛生改革を成し遂げたのである。
同時に、ナイチンゲールは100年から150年先の未来への「夢」を持ち、語り続けた。理想として語られた「在宅看護(在宅医療)」の夢は、西暦2000年を越えた現在、現実となりつつある。
2020年代に生きる私たちが、現在(2020年代)になすべき当面の目標は何か?それを成し遂げる「執念」は?そして2150年から2200年に向けた「夢」をどう語ったらよいのか?150年前のナイチンゲールの生き方を学ぶことが、私たちの生き方のヒントになるかもしれないのである。
2020年5月12日 朝倉幹晴
*1 神に召されて新しい使命につくこと。