1983年7月6日、法典西小新設時の諮問開始の教育委員会会議と第1回学区審議会記録~AGCテクノグラス跡地新設小(2021年~)の学区設定・近隣学区組み替えの議論の開始のために~議会記録~AGCテクノグラス跡地新設小(2021年~)の学区設定・近隣学区組み替えの議論の開始のために~
2016年10月9日(日)(10月20日教育委員会会議記録を加筆) 市議 朝倉幹晴
AGCテクノグラス跡地の新説小学校開設(2021年4月)まであと4年半となりました。この新設小学校開設に伴う学区の設定と近隣小学校区の組み換えを、住民・保護者への十分な説明とできるだけの合意形成を得ながら進めていくように、今教育委員会に求めています。
つきましては、丁度33年前(1983年)に、ほぼ同じ地区で起きた小学校新設(法典西小、当時は「仮称 法典第二小学校」)の学区選定の学区審議会の記録を、行政・教育委員会も、住民・保護者も振り返り、学区選定の大雑把な流れを把握しながら、話し合う必要があると感じています。本議事録は市HP上は公開されていませんが、市議の職務としての調査依頼により、教育委員会から提出いただきました。それを文字入力して、意味を変えない範囲で、表記をわかりやすく(何年前かすぐわかるように西暦表記など)したものが以下の記録です。ぜひお読みください。学区審議会に諮問をした6月の教育委員会会議の記録と、7月6日の学区審議会第1回の議事の記録の入力が終わりましたので、公開します。(なお33年前の委員会で両委員とも引退されておりますので、個人委員名はA・Bなどに置き換えました。)
<教育委員会会議定例会(1983年6月)>(学区部分のみ)
★委員長:議案第33号「昭和59年度(1984年度)新設校学区諮問について」を説明願います。
★学務課長:昭和59年度(1984年度)に、(仮称)船橋市立法典第二小学校を新設するにあたり、その学区を学区審議会に諮問するについて、船橋市教育委員会事務分掌規則第二条第十三号の規定により議決を得る必要があるので提案いたします。最終的には12月の教育委員会に提出して決定していただきますが、その学区案でございます。 葛飾小・法典小・行田西小、3校の過密解消を計ることになります。現法典小学校学区の内、藤原町1丁目、上山町1丁目、行田西小学校学区のうち、上山町1丁目、古作町を合わせて学区とします。(図により説明)。
★A委員:一番遠いところでどれぐらいですか?
★学務課長:2km弱です。
★B委員:歩いた場合ですか?
★学務課長:そうです。
★委員長:直線ではないですね。
★学務課長:道のりです。
★B委員:児童数はどの位ですか?
★学務課長:1年~6年迄で309名、11学級です。
★委員長:最終時は何クラスになりますか?
★学務課長:普通学級14ぐらいで、500名前後です。
★C委員:中学校はどこですか?
★学務課長:法田・葛飾・行田の各中学校が大変過密状態にあり、来年度(仮)法田第二中学校を建設予定で、これらを含めて考えておりますが決定ではございません。
★委員長:いかがでしょう。他に何かございませんか?ない様でしたらいかがでしょう?
★各委員:異議なし
★委員長:議案第33号は原案通り可決されました。
<1983(昭和58)年度第1回学区審議会資料(1983年7月6日(水))>
要項
1日時、1983(昭和58)年7月6日(水)午前10~12時
2場所 市役所7階705会議室
3会の順序
- 学区審議会委員、同臨時委員の委嘱
- 教育長挨拶
- 学区審議会委員、同臨時委員 事務局職員の紹介
- 学区審議会会長、副会長の互選
- 学区審議会会長挨拶
- 仮称法典第二小学校の学区設定に関する諮問
- 船橋市学区審議会条例及び学区設定の基本的態度の説明
- 仮称法典第二小学校の概要説明
・設置理由 ・建設計画 ・学区案(通学区域) ・通学路 ・審議日程
- 審議(意見交換)
- その他
仮称 法典第二小学校
1 設置計画
- 開校予定 1984(昭和59)年4月1日
- 設置理由 法典小学校の過密解消をはかるとともに武蔵野線の開通に伴い法典地区への教育人口の流入が予測されるために設置する
2関係規模(画面をクリックすると大きくなります)
3建設計画
- 校地 船橋市上山街1丁目111番5
- 面積 45㎡
- 施設 普通教室 14
特別教室6(理、音、図工、家、視、図書)
体育館 プール 給食室
4、学区案
現法典小学校のうち藤原町1丁目・上山町1丁目と
現行田西小学校学区のうちお上山町1丁目・古作町と合わせて学区とする計画
である。
資料添付地図1(小さい範囲、画像をクリックすると大きくなります)
資料添付地図2(大きい範囲)
5、仮称法典第二小学校児童数・学級数(画像をクリックすると大きくなります)
6分離後の関係校規模
出席者<審議委員>8名(欠席2名)
<臨時委員>3名
<事務局職員>
教育長、管理部長、学校教育部長、施設課長、管理部長、財務課長、秘書室長、秘書室主査、学務課長、学務課庶務係長、学務課副主査、学務課主任主事、指導課長、保健体育課長、保健体育課主査、学務課長補佐、
- 委嘱状交付 教育長より審議委員・臨時委員全員に公布
- 教育長挨拶
ただ今、学区審議会の方々と、臨時委員の方々に委嘱辞令をお渡ししました。引き続きお願いするカタ、また新たにお願いする方おられますが、審議委員の方には2カ年に渡ってお願いします。臨時委員会の方々には1年間お願いする訳でありますが、たいへん重要な任務であります。臨時委員の方には、これから諮問しますが、仮称船橋第二小学校の学区設定について、地域の代表としてご推薦していただき臨時委員としてのお仕事をしていただくことになりました。ひとつよろしくお願いいたします。それにいたしましても、各々の委員の方にはたいへんお忙しいところでございますのに、こういう学区設定ということにつきましての審議をしていただくことになりました。12月の教育委員会に答申をしていただく期限がきられておりますが、その間、現地視察もしていただき、また学区を設定するところからいろんな要望も出てくると思います。
事務局としても、その間、現地において説明会を開く、懇談することもあります。そして最終的に6~7回審議会を経て今年も進めていく、たいへん慎重を要する問題でありますが、例年の学区審議会の決定をみてからは、いずれも順調に新しい学校が発足、開校されているというのが状況でありますが、それだけに仕事としてはたいへんでございますが、結果としてはいつも順調な歩みをいたしておりますので、今回も委員の方々のご努力でいい結果を得られるようお願いをいたす次第であります。どうぞ、ひとつよろしくお願いします。
- 学区審議会委員、同臨時委員、事務局職員の紹介 学務課補佐
- 審議委員会の会長、副会長の選出
・A前会長の発言
例年、会長・副会長は審議委員の中で互選ということになっておりますが、私今回もやらせていただきたいのですが、少し健康を害しておりますので、今年はB先生にお願いしたいと思います。副会長にはC先生にご推薦していただきたいと考えます。(賛成多数の拍手)
- 会長(B)挨拶
一言、ご挨拶申し上げます。私、何期か審議委員をやされていただきましたが、その間、ずっと、A先生に会長をお願いしていたように記憶がありますが、先生のお体の調子が悪いということですが、何か、うまく、はめこまれやような感じがあります。経験もありませんし、困惑もありますが、皆様の協力、ご理解をもって勤めさせていただきたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。
- 教育長、諮問書を読み上げ会長に手渡す
- (仮称)法典第二小学校、学区設定の概要説明 学務課副主査
- 船橋市学区審議会条例及び学区設定の基本的態度の説明 学務課長
- 1984(昭和59)年開校予定校の概要説明会
・設置理由、建設計画―施設課長
・学区案(通学区域)-学務課副主査
・通学路―保険体育課主査
・審議日程―学務課副主査
- 審議
★会長(B)ただ今、学区説明で何かわからないことがありましたがお願いいおたします。
★臨時委員E 県道の他にも、市道がたくさんあるが、どれも道幅が狭い。その上、下水道設備がない、遅れている。また児童の通学路として安全性に不安がある。また、道路規制についてどのようにお考えですか?
★会長(B)詳細については、学区懇談会において考え、話し合っていきたいと思います。
★保健体育課主査 市道2002号線の道路査定をやり、幅員を5m45cmに境界いっぱいにとり歩道をつけ整備する。また、県道に出る箇所には信号機を設置する。1983(昭和58)年度に用地買収(道路)を行い、1984(昭和59)年度に歩道を整備する。しかしながら、なるべき早期に実現できるよう努力します。市道903号線については歩車道区分の形で整備する考えです。
★会長(B)学区について他に何かございませんか。
★臨時委員E (地図を指しながら)この部分も拡幅してもらわないと困るのですが・・・。
★保健体育課主査 承っておきます。
★委員F 古作町の一部が学区案に入っているのは何か理由があるのですか。事情を説明してほしいのですが・・・。
★学務課長 武蔵野線の軌道の内側で線引きしたのはまだ当地は宅地化されていないが、将来、住宅が建ち人口が増えた時通学距離として適切であるということで、編入した。古くからの町会があるところであれば十分考慮しなければならないが、まだ宅地化されていないので問題はないと考えます。
★委員G 現在、上山1丁目、藤原町1丁目から学区外通学者は法典小学校へ95名あるということですが、葛飾小へ117名(4月)、他小学校へは何名?
★学務課副主査 過去において市川の若宮小学校へかなり通学していたと聞いてたことがあります。
★学務課長 1965年(昭和40年)以降において、藤原地区からの通学を認めないということで、その後は葛飾小・法典小へ通っているのが現状であります。
★臨時委員E 新しい小学校が地域に与えるメリットはどのようなものがあるか?たとえば下水道設備とか・・・。
★施設課長 通学路を含めて道路整備は進められると思うが、要望通り100%というわけにはいかないが、緊急を要するもの、住民の要望の強いものから、用地買収の可能な限り進めていく。ガス、水道、排水管が埋設されている道路に隣接している住民の方々には利用できると思います。災害時の避難場所、校庭、体育館などできるだけ利用できるように社会開放をする。
- 懇談会、今後の審議会などのあらまし、次回の予定・現地視察を説明
- 会長(B)(次回の審議会確認後)他にご意見がないようですので、これで終わりとします。本日は不慣れな市会でしたが、ご苦労さまでした。
以下が正確な議事の記録の原本です。
PDF原本 1983年6月教育委員会会議での学区審議会への諮問の決定