【4月30日時点】船橋市担当部課の状況把握と要請、軽症・無症状者用ホテル内覧

2020年4月30日(木) 船橋市議 池沢みちよ・朝倉幹晴

私どもは、政党に所属しない無党派の市議として、船橋市議会内で会派「みらい@船橋」を結成し、協力しあっています。今回の新型コロナウイルス感染症対応(以下「コロナ関連対応」と略)についても、市民の方々から、メール・電話・FB・ツイッター・LINEでのやりとりや、毎週日曜日14時~15時半に定例実施しているZOOM会議でご意見・ご要望をいただいています。
また同じような全国の無党派市議、自治体職員とも情報交換しています。そしてそれを踏まえて、週1・2回、市役所の担当部課を回って状況把握と要請の行動をしています。そして、それを市民の皆様に公開し、一緒に考えていくことが市議の役割と考えています。
本日は、保健所、軽症・無症状者用ホテル内覧、船橋市役所(教育委員会・商工振興課・公園緑地課・地域包括ケア推進課)を回り、状況調査と要請をしました。

【参考・これまでの状況把握・要請行動の記録】
【4月9(木)日時点】、船橋市各部課・保健所の対応状況と要請動画(19分)
【4月14日(火)時点】船橋市役所各部課・船橋市社会福祉協議会・保健所の対応の状況調査・要請
【4月17日(金)時点】船橋市役所各部課・保健所の新型コロナ対応の状況調査・要請
【4月23日(木)時点】船橋市役所各部課・保健所の新型コロナ対応の状況調査・要請

【保健所】

・保健所発表がこれまで週ごとに発表してきた週間検査数の中の陽性数と、日々発表される患者数の週ごとの合計数にずれがある理由は?
【答】1人の患者から複数の検体をとることがある(採取検体の種類、鼻咽頭ぬぐい液・喀痰液・気管吸引液など)。すると、1人の患者から検体としては複数の陽性検体が出ることがある。これが理由の1つである。

・ドライブスルーPCRの数は
現時点では1日12件、GW明けからは24件

<参考>
【4月30日】船橋市議会だよりに、2月25日の船橋市議会での保健所でのRT-PCR法実施を求める質疑要約が掲載されました

【軽症・無症状者用の宿泊ホテル(船橋第一ホテル)内覧】

まず、入り口から、患者(軽症・無症状者)が入る入口(レッドゾーン)と、職員・スタッフの入る入口(グリーンゾーン)を分け、ビニールカーテンで分けている。

建物全体を「レッドゾーン」「グリーンゾーン」と「イエローゾーン」(グリーンゾーンから職員・スタッフがレッドゾーンに行き戻るときに脱衣をするゾーン」に分けている。空調なども完全に分離され、エレベーターも交差しないようにしている。

軽症、無症状者が宿泊する階のエレベーター前に、机を置き、弁当を各部屋ごとにおく。飲み物と
パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度(SpO2)をチェックし、肺機能の低下がないかを確認する測定機器)をおく。

各部屋には生活に必要なタオルなどは用意し、掃除なども含めすべて自分でやっていただく。ホテルの従業員が掃除などをすることはしない。不足のものがあれば、電話などでいえばエレベーター前に届ける。

レッドゾーンに弁当などの運搬でいった職員がグリーンゾーンに戻るとき、降りたエレベーターの前がイエローゾーンである。ここで脱衣を行い、脱衣したものは処分する。2人で脱衣を行い、それぞれ体の内側が外側部分に触れないように注意する。その家でグリーンゾーンに戻る。このグリーンゾーンが職員の待機・業務場所となる。

業務にあたる職員は市役所の様々な部署から集めた職員で、3交代制である。また電話などでの聴き取りを中心とした健康観察のため保健所の保健師が1人、夜間は委託の保健師が1人常駐する。夜間は業務スタッフの市職員と委託の保健師が寝る時間は分け、どちらかが起きているようにする。

本日(4月30日)から受け入れをはじめ、本日時点で入室者は3人であるが、100人程度は宿泊可能である。

ご協力いただいた船橋第一ホテルに、調整にあたられた船橋市医師会、また設営準備した市のスタッフに感謝します。

【船橋市教育委員会(船橋市役所7階)】

4月28日に船橋市教育委員会は、5月31日(日)までの学校休業(休校)の延長と、GW後の週1回の分散登校での登校日の方針が出しました。そのことに関しての状況確認です。
船橋市立学校の一斉休業期間の延長(5月31日まで)について(4月28日、船橋市教育委員会から報告)

【分散登校と登校日について】

①週5日のうち、学校側から見ると3日が登校日となる。1日に2学年ずつ登校となる。各クラスを最大10人以下にするように、4分割のグループに分ける。その4グループが時間帯をわけて分散登校する。たとえば、2学年の3クラスずつあり、1グループ8人とすると、2学年×3クラス×8人(1グループ)で同じ時間帯に48人ぐらいずつ登校することになる。
登校後、各クラスにおいては、分散して座り、クラス担任の先生が、4グループごとに同じことを伝えながら、それぞれのグループの児童の状況を把握する。

②週ごとに宿題を出し回収しチェック・アドバイスもできるので、4月までの会えない状況よりも児童の状況を把握でき、学習の部分も心の部分もフォローできるようになる。

③登校しない家庭に関しては電話などで状況把握し、保護者の方に課題などを取りに来てもらうようにする。また家庭訪問などをし、玄関ごしであっても先生と児童が言葉を交わせるようにしたい。

【遊び】
①保護者から子どもの遊び方の基準を聞く質問が多いので、教育委員会としても何かを示したいと思っている。
②子どもの遊びのための校庭開放を求める声があるがどうか?
千葉県から、校庭開放が行うべきでないとの通知が来ており考えていない。
(公園緑地課では、公園開放を維持していくことを確認(下記))

【WEB環境について】
①タブレット配布(対象1780世帯)は5月末以降であり、今回の5月31日までの休校期間のフォローとしては間に合わない。その後に活用する。
②学習動画については今後、「プログラミング」、図工」「技術」も準備しており、船橋のミュージアムの紹介も発信予定である。その後は未定であるが、週1回UPは続けていきたい。
船橋市教育委員会発信学習動画

各科目が少しずつ発信されることはよいことですが、中学数学の発信はまだ中1(小6復習)の1本のみの状況が続くようです。朝倉自身もできる範囲で中学生学習動画を作成UPを続けます。
中1数学教科書第1~3章(「正の数・負の数」「文字と式」「方程式」)解説動画11本
中2数学教科書第1・2章(式と計算・連立方程式)解説動画5本

【学校行事と夏休みの短縮について】
①夏休みは短縮して4・5月にできなかった授業分を補填するようにする。夏休みを短縮した授業では、衛生上昼食(弁当持参・給食)は難しいので午前だけの授業になる可能性が高い。ただ夏休みの短縮だけでは間に合わないので諸行事も減らすことになる。残念だが、音楽祭の実施はできない学校も出てくる。
②小学校の運動会は秋に時期を移動させ、種目も絞る方向である。
③中学校の体育祭は、秋開催の予定は変わらないが、延期した中3の修学旅行と重なる可能性もあるので、毎年のように全市一斉に9月第2土曜日実施とはならず、学校ごとに別の日になる可能性がある。

【学校給食について】
①6月再開を目指している。
②小学生の場合は、今までと同様、児童も協力しながらの配膳という方式をとらざるを得ないが、配膳の量や労力が少ない献立を考える。
③教室で会話せずに前を向きながら食べる。
④中学校の場合は、ABメニューでなく単一メニューにし、各人の分を弁当にように容器にあらかじめ分けた形で配布する。容器代も給食費なら出せるように考えるが、どうしても給食費より増えてしまった場合は教育員会としてその分は補助することを考える。
⑤4月に子ども食堂に食材を配ったのは、給食用でなおかつ期限がせまったものがあったので配れたが、もうなくなったので同じように配布することは難しい。

【商工振興課(船橋市役所4階)】

・様々な支援(テナント賃料支援など)をネット・郵送を中心に、また不可能な方は市役所にて受け付けている。

・市内の食品コンビナートから出荷したお菓子が、店の閉店などで返品され、廃棄せざるを得ないお菓子があり困っていたが、フードバンクふなばしとうまく話がつき、配布していただくことができた。

【公園緑地課(船橋市役所4階)】

・公園が、子どもや多くの人の健康にとって欠かせない場所との認識で、「閉じずに維持できる」ように、三密を避ける呼びかけを声掛けとポスター掲示にて行っている。池沢からは、子どもにもわかりやすいポスターの作成を要請。

 

【地域包括ケア推進課(船橋市役所3階)】

 

①高齢者の運動不足が健康悪化を生むことを危惧している。対策はないのか?
各事業所が、デイサービスなどを実施しており、今のところ船橋市内では集団感染がないので、それを慎重に維持することが大切と考えている。しかし、一部に利用者のほうが、利用を控える例が出てきている。介護予防プログラムに参加していたのみ、利用控えによって状態が悪化するのはよくない。そこで厚生労働省が、デイサービスのなどの利用控えの際に、その分を訪問などに変えることを推奨していく方向性が出されたのでそれを紹介していきたい。GW明けには各事業所に連絡をとって状況を把握したい。

②ラジオ体操を全市的に推奨したらどうかという意見をいただいたがどうか?
各家でぞれぞれやっていただくことは歓迎である。ただ、今、公園を活かした健康づくりなどの事業もすべて中止しているので集まって実施することを呼び掛けることはできない。また防災無線などを使うと苦情も予測されるので市として呼び掛けることは難しい。