2023年大学入試共通テスト「数ⅡB」第1問[1](配点18点)問題・解答・解説

2023年12月16日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

2023年大学入試共通テスト「数学2B」第1問[1](配点18点)の解答・解説を作成しましたので、ご活用ください。問題文の最後の所でページ番号「2」をクリックすると解答・解説に飛びます。
ⅡBの解答解説は順次作成中ですが、IAは完成していますのでご活用ください。
2023年大学入試共通テスト数1A全問題・解答・解説

 

 

 

(2)sinxとsin2xの値の大小関係を詳しく調べよう。

sin2x-sinx=sinx(cosx-) (ウエあわせて2点
であるから、sin2x-sinx>0が成り立つことは
「sinx>0かつcosx->0」・・・・

または
「sinx<0かつcosx-<0」・・・・
が成り立つことと同値である。0≦x≦2πのとき、が成り立つようなxの値の範囲は

であり、が成り立つようなxの値の範囲は

である。よって、0≦x≦2πのとき、sin2x>sinxが成り立つようなxの値の範囲は


である。
(3)sin3xとsin4xの値の大小関係を調べよう。
三角関数の加法定理を用いると、等式
sin(α+β)-sin(αーβ)=2cosαsinβ・・・・
が得られる。α+β=4x、αーβ=3xを満たすα、βに対してを用いることにより、
sin4x-sin3x>0が成り立つことは
「cos>0 かつ sin>0」・・・・クケ合わせて2点
または
「cos<0 かつ sin<0」・・・・
が成り立つことと同値であることがわかる。
0≦x≦πのとき、により、sin4x>sin3xが成り立つようなxの値の範囲は

である。


(4)(2),(3)の考察から、0≦x≦πのとき、sin3x>sin4x>sin2xが成り立つようなxの値の範囲は


であることがわかる。
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