2023年大学入試共通テスト「数ⅡB」第4問「数列」(配点20点)問題・解答・解説


【解説】

a3(3年目の初め)は、2年目の終わりの1,01{1.01(10+p)+p}にpが加わるので
a3=1,01{1.01(10+p)+p}+p(ア答2点

前年初めの預金に1年かけて1.01倍になり、その年の初めにp円預金を加えるので、

an+11.01anp イ答ウ答あわせて3点

an+1+b=1.01(an+b)とすると
an+1=1.01an+1.01b−b
an+1=1.01an+0.01b

よってp=0.01b
b=100p
代入すると
an+1100p1.01(an100p)(エ答オ答あわせて3点

方針2

1年目年初入金のp万円はn年目年初まで(n年間ではなく)nー1年間、預金するため1.01n-1倍になる。
2年目年初入金のp万円はn年目年初まで,n-2年間、預金するため、1.01n-2倍になる。
(よって、カ答、キ答あわせて2点

 

(3)
10年目の終わりには、10年目年初の預金額a10が1年間で利息が付き1.01倍となり、11年目年初のp万円は未入金なので
1.01a10でありよって1.01a10(コ答2点)≧30

前問より

an=10×1.01n-1+p・100(1.01n-1)

a10=10×1.019+p・100(1.0110-1)

1.01a10≧30より
1.01{10×1.019+100p(1.0110−1)}≧30

(3)最初の設定に加えて3万円分が加わっているので、以下のようにその3万円の利息での増加する分を含めた部分が、多くなる。よって、3×1.01n-1万(ソ答2点)円多くなる。