2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第2問B(配点10点)問題・解答・解説
2023年12月12日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴
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参考 大学入試共通テスト・センター試験「生物」過去6年分(2023~2018年)全問題、「生物基礎」(2022~2018年)解答・解説
2023年共通テスト「生物基礎」第2問B(配点10点)
B免疫には、(a)物理的・化学的な防御を含む自然免疫と(b)獲得免疫(適応免疫)とがある。また、免疫を人工的に獲得させ、感染症を予防する方法として、(c)予防接種がある。
問3 下線部(a)に関する記述として誤っているものを、次ののうちから一つ選べ。
マクロファージは、細菌を取り込んで分解する。
ナチュラルキラー(NK)細胞は、ウイルスに感染した細胞を食作用により排除する。
だ液に含まれるリゾチームは、細菌の細胞壁を分解する。
皮膚の角質層や気管の粘液は、ウイルスの侵入を防ぐ。
汗は、皮膚表面を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を防ぐ。
問4 下線部(B)に関連して、抗体産生に関する次の文章中のエに入る語句として最も適当なものを、後ののうちから一つ選べ。
ウイルスWが感染した全てのマウスは、10日以内に死に至る。ウイルスWを無毒化したものをマウスに注射したところ、2週間後、マウスは生存しており、その血清中にウイルスWの抗原に対する抗体が検出された。この過程において、マウスのエの接触は重要な役割を果たしたと考えられる。
胸腺における樹状細胞とヘルパーT細胞
胸腺における樹状細胞とキラーT細胞
胸腺におけるヘルパーT細胞とキラーT細胞
リンパ節における樹状細胞とヘルパーT細胞
リンパ節における樹状細胞とキラーT細胞
リンパ節におけるヘルパーT細胞とキラーT細胞
問5 下線部(c)に関連して、ウイルスWを無毒化したものを注射してから2週間経過したマウス(以下、マウスR)、好中球を完全に欠いているマウス(以下、マウスS)、およびB細胞を完全に欠いているマウス(以下、マウスT)を用意し、実験1~3を行った。後の記述J~Oのうち、実験1~3でそれぞれのマウスが生存できたことについての適当な説明はどれか。その組合せとして最も適当なものを、後ののうちから一つ選べ。
実験1 マウスRに無毒化していないウイルスWを注射したところ、このマウスは生存できた。
実験2 マウスSに、マウスRの血清を注射した。その翌日、さらに無毒化していないウイルスWを注射したところ、このマウスは生存できた。
実験3 マウスTに、ウイルスWを無毒化したものを注射した。その2週間後に、さらに無毒化していないウイルスWを注射したところ、そのマウスは生存できた。
j 実験1では、ウイルスWの抗原を認識する好中球が働いた。
k 実験1では、ウイルスWの抗原を認識する記憶細胞が働いた。
ℓ 実験2では、ウイルスWの抗原に対する抗体が働いた。
m 実験2では、ウイルスWの抗原を認識する記憶細胞が働いた。
n 実験3では、ウイルスWの抗原に対する抗体が働いた。
o 実験3では、ウイルスWの抗原を認識するキラーT細胞が働いた。