2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第3問A(配点10点)問題・解答・解説

2023年12月12日 予備校講師・船橋市議 朝倉幹晴

 

2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第3問A(配点10点)の解答・解説を作成しましたので、ご活用ください。問題文の最後の所でページ番号「2」をクリックすると解答・解説に飛びます。
入試問題は黒印刷ですが、せっかくの画面上ですので実際の色に近いイメージのカラーにしました。

2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第1問A(配点6点)問題・解答・解説
2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第1問B(配点10点)問題・解答・解説
2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第2問A(配点7点)問題・解答・解説

2023年大学入試共通テスト「生物基礎」第2問B(配点10点)問題・解答・解説

 


参考 大学入試共通テスト・センター試験「生物」過去6年分(2023~2018年)全問題、「生物基礎」(2022~2018年)解答・解説

2023年共通テスト「生物基礎」第3問A(配点10点)

A水槽で水草と魚を一緒に育てるときには、(a)水草の光合成を促進させるために、図1のように光を当て二酸化炭素を送り込むとよい。また、ろ過装置を設置して(b)硝化菌(硝化細菌)を増やすことも重要である。

問1 下線部(a)に関連して、光合成に関する次の文章中のア~ウに入る語の組合せとして最も適当なものを、後ののうちから一つ選べ。

水草は、光合成により光エネルギーをエネルギーに変換し、有機物中に蓄える。光合成は同化の一種であり、が生成される過程やが生成される過程も、同化に相当する。

問2 下線部(b)に関連して、魚の餌として水槽内に入ってくる有機窒素化合物(以下、有機窒素)は、硝化菌(硝化細菌)などの働きによって無機窒素化合物に変換されていき、最終的に水草に利用される。この過程として最も適当なものを、次ののうちから一つ選べ。

有機窒素→アンモニウムイオン→硝酸イオン→水草
有機窒素→アンモニウムイオン→窒素分子→硝酸イオン→水草
有機窒素→硝酸イオン→アンモニウムイオン→水草
有機窒素→硝酸イオン→窒素分子→アンモニウムイオン→水草
有機窒素→窒素分子→アンモニウムイオン→硝酸イオン→水草
有機窒素→窒素分子→硝酸イオン→アンモニウムイオン→水草

問3 水草の生態系に入ってきた窒素(N)は、炭素(C)と違って空気中に出ていきにくい。これは、水槽のような好気的な(酸素が十分にある)生態系では、窒素の循環は生物から生物への経路が主であり、炭素の循環における光合成や呼吸のような、生物と大気との間で直接やりとりされる経路がほとんどないからである。このことを踏まえて、次の操作(a)~(c)のうち、水槽の生態系から窒素を取り除くための操作として適当なものはどれか。それを過不足なく含むものを、後ののうちから一つ選べ。
(a)茂った水草を切り取って水槽から取り除く。
(b)水草を食べる魚を水槽に入れて水草を減らす。
(c)光の量を減らして水草の成長を遅らせる。

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